標高1,709m。大山隠岐(だいせんおき)国立公園の中央にそびえる中国地方の最高峰・大山。
その南壁から岡山県との県境に至る烏ヶ山(からすがせん)を抱く地域は、日本海側から見ると、まさしく奥の奥。ここは美しい自然環境と、降雪量の多さに支えられた豊富な水量を誇る理想の水のふるさとです。
標高1,709m。大山隠岐(だいせんおき)国立公園の中央にそびえる中国地方の最高峰・大山。
その南壁から岡山県との県境に至る烏ヶ山(からすがせん)を抱く地域は、日本海側から見ると、まさしく奥の奥。ここは美しい自然環境と、降雪量の多さに支えられた豊富な水量を誇る理想の水のふるさとです。
奥大山地域に降った雨や雪が地中へとゆっくりと浸透し、約100万~2万5千年前の火山活動でできた火砕流の地層に磨かれて、南へと向かう水脈となります。
この天然の濾過装置をおよそ20年以上かけてゆっくりとくぐり抜けることによって、程よいミネラルを含む天然水へと磨かれていきます。
天然水奥大山ブナの森工場では、自然の恵みをそのままに、安全な天然水をお届けするため、無菌環境でのボトリングなど、徹底した品質管理を行っています。また、成分分析等によって定期的に水質を検査するとともに、水専門の官能検査員が味や匂いの厳しいチェックを行っています。
天然水奥大山ブナの森工場は、水を育む森や環境を大切にしていく、自然共生型の工場です。
環境に配慮したエネルギーであるLNG(液化天然ガス)の使用や、廃熱を回収して有効活用する蓄熱システムを取り入れています。
また、冬場、工場周辺に2~3メートル積もる雪を「雪室(ゆきむろ)」と呼ばれる部屋に貯蔵し、自然エネルギーとして利用しています。
LNG
蓄熱システム
雪室(ゆきむろ)
毎日、検査を行い、徹底的に水質をチェックしています。
また、定期的に外部機関にも検査を依頼しています。
汲み上げた原水はキメ細かいフィルターを通してろ過。
ミネラル分や味わいを損なうことなく、高温で瞬間的に殺菌しています。
高度な無菌環境を保つことのできる「クリーン・チャンバー」内でボトリング。
製品は厳しいチェックをした上で出荷されます。
その製品が、いつ製造され、どう流通されているかを把握するトレーサビリティも徹底しています。
水のエキスパートである官能検査員が目で鼻で舌で、水に異常がないかどうかを確かめます。
pHや硬度など、水の成分をいくつかの化学検査によってチェックします。
水の中に問題となる微生物が存在していないかを徹底的に、厳密に調ベ上げます。
ボトルに傷がないか、濁りや沈殿がないかを機械だけでなく、人間の目でも確かめます。
専門器具を使用した放射性物質検査を継続的に実施します。
天然水はもとをたどれば森で生まれます。山に降った雨や雪解け水は、豊かな森のふかふかの土に受け止められて地中にしみ込み、天然水へ育まれていきます。
サントリーでは工場で汲み上げる地下水よりも多くの水を生み出す森づくりを、全国各地で社内外の専門家とともに行っています。
2019年6月に、目標に掲げていた“サントリーグループ 国内工場で汲み上げる地下水量の2倍以上の水の涵養”を達成しました。
「天然水の森」活動は2024年現在、16都府県25カ所にまで拡大し、その総面積はおよそ1万2千haにまで広がっています。