園芸コラム

花をキレイに撮る方法

大切に育てた花を永遠のものにしたいと思うのは当たり前のこと。
場所を取らずにコレクションできる、いつでもどこでも観ることができる方法が「写真」です。
あなたも素敵な花を永遠のものにしてみませんか?

構図を工夫する

上手な写真を撮る重要なポイントは構図です。
写真の命ともいえる構図を工夫することで、グッと写真が上手に撮れます。
たったこれだけでも、プロが撮った様な写真になるので、ぜひお試しください。

画像:構図を工夫する

一般に普及しているデジタルカメラは、ピントを合わせなくても写真が撮れます。
とても便利なのですが、それは手前から奥まで全てのものにピントが合う仕組みになっているからです。
だから、花の背景には気をつけなければいけません。
ついついキレイな花ばかりに目が行きがちですが、上手な写真を撮るには、このバックをいかにシンプルで美しいものにするかにかかっているのです。
背景がごちゃごちゃとしていると、せっかくの花が目立たなくなってしまいます。

できるだけ、白壁や芝生などのシンプルな背景を選び、そこに花をおきましょう。
また、適当な背景がみつからなければ、大きな画用紙などを使ってみてください。
デザイン用品店で、全紙サイズのケント紙が200円くらいで売っています。

画像:構図を工夫する

白壁を背景にすっきりと。(ミリオンベル)

画像:構図を工夫する

芝生をバックに。(フェアリーベル) (終売)

花の並べ方を工夫する

次に、花の並べ方を工夫しましょう。
いくつかの鉢を並べて撮ったら、次は奥行きをもたせた配置で撮るなど、いろいろと試してみてください。
デジタルカメラの良いところは現像に行かなくても、すぐに写真を見られることです。
思いどおりに撮れなかった写真はその場で削除できるので、何枚でも撮影して、お楽しみください。

画像:花の並べ方を工夫する

いくつかの鉢を並べて。鉢の位置に高低をつけるとまとまります。(キャンディボックス)

画像:花の並べ方を工夫する

一つはフレームを切るほど近づけて。小物を置くのも効果的です。(クスコ)

画像:花の並べ方を工夫する

3つの鉢を奥行きを持たせて配置。(花手毬)

接写してみよう

今度は、思いっきり花に寄って、撮ってみましょう。
デジタルカメラは接写(近づいての撮影)が得意なので、グググッと花に近づいてシャッターをきれば、雑誌のような写真が撮れます。

画像:接写してみよう

この時、ファインダーよりも液晶画面を見て構図を決めると良いです。
インスタントカメラなどのレンズ付きフィルムで撮る場合は、あまり近づくとピントがボケてしまうので、お花から5〜6メートル離れたところで撮り、プリントの時に2Lサイズなど、少し大きいサイズの写真にして定規とカッターで好みの大きさに切ってしまいましょう。

普通に撮った場合(左)と花に寄った場合(右)。近づいて撮ると躍動感あふれる1枚になります。
(テラス・メープル、花手毬)

「接写モード」にすると、花にぐっと近づいてもぼやけずきれいにとることができます。
レンズを被写体にごく近づけて撮影すると、場合によっては花や緑の瑞々しさが、肉眼よりも鮮明により美しく映し出されます。 接写するとき、手前の花にピントを合わせて後方の風景がぼけると、奥行きが生まれます。 このように背景がぼやけると立体感のある写真になります。

画像:接写してみよう

接写なら真っ白な花びらも繊細なつぼみもくっきり。
(キャンディボックス)

画像:接写してみよう

繊細な薄片や茎や葉の細かい繊維まで。
(サフィニアブーケ)

撮影したら・・・

撮影した画像や写真は、アルバムに整理するのも素敵ですが、こんな楽しみ方もあります。パソコンのデスクトップの壁紙にしたり、携帯の待ち受けに設定すれば、いつでも花を身近に感じられます。また、ブログの公開やコンテストに応募することで、よりたくさんの人に披露する機会もできます。せっかく撮った大切な画像は、いろいろ活用したいですね。

画像:撮影したら・・・

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