「サントリー天然水<阿蘇>」のふるさとは、熊本県上益城郡嘉島町。町内に清冽な水が昔から湧き出る場所が十数ヵ所もあり、「水の郷百選」にも選ばれているほどです。
標高1,000m前後の山々が連なった、九州の中央に雄姿を広げる阿蘇山。世界最大級のカルデラをもつこの山は、30万年もの昔から何度も噴火を繰り返してきました。幾重にも重なった地層が天然のフィルターとなって、この地に降った雪や雨をゆっくりと研ぎ澄まし、程よくミネラルを含んだ口当たりのよいまろやかな天然水(軟水)となります。
九州熊本工場では、自然の恵みをそのままに、安全な天然水をお届けするため、無菌環境でのボトリングなど、徹底した品質管理を行っています。また、成分分析等によって定期的に水質を検査するとともに、水専門の官能検査員が味や匂いの厳しいチェックを行っています。
- 原水チェック
- 毎日、検査を行い、徹底的に水質をチェックしています。
また、定期的に外部機関にも検査を依頼しています。
- ろ過・殺菌
- 汲み上げた原水はキメ細かいフィルターを通してろ過。
ミネラル分や味わいを損なうことなく、高温で瞬間的に殺菌しています。
- ボトリング
- 高度な無菌環境を保つことのできる「クリーン・チャンバー」内でボトリング。
- 出荷
- 製品は厳しいチェックをした上で出荷されます。その製品が、いつ製造され、どう流通されているかを把握するトレーサビリティも徹底しています。
- 水のエキスパートである官能検査員が目で鼻で舌で、水に異常がないかどうかを確かめます。
- ボトルに傷がないか、濁りや沈殿がないかを機械だけでなく、人間の目でも確かめます。
- pHや硬度など、水の成分をいくつかの化学検査によってチェックします。
- 専門器具を使用した放射性物質検査を継続的に実施します。
- 水の中に問題となる微生物が存在していないかを徹底的に、厳密に調ベ上げます。
天然水はもとをたどれば森で生まれます。
山に降った雨や雪解け水は、豊かな森のふかふかの土に受け止められて地中にしみ込み、天然水へ育まれていきます。
サントリーでは工場で汲み上げる地下水よりも多くの水を生み出す森づくりを、全国各地で社内外の専門家とともに行っています。
2019年6月に、目標に掲げていた“サントリーグループ 国内工場で汲み上げる地下水量の2倍以上の水の涵養”を達成しました。
「天然水の森」活動は2024年現在、16都府県25カ所にまで拡大し、その総面積はおよそ1万2千haにまで広がっています。
熊本県上益城郡嘉島町の「サントリー九州熊本工場」の水源涵養エリアである南阿蘇外輪山において、約420haを「天然水の森 阿蘇」として設定。
宮崎大学に監修していただきながら、水源涵養機能を高める森林整備活動を展開しています。