- 原料
- 仕込
- 発酵
- 蒸溜
- 熟成
- ブレンド
モルトウイスキーの原料は、水と大麦。
厳選された二条大麦を発芽・乾燥させ麦芽にします。
麦芽を細かく砕き、仕込水とともに仕込槽へ。麦芽中の酵素の働きで、デンプンが糖に分解された後、ゆっくりとろ過し、澄んだ麦汁をつくります。
ろ過した麦汁を発酵槽に移し、酵母を加えます。ここで酵母は、麦汁の糖を分解してアルコールと炭酸ガスに変え、ウイスキー特有の香味成分をもつ”もろみ”がつくられます。
発酵によって生まれたもろみをポットスチルと呼ばれる蒸溜釜を用いて2度蒸溜(初溜・再溜)することで、アルコール濃度の高いニューポットを生み出します。サントリーでは、大きさや形状の異なる蒸溜釜を使い分けることで、多彩な味わいのウイスキー原酒を生み出しています。
蒸溜されたばかりのニューポットを樽に詰めて長時間じっくり寝かせ、熟成の時を待ちます。同じニューポットでも詰める樽の大きさ・形状・材質、貯蔵庫内の保管位置など、ウイスキーが熟成される環境によってその香味は複雑に変化します。
ウイスキーのおいしさは、その最終工程の「ブレンド」で、ブレンダーの「匠の技」によって引き出されます。
ブレンドによってウイスキーの多種多様な個性が調和し、これまで存在しなかった新しい香り・味が創出され、製品に個性化と品質向上をもたらしているのです。