白州蒸溜所便り
【白州蒸溜所】冬のフォトレポートをお届けします
2025年3月4日
こんにちは。森川ユタカです。
立春も過ぎ、暦の上では春となりましたが、白州蒸溜所ではまだまだ雪の舞う日が続いています。
今回のフォトレポートは、そんな冬だからこそ楽しめる"白州の森"の景色をお届けします。

この時季、受付のあるビジターセンター付近やバードブリッジの上からは、雪化粧した八ヶ岳を望むことができます。この日は特に強い寒波が訪れており、山の中腹から頂上にかけて大きな雪雲が八ヶ岳を覆っていました。
マフラーや手袋が手放せないほどの厳しい寒さに体が縮こまりますが、このような景色の雄大さを目にすると、自然の美しさと季節ごとの魅力に改めて気づかされます。

バードブリッジからバードサンクチュアリへ向かう階段を降りていく途中、右手には池が見えてきます。普段は鳥たちが羽を休める様子を見ることもできるのですが、どこか温かい場所で休んでいるのでしょうか。この日は、凛とした静かな光景が広がっていました。

池のほとりまで行くと、連日の厳しい冷え込みにより、池の表面に薄氷が張っていました。静寂の中、まるでここだけ時間が止まったような雰囲気を感じることができます。
池のまわりを歩いていると、鮮やかな赤色の花が目を引きます。冬から春にかけて開花するヤブツバキです。
葉を落とした冬木が並ぶ"白州の森"の中で、ヤブツバキの花弁の色は一層際立っていて、とても存在感があります。
こちらは春に咲くフクジュソウです。フクジュソウは、早春に開花することから春の訪れを告げる花であったり、漢字で「福寿草」と書くことから、福を招き長寿を意味する縁起の良い植物とされていています。
そんなおめでたい名前の花ですが、皆さま、どこかで見覚えはないでしょうか? 実は、「サントリー天然水〈南アルプス〉」のラベルにもデザインされているのです。
こちらのラベルの右下に描かれている可愛らしい花がフクジュソウです。
「サントリー天然水」は〈南アルプス〉〈北アルプス〉〈奥大山〉〈阿蘇〉の4つの水源から採水していて、それぞれの水源ごとにラベルのデザインも異なります。それぞれのラベルには、その地域を象徴する山、鳥、花が描かれているんですよ。たとえば、〈南アルプス〉を水源とするボトルラベルには、甲斐駒ヶ岳、福寿草、ルリビタキが描かれています。
「サントリー天然水」をご購入の際は、ぜひ、水源やラベルのイラストの違いもチェックしてみてくださいね。
「サントリー天然水〈南アルプス〉」のラベルに描かれているルリビタキ。 ルリビタキはヒタキの仲間で、オスは成長するにつれ羽が緑褐色から美しい青色(瑠璃色)に変化します。この羽の瑠璃色がルリビタキの名前の由来です。
"白州の森"では白州蒸溜所、創業当時より野鳥の保護活動に取り組んでいますが、場内のバードサンクチュアリでも、タイミングが合えば、多種多様な野鳥を見ることができます。
冬は木々の緑が少なく寂しい印象がありますが、実は野鳥を見つけやすいので野鳥観察におすすめの季節でもあります。可愛らしい「幸せの青い鳥」ルリビタキ、ぜひ皆さまも場内で探してみてください。
皆さまに愉しんでいただいているシングルモルトウイスキー「白州」は、このように豊かで美しい自然環境と共生しながら育まれています。
多くの生き物が生息する自然に囲まれた"白州の森"。
その背後に広がる山々に降り注いだ雨や雪は、約20年の歳月をかけて花崗岩層などによって磨かれ良質な天然水となります。この天然水は、やがてシングルモルトウイスキー「白州」の仕込み水や、「サントリー天然水〈南アルプス〉」の水源としても利用されています。今年降った雪や雨も、約20年後に姿を変えて皆さまのお手元に届くことを想像すると、寒い冬も特別なものに感じられますよね。
冬の白州蒸溜所の様子はいかがでしたか?
今後も白州の四季折々の様子をお伝えしていきます。お楽しみに!
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