まさに"ワインの理想郷"。 リニューアルしたサントリー登美の丘ワイナリーに行ってみた。
2022.11.1
- ユートピアって、あると思う?
- どしたの、急に。
- 旅人ならさ、目指したいじゃない。
- でも人それぞれだよね、理想郷って。
- コウにとってのユートピアは、どんなとこ?
- もうとにかく凄いとこ。
絶景とか絶品とか。“絶” がいっぱいのとこ。
- ジョーは?
- なんだろう、天国感のあるとこかな。
- ふふふっ。あるよ、二人のユートピア。
- えっ、あるの?どこに?
理想郷は、山梨・甲府の美しい丘の上にあった。
今回のファクトリップの目的地、先月リニューアルオープンしたばかりの「サントリー登美の丘ワイナリー」は、JR甲府駅から車で約30分。
“登って美しい丘” に由来する登美の丘は、サントリーがひねり出したネーミングではなく、もともとその土地にあった名前なのだとか。“ワインづくり理想郷” といわれる美しい丘に、いざ出発。
まずは甲府駅前を軽く散策。
道草もファクトリップの醍醐味。ランチがてら、甲府駅前をブラブラしてみます。
駅北口を出てすぐのところ、車窓から見えて気になっていたレトロでおしゃれなエリアへ。
甲州夢小路っていうらしいです。城下感漂う、いい雰囲気。美味しいランチもいただき、気分も高まってきました。
ついに、美しい丘へ。
タクシーに乗り込み、ランチの余韻に浸っていたら、どんどん自然豊かな景色に。
ワイナリーが近づいているのか、「登美」の文字もちらほら見かけます。
気づくとタクシーは丘を登り、今回のリニューアルで新設されたというウェルカムサインが見えてきました。青い空の下にどーんと、品の良い存在感。めちゃくちゃかっこいい!
実は私、リニューアル前にもこのワイナリーにお邪魔したのですが、もう入り口からして、生まれ変わった感、出てます!
ワイナリーに到着!!
まだ駐車場付近だけど、もう美しい。
ゲストハウスで受付を済ませ、新しくなったパンフレットと、コースターとしても使える入館証を受け取り、ウキウキ気分で場内へ進みます。
場内からは美しい景色がドーーン!!天気に恵まれたこともあって、超のつく絶景が広がります。登って美しい丘のワイナリー。全然名前負けしてない。むしろ想像以上です。
新しくなったワイナリーツアーをはしご体験!
今回のリニューアルでは、新ブランド「SUNTORY FROM FARM」の発売、施設やショップの開設・リニューアル、そしてワイナリーツアーも刷新されたということで、今回は3つあるうちの2つのツアーを体験させていただきました!
まず最初に参加したツアーがこちら。
甲州ぶどう畑散策ツアー
日本固有品種「甲州」のぶどう畑を散策しながら、ぶどうづくりのこだわりをご紹介します。見学後は、畑の中でワインのテイスティングが楽しめるツアーです。
所要時間:30分
参加費:1,000 円(税込)
※20歳未満の方は参加無料です
ツアー内容については、ネタバレになるので詳しくは書きませんが、このツアー……もう最高です!!
広々としたぶどう畑を散策することができます。
「晴れた日はこれがないと」と麦わら帽子や日傘を貸してくれました。
麦わら帽子をかぶって、畑を見て回ります。ワイン用のぶどう、間近で見たことありますか?
足元、モサモサ草が茂っていたのですが、これ「草生栽培」といって、その土地の自然と共生する育て方らしいです。なるほどなー。
理想郷といわれる理由のひとつでもある、陽当りの良さ。見て回っていたら、初秋にも関わらずうっすら汗が。麦わら帽子がなかったら、うっすらどころじゃなかったかもしれません。
ツアー説明文に「見学後は、畑の中でワインのテイスティングが楽しめる」とさらっと書いてありましたが、これがもう最高中の最高。
心地よい疲れ、麦わら帽子、草木の匂い、虫の声。見上げればぶどう、見渡せば絶景。そんな中でいただく登美の丘 甲州。「あれ、私、ワイン農家?」そんな錯覚を覚えるくらい、代えがたい試飲体験でした。いや、もう、本当に美味しかったし、気持ちよかった。
ツアーが変われば世界も変わる。
次に参加したのは、こちらの見学ツアー。
ワイン熟成庫ツアー
ワインが眠る熟成庫を見学しながら、ワインづくりのこだわりをご紹介します。見学後は、熟成庫内でワインのテイスティングが楽しめるツアーです。
所要時間:45分
参加費:2,000 円(税込)
※20歳未満の方は参加無料です
太陽から、洞窟へ。汗ばみから、ひんやりへ。樹木が並んでいたと思ったら、ここに並ぶのは樽やボトル。バスに乗って、気づいたらそこはもう別世界。
ツアーが変われば、こうも変わるのか!「栽培と醸造・熟成を同じ場所で行うこのワイナリーだからこそ、こんな対照的なツアーができるんです」という説明に、納得。
見るからに貴重そうなワインも。鉄格子に南京錠。監獄っぽさすらあります。
こちらのツアーの試飲体験は、洞窟の中の、秘密の小部屋のような場所で行われます(行ってのお楽しみといことで、モザイクかけました)。ここがまた、最高。
畑での試飲とはまた違い、ゆっくりじっくり、ワインの味わいに集中できた気がする。こっちの試飲もすごくいいなー。
熟成庫の神様みたいなのもいます。探してみてください。
さらなる見学ツアーがもうひとつ!
平日だったので参加できなかったのですが、土日祝日限定のプレミアムな見学ツアーもあるようです。
FROM FARM ワイナリーツアー[土・日・祝限定]
四季折々のぶどう畑の様子や、ワインが眠る熟成庫をご見学いただけます。見学後は、希少性の高い貴腐ワインを含む4種のワインをじっくりとテイスティングする特別ツアーです。
所要時間:90分
参加費:5,000 円(税込)
※20歳未満の方は参加できません。
この日は特別に、ツアーでのみ訪れることのできる展望台に連れて行ってもらいました。標高600m、ワイナリーの中で一番高い場所だそうです。
標高600m、ワイナリーの中で一番高い場所だそうです。ずっと絶景に囲まれて過ごしたので、もうそこまでの感動はないだろう…
とか思ってごめんなさい。大感動です!!
名峰だらけ。こんな看板もなかなかないのでは。
展望台の下に広がる、広大なぶどう畑の牧歌的な風景も、たまりません。
(あれっ、なんか、いる。)
新たなブランド名を冠した「FROM FARMワイナリーツアー」では、こんな絶景も味わえたり、熟成庫も見学できたり、さらに試飲体験では4種類のワインをいただけるようです。その中の1種はなんと、ワイナリーの栽培・醸造技術の奇跡の結晶ともいえる「貴腐ワイン」ですって。また来るしかないですね。絶対来ます。
ワインショップが洗練されて、すごいことに。
大大大満足の見学ツアー体験を終えて立ち寄ったワインショップ。
ここがまたすごかった。
以前のワインショップも、そこを目掛けて訪れる人がいるくらい素敵な場所だったのですが、めちゃくちゃ洗練された空間に大変身してました。
もちろん、「登美」を始めとする様々なワインやグッズが買えるショップなんですが、登美の丘のものづくりのこだわりを知ることができるミュージアムのような雰囲気もあるんです。
ただお洒落なだけでなく、実際に様々な展示や映像などで、つくり手のこだわりや想いに触れながら、ゆっくりとワインを選ぶことができます。
こちらは、“心からワクワクするワインをつくりたい”というつくり手の熱い想いを形にしたワインシリーズ。サントリー日本ワインのECサイト「ワイン日和」でも買えるらしいですが、手にとってじっくり選べるのはこのショップだけ!
最後はやっぱり絶景ワインで乾杯。
ショップでお気に入りのワインをゲットし、最後は今回のリニューアルの象徴となるような場「富士見テラス」へ。
絶景を愉しむビューエリア。
ゆっくりとくつろげるリラックスエリア。(ここも絶景です。)
ぶどう畑を中心に自由に散策できるファームエリア。(ここだって絶景です。)
訪れたときは雲で隠れていた富士山も、最後にはバッチリお姿を見せてくれました。これは間違いなく、何らかの神様に祝福されている!!!たまらなくなって、ショップで最後の1杯をゲットし、この素晴らしい一日の余韻に浸るように乾杯。
豊かな自然、つくり手の技術、ぶどうへの愛情。登美の丘ワイナリーは、そのすべてが揃う“ワインづくりの理想郷”。今回の訪問では、つくり手の方と同じ土の上に立つことで、「FROM FARM 水と、土と、人と」というコンセプトを身を持って体感できました。
そしてシンプルに、こんなにも美しい景色の中でこんなにも美味しいワインを愉しめる場所は、世界でも稀有なユートピアに違いない。そう確信したファクトリップでした。
絶対に行くべし!!
おしまい
新しくなった
美しい丘の
ワイナリーは
ファクトリップの聖地になるかも