白州蒸溜所は、その敷地内の広大な森とともに南アルプスの麓に広がる大自然と共生しながら、白州ならではの多彩な原酒をつくり続けています。また、豊かな森に囲まれたその立地条件から“森の蒸溜所”とも呼ばれています。
山崎蒸溜所とは異なるタイプのモルトウイスキー原酒を求め、良質でウイスキーの仕込みに最適な水を探し続けました。そして全国各地を調査した中から、日本有数の名水地である“白州”の地に出会います。日本で初めてウイスキーづくりを始めてからちょうど50年を迎えた1973年、ついにサントリー第2のモルトウイスキー蒸溜所が“白州”に開設されました。
長い年月をかけて、南アルプスの山々をくぐり抜けてきた地下天然水は、ほどよいミネラルを含むキレの良い軟水で、この水で仕込まれた原酒は軽快で穏やかな味わいを持ち、重厚で華やかな山崎の原酒とはタイプが異なります。
白州蒸溜所の稼動により、これまで以上に多彩で奥深いウイスキーを生み出すことが出来るようになりました。
白州の四季
白州蒸溜所におけるウイスキーづくりの特長は、世界にも類を見ない多彩な原酒のつくり分けにあります。
発酵工程では、保温性に優れた木桶発酵槽にこだわり、乳酸菌などの微生物の働きによって、白州ならではの独特な風味を生みだしています。
蒸溜工程では、大きさや形状の異なる蒸溜釜を使い分け、貯蔵(熟成)工程でも様々な樽を使い分けるなど、仕込から発酵、蒸溜、そして貯蔵(熟成)に至るまで全ての工程で多彩な原酒のつくり分けは行われているのです。
樽で熟成された多彩なウイスキー原酒は、目的の製品に合わせて選び抜かれます。
ブレンダーは原酒の熟成状況をチェックし、製品の特長にあったものを厳選して組み合わせを決定していきます。
多いときには1日に数百種類のテイスティングを行い、樽ごとの原酒のピークを見極めながら、どのタイミングでどの原酒を使用するべきかを判断します。
さらに、将来必要となる原酒の未来図を描きながら貯蔵管理を行うのもブレンダーの仕事。
仕込から製品化までに長い歳月を必要とするウイスキーづくりは、「過去のブレンダーや未来のブレンダーの共同作業」ともいえるのです。
第21回インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ2016 授賞式の様子
2006年、世界でも権威ある酒類コンペティション「ISC(インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ)」で、シングルモルトウイスキー「白州18年」が金賞に輝きました。その後も白州ブランドを含むサントリーウイスキーは、数々の受賞を果たします。
世界で認められるジャパニーズウイスキーとなったサントリーのウイスキー。
白州蒸溜所では、未来に向けた更なる多彩な原酒のつくりわけのため、2014年に蒸溜釜の増設も行なわれました。
これまで多くのつくり手たちの技を継承しながら、技術を磨き、研究を続け、設備の改良・改修を行いながら、豊かな森のなかで白州蒸溜所ならではのウイスキーをつくり上げてきました。
そしてこれからもサントリーのウイスキーづくりは、継承と革新そして進化を続けていくのです。
受付電話番号 | |
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0551-35-2211※おかけ間違いないようご注意ください(電話受付時間 9:30~16:30) | |
工場名: | サントリー白州蒸溜所 |
所在地: | 〒408-0316 山梨県北杜市白州町鳥原2913-1 |
営業時間: | 9:30~16:30(最終入場 16:00) |
休業日: | 年末年始・工場休業日(臨時休業あり) |