2018年のサントリースピリッツ(株)は、前年を上回る売上となりました。ウイスキーでは「角瓶」「ジムビーム」「トリス〈クラシック〉」「メーカーズマーク」が、RTDでは「-196℃ ストロングゼロ」やハイボール缶などが好調に推移しました。
2019年も引き続き、戦略ブランドを中心にさらなるブランド育成・強化を図り、事業拡大を目指します。また、お客様により一層おいしいお酒をお楽しみいただくため、商品開発から飲用時まで品質にこだわった活動に取り組むとともに、新たな価値を提供する新商品を発売するなど積極的なマーケティング活動を展開します。
ウイスキー
●2018年 振り返り
ウイスキー市場は、ハイボール人気がますます高まり、引き続き拡大しました。そうした中、当社は「角瓶」「ジムビーム」「トリス〈クラシック〉」「メーカーズマーク」などの戦略ブランドを中心に、飲用時品質にこだわったハイボール訴求活動を実施しました。
ブランド別の販売数量は、「角瓶」ブランド計※1が対前年107%、「ジムビーム」ブランド計※1が対前年123%、「トリス」ブランド計※1が対前年115%、「メーカーズマーク」が対前年211%と大きく伸長しました。「山崎」や「白州」などプレミアムウイスキーでは蒸溜所を起点とした価値訴求活動を実施しました。
こうした活動により、当社のウイスキー事業の売上は対前年107%となりました。
●2019年 方針
ウイスキーのリーディングカンパニーとして、「角瓶」「ジムビーム」「トリス〈クラシック〉」「メーカーズマーク」などの戦略ブランドを中心に、飲用時品質にこだわったハイボール訴求活動に引き続き取り組みます。また、世界5大ウイスキー産地の自社蒸溜所でつくられた原酒のみをブレンドした世界初のウイスキー、SUNTORY WORLD WHISKY「碧Ao」(アオ)を発売し、新たな需要の獲得を図ります。
▼「角瓶」
料飲店での飲用時品質向上の活動を強化するとともに、家庭用では「角ハイボール缶」も含めた「角瓶」ブランド全体でのマーケティング活動を実施し、ブランド価値のさらなる向上を図ります。「角瓶」ブランド計※1で536万ケース※2(対前年100%)を目指します。
▼「ジムビーム」
ご好評いただいているローラさんを起用したTV-CMや“ジムビームハイボール”の飲み方提案活動を通じて、同ブランドならではの美味しさや世界観を積極的に訴求し、さらなるファン拡大を図ります。「ジムビーム」ブランド計※1で、輸入ウイスキーブランドでは国内で初となる100万ケース※2(対前年112%)を目指します。
▼「トリス」
吉高由里子さん出演の新TV-CMを投入するなど、トリスハイボールと食事の相性の良さを積極的に訴求します。また、「トリス〈クラシック〉」と「トリスハイボール缶」の連動したコミュニケーション活動を通じてさらなるファン拡大を図ります。「トリス」ブランド計※1で270万ケース※2(対前年109%)を目指します。
▼「メーカーズマーク」
お客様にウイスキーの奥深さや幅の広さをお伝えする戦略商品として積極的なマーケティング活動を実施します。小栗旬さんを起用したTV-CMを継続投入するほか、まろやかな味わいと華やかな香りが特長の“メーカーズクラフトハイボール”を、居酒屋などの料飲店に積極的に提案し、11万ケース※3(対前年132%)を目指します。
▼SUNTORY WORLD WHISKY「碧Ao」
世界5大ウイスキー産地の自社蒸溜所でつくられた原酒のみを、サントリーの匠の技でブレンドした世界初のウイスキーとして、お客様にウイスキーの新たな価値を提案します。第1期(4月16日~夏)、第2期(秋~冬)の2期に分けて発売し、年間3万ケース※2を目指します。
(ニュースリリースNo.13360参照)
※1 瓶・缶・樽計。缶・樽はスタンダード瓶に含まれるアルコール量を標準単位として換算。
※2 1ケース=8.4L
※3 1ケース=9L
RTD
●2018年 振り返り
RTD市場は、食中酒としての需要拡大などにより、11年連続で市場が拡大しました。そうした中、当社の販売数量は7,922万ケース※4(対前年110%)と大きく伸長し、14年連続で過去最高を更新しました。
「-196℃ ストロングゼロ」は、引き続き食中酒としての魅力を積極的に訴求し、3,827万ケース(対前年108%)と好調に推移し、「-196℃」ブランド計も4,032万ケース(対前年107%)と伸長しました。「ほろよい」は、その味わいとコミュニケーション活動がご好評いただき、1,608万ケース(対前年107%)と伸長しました。ハイボール缶は、「角ハイボール缶」や「トリスハイボール缶」「ジムビーム ハイボール缶」がご好評いただき、1,670万ケース(対前年119%)と大きく伸長しました。
また、「のんある気分」は、新TV-CMやWEB動画にもご好評いただき、280万ケース(対前年102%)と好調に推移しました。
※4 1ケース=6L、ノンアルコールRTDを除く
●2019年 方針
RTD市場は引き続き伸長すると見込まれます。当社は、「-196℃ ストロングゼロ」やハイボール缶でのさらなる食中酒需要獲得、「こだわり酒場のレモンサワー」発売によるレモンサワー市場への取り組み強化、「ほろよい」など各ブランド独自の価値訴求により、市場のさらなる活性化を図ります。当社RTD計で8,762万ケース(対前年111%)を目指します。
▼「-196℃ ストロングゼロ」
しっかりとした果実の味わいが特長の“果実しっかりシリーズ”、ビターやドライなおいしさが特長の“甘くないシリーズ”の両軸で食中酒としての魅力を積極的に訴求し、ブランド計で4,400万ケース(対前年115%)を目指します。
▼「ほろよい」
2月に人気フレーバー3種〈コーラサワー〉〈サイダーサワー〉〈ジンジャー〉をリニューアルするほか、多様なフレーバーの期間限定商品を積極的に投入します。また、沢尻エリカさん、佐藤健さんを起用したコミュニケーション活動を引き続き展開し、さらなるお客様接点の拡大を図ります。ブランド計で1,740万ケース(対前年108%)を目指します。
(ニュースリリースNo.13362参照)
▼「こだわり酒場のレモンサワー」
2018年に発売した「こだわり酒場のレモンサワーの素」をより気軽にお楽しみいただけるRTD缶を3月5日(火)に新発売します。梅沢富美男さんを起用したコミュニケーション活動を「こだわり酒場のレモンサワーの素」と連動して展開し、210万ケースを目指します。
(ニュースリリースNo.13361参照)
▼ハイボール缶
「角ハイボール缶」「トリスハイボール缶」「ジムビーム ハイボール缶」は、それぞれウイスキーの瓶と連動したマーケティング活動を実施します。ハイボール缶計で、1,816万ケース(対前年109%)を目指します。
▼「のんある気分」
ノンアルコールでありながらも“お酒らしい味わい”が楽しめる商品特長をいっそう多くのお客様に体感いただくべく、1月下旬から順次、通年商品をリニューアルします。また、多様なフレーバーの期間限定商品も積極的に投入するなど、322万ケース(対前年115%)を目指します。
ホワイトスピリッツ・リキュール・焼酎
●2018年 振り返り
料飲店で飲むようなレモンサワーの味わいを、ご家庭でも炭酸水で割るだけで気軽に楽しめるリキュール「こだわり酒場のレモンサワーの素」を2月に発売し、当初の年間計画の10倍以上を販売するなど極めて好調な販売となりました。また、ジャパニーズクラフトジン「ROKU」は、料飲店に“ROKUソーダ”を提案しご好評いただくなど、食中酒として新たな需要を創造しました。
●2019年 方針
ホワイトスピリッツやリキュールでは、ジャパニーズクラフトジン「ROKU」やテキーラ「サウザ」、ジン「ビーフィーター」なども含め、幅広いポートフォリオを活かした新価値提案に引き続き取り組みます。焼酎では、ロックや水割り・お茶割りなどの“非炭酸”の飲み方嗜好に着目し、新商品を発売します。本格芋焼酎「大隅」を2月26日(火)に料飲店向けに発売するほか、「鏡月」ブランドから「鏡月ウーロン」「鏡月ジャスミン」をお茶シリーズとして3月26日(火)に全国発売します。
以上