ファクトリップってパワーをもらえる旅でもある。
2023.12.7
- パワースポットって、信じる?
- あぁ、有名な神社とかあるよね。
- なんか大きい岩とかね。
- いままで、ちょっと信じてなかったんだけどさ。
- えっ、ついに見つけた?
- はい。パワー、もらっちゃいました。
- え、どこ?
- ふふふ。行きますか。
駅からもう見学開始!?
今回のファクトリップは、京都へ!
京都駅で新幹線を降り、JR東海道本線に乗り換えます。
以前ファクトリップした〈天然水のビール工場〉京都がある「長岡京」駅を通過。
京都駅から15分ほど電車に揺られて着いたのは、JR「山崎」駅。
そうです。今回のファクトリップ先は、京都の南西、天王山の麓、山崎にあるサントリー山崎蒸溜所!ついに、日本初のモルトウイスキー蒸溜所にやってきました。
駅のホームからもう、お出迎え感
改札を出るとき、何やらオーラを感じて振り返ると、そこには風格漂うベンチが。
説明書きを見て驚き。なんと、長年ウイスキーを育んできた樽を再利用したものなのだとか。なかなか渋い駅舎の中でも、渋さ際立つ樽ベンチ。あれ?もう見学始まってる?
思ったより、駅近。
これまでファクトリップでは、駅からシャトルバス等に乗ることが多かったですが、山崎蒸溜所まではJR山崎駅から徒歩約10分。※阪急大山崎駅からも徒歩約10分となります。
観光地的な京都ではないけれど、どこか風情を感じる町並みをぶらりと行くと、
はい、すぐ到着!ロゴが緑で隠れているけどここに違いない!近っ!
踏切を渡ると、蒸溜釡(ポットスチル)がお出迎え。
想像以上に駅近で、すんなり到着しましたが、いやー、ついに来ました、ウイスキー好きの憧れの場所。
空気が変わる。
案内に従い、ゲスト用のエントランスへ。アートのような鳥居のような額縁のようなゲートをくぐるとき、なんだかちょっと違う世界に入り込むような感覚になり、少し背筋が伸びます。
どうやらこのゲート、実際にウイスキーをつくっていたポットスチルを再利用したものなのだとか。
尊さすら感じるゲートをくぐり、しばし緑の道をぶらり。町を歩いていたときとは明らかに空気が違う。
建物すら、さっき踏切越しに見たときとは、違う雰囲気をまとっているよう。
日本のウイスキーの歩みを知る。
さぁいよいよ、日本のウイスキーの歴史や物語、サントリーのものづくりのこだわりが詰まった、「山崎ウイスキー館」へ。
入って正面の看板には、KOTOBUKIYAの文字。歴史を感じます。
リニューアルされたという展示コーナーの充実ぶりは、“展示コーナー”なんてレベルのものではなく、もうれっきとしたミュージアム。
下の階はサントリーの創業期の歴史からサントリーウイスキーが歩んできた軌跡を、数々の展示物から体感できる展示エリア「創業期の物語」、上の階は山崎蒸溜所におけるウイスキーづくりのこだわりや、山崎ブランドの誕生秘話などを知ることのできる展示エリア「継承と革新、匠の物語」。
展示物はもちろん、何気に飾られているステンドグラスも要チェック。よーく見ると・・・
ガラスにSUNTORYのエンボスが!これウイスキーの瓶を利用してできているらしいです。洒落てるわー。
そして、多彩な原酒やウイスキー数千本がズラリと並ぶボトルライブラリーの壁面は、圧巻。貴重なウイスキーが並んでいるのですが、それがまぁキレイで。私、ただただ見とれて、うっとりしてしまいました。
ポットスチルを眺めながら貴重なウイスキーを飲み比べ。
ボトルライブラリーを抜けると、「テイスティングラウンジ」と呼ばれる空間へ。またしてもポットスチル、登場!!しかもカウンターになっている!!ここでは、山崎ブランドをはじめ世界のウイスキーや限定品、蒸溜所ならではの構成原酒など、約30種類の様々なウイスキーを飲み比べできるのだとか。
今回はこの後、テイスティング体験付きのツアーに参加するので、ぐっと我慢しましたが、展示を見てここでテイスティングを楽しんでいるらしい方もたくさんいらっしゃいました。
海外の方もたくさん。日本だけでなく、世界のウイスキー愛好家にとっても、たまらない場所なんだろうな。
いざ、見学ツアーへ!
見きれないくらいの展示を楽しんでいると、見学ツアー開始のアナウンスが。
白州同様、今回のリニューアルで見学ツアーも刷新!蒸溜所の魅力やつくり手のこだわりをより深く感じることができるツアーにパワーアップしたとのこと。
今回参加したツアーはこちら。
他にも、山崎蒸溜所ものづくりツアー プレステージ(抽選式・有料)があり、それぞれ日本語と英語のツアーが用意されています。また、山崎ウイスキー館見学(無料・製造工程見学無し)も先着式での要予約になります。
今回特別に、プレステージツアー参加者のみ訪れることのできる新たなゲストルームを、ちらっと見せてもらえました。
なんかもう、すんごい、プレミアム。ここで、あんなことや、こんなことが・・・。抽選、当たれ!
プレミアムなボトルも鑑賞できます。
ここは、パワースポット?
見学ツアーでは、ガイドさんの案内を受けながら、仕込・発酵・蒸溜・貯蔵のそれぞれの現場を体験できるのですが、もう五感を刺激されまくり。
中身については、ネタバレになるので、今回も個人的ハイライトをご紹介します!
ツアーの後半、山崎の樽が眠る貯蔵庫に足を踏み入れたら・・・
ちょっと鳥肌が立ちました。
ずらっと並ぶ樽の光景を見たとき、なんというか、日本のウイスキーづくりの長い歴史を目の当たりにしたような感覚に。この樽のひとつひとつに、どれだけの人のこだわりが詰まっているんだろう。そんなことを思うと、しばし動けなくなりました。
1979年生まれの大先輩も
今年入ったばかりの新人も同じ空間に、いろんな人生(酒生?)が脈々と続いている。あまり感じたことなかったのですが、五感以外に訴える何かを感じました。パワースポットって、こんな感じなのかも。すこし大げさかもしれませんが、なんだか神聖な体験でした。
そんな特別なウイスキーを、ありがたく。
最後にはお待ちかねのテイスティング体験。いやー、あの樽を見てからの、このグラスは、尊い!
原酒って、本当に個性があって面白いなー。蒸溜所でしか味わえない体験。
はぁ、この香り、たまらん。
最後は好きな飲み方で。やっぱり私はハイボールで。
なんて贅沢なハイボールなんでしょう。
当たり前のことを言ってしまいますが、白州とぜんぜん違う!!そして、ウイスキーって、すんごい楽しい美味しい!!!まだ前回の白州の感動も冷めやらぬうちに、
山崎のテイスティングも体験できたので、それぞれの個性が浮き彫りに。これは、お家に帰って改めて、白州と山崎の飲み比べもしてみよう。
この気持ち、誰かに伝えたい。
大満足のテイスティング体験を終えて、見学ツアーは終了。お土産も買ったし、
美しい庭園も見たし、
山崎蒸溜所を見守る「椎尾神社」にもご挨拶できたし、
最後はやっぱり、
このお二人に気持ちを伝えよう!
鳥井信治郎さん、佐治敬三さん。今日はサントリー山崎蒸溜所の「ものづくり魂」に触れ、とってもパワーをもらえました!ありがとうございました!
日本初のモルトウイスキー蒸溜所は、本当にものづくりの情熱やこだわりの歴史が詰まった、パワースポットのような場所でした。ウイスキーやお酒が好きな人はもちろんですが、ものづくりに携わるすべての人が一度は訪れたほうがよいと思うようなファクトリップでした。
最後に、記念に、パシャリ。(あ、今回もやっぱり、いた!)
(おしまい)
お酒好き
ものづくり好き
なら一度は訪れるべし!