夏の暑い時期、集合住宅のベランダでは、日当たりや温度、照り返しなどガーデニングを楽しむにはちょっと過酷なスペースですね。
その一方でベランダには、室内にいながらガーデンスペースをインテリアの延長として楽しめるメリットもあります。
そこで今回は、「アイデアひとつで我が家のベランダが“涼”を呼ぶ空間へ」をテーマに、暑い夏を涼しく感じられるようなさわやかなアレンジをご紹介します。
狭いスペースに便利なこんなハンギングはいかがでしょう?最近、ハンギングバスケットの器の種類も多岐にわたり、こんな円錐形のものが登場しています。
入る土の量が少ないため、たくさんの種類を植え込む大きな寄せ植えには不向きですが、2〜3種を植え込み、小さく育てて(植物にはかわいそうですが・・・)、ちょっとしたスペースを飾ってはいかがでしょう?
これは、トップにサフィニア・ライトブルーと斑入りのアイビーを植え込み、サイドに切れ込みを入れ、サフィニア・バイオレットを植え込みました。バイオレットと白がベースで涼しげなハンギングになったかな?と思います。
憧れのアジアのリゾートにベランダの一角を変身させてみませんか?
物には不向きと敬遠しがちな手摺下の部分に、日照が少なくても元気に育つ、何種類かの観葉植物のプランターを組み合わせて、“癒し”の雰囲気を演出。
南国ムードたっぷりのツデーなどのシダ類を中心にすえ、ギボウシ、プレクトランサス、オリヅルランなど日陰でも元気な、斑入り葉や緑色が微妙に異なる観葉のプランターをうまく組み合わせてみました。
このとき、ナチュラルなテラコッタ(素焼き鉢)や籠などを置き、緑のなかにポイントをつくると、ちょっとお洒落な雰囲気になります。
逆に半日以上日が当たる手摺上部分には、色鮮やかなサフィニアのパープルや、清楚なホワイトを配置し、優雅さをプラス。大きめの華やかな花をつけ、枝垂れる枝が風に揺れるサフィニアは優雅な雰囲気を演出してくれます。
また、この植栽コーナーだけでもいいので、床面にウッドパネルや素焼きのタイル、大きめのウッドチップバーク材を敷き詰めたり、壁面をラティスや葦でカバーすると、一層素敵になります。
さらに、夜、持ち運びできるランプを利用すると、一味違うリゾートのナイトガーデンも楽しめます。まずはご自分のベランダの環境をじっくり観察し、環境に合った植物を選び、組み合わせでいろんなシーンを演出してみませんか?