山崎蒸溜所便り
【山崎蒸溜所】ウイスキー館の新たな楽しみ方をご紹介!
2025年2月25日
こんにちは、水野めぐみです。
まだまだ寒い日が続いていますが、皆さまはいかがお過ごしでしょうか。
先日、山崎蒸溜所には珍しく雪が降り積もりました!翌日にはほとんど溶けてしまったので、一日限りの貴重な雪景色でした。
寒さが増すと、体の芯から温まるホットウイスキーがより一層おいしく感じられますよね。
皆さまも冬ならではのウイスキーの愉しみ方がありましたら、記事の最後にあるアンケートで教えてください。
周辺の木々に雪が積もる山崎蒸溜所
さて今回は、山崎蒸溜所ウイスキー館の楽しみ方についてご紹介します。山崎蒸溜所に初めて来場される方はもちろん、何度も来場されている方もお楽しみいただける情報をお届けします!
雪景色のウイスキー館
ウイスキー館では、ギフトショップやテイスティングラウンジに加え、山崎蒸溜所やシングルモルトウイスキー「山崎」の歴史とこだわりを知ることができる様々な展示をしています。
見学ツアーにご参加の方もぜひ、ツアー前後の時間にご覧ください。充実の展示内容ですので、これまで知らなかった新たな発見があるかもしれません。数ある展示の中から、私のおすすめの箇所をご紹介します。
まずは、実際にウイスキーづくりに使用している木桶発酵槽をイメージした展示です。
シングルモルトウイスキー「山崎」は、サントリーの創業者・鳥井信治郎が目指した、日本人の味覚に合う繊細で複雑な味わいが特長です。この味わいを実現するために、山崎蒸溜所ではひとつの蒸溜所とは思えないほど多種多様な原酒をつくり分けています。その多彩な原酒を生み出す要素のひとつが、木桶発酵槽とステンレス発酵槽の使い分けです。
木桶発酵槽のスケールを体感ください
ウイスキー館では、木桶発酵槽を展示しています。 木桶発酵槽は温度管理や手入れが難しいのですが、複雑で重厚感のある味わいのもろみがつくられます。木桶発酵槽の高さは約5m。展示では、その迫力を間近に体感できますよ。
「山崎25年」を持つ佐治敬三の銅像
また館内だけではなく、ギフトショップ横の扉を出たところにある広場へもお越しください。
注目していただきたいのがこちらの銅像。サントリーの創業者・鳥井信治郎の次男で、シングルモルトウイスキー「山崎」の生みの親でもある佐治敬三の銅像です。
バランスが良く飲みやすいブレンデッドウイスキーが人気を博す時代、彼は日本を代表するシングルモルトウイスキーを世に出すことを目指していました。シングルモルトウイスキーは、単一蒸溜所の原酒のみをブレンドしてつくられるため、一般的には個性が強いウイスキーとされています。佐治敬三は2年の歳月をかけ、熟慮と試行錯誤の末、繊細で複雑、かつ飲みやすいシングルモルトウイスキー「山崎」を完成させました。
佐治敬三による寿の文字
実は「山崎」のボトルの墨文字は佐治敬三によるもの。旁(つくり)が、「奇」ではなく「寿」であることにお気づきでしょうか。そっと「寿」の文字を忍ばせたのは、サントリーの前身である寿屋から続くウイスキーにかける想いと、自らが想いを込めて生み出したジャパニーズシングルモルトウイスキーの門出を寿(ことほ)ぐ気持ちが込められています。
このような隠されたこだわりや想いについても展示で紹介しています。
ウイスキー館クイズラリー
ウイスキー館では、皆さまにより楽しんでいただけるよう「ウイスキー館クイズラリー」を不定期で開催しています。こちらは、ウイスキー館の中にある展示などを見ながら、山崎蒸溜所やシングルモルトウイスキー「山崎」にまつわるクイズに答えてもらうイベントです。蒸溜所便りを読まれている皆さまの中に、参加された方はいらっしゃいますでしょうか。
私たち案内係からも「難しい!」という声が挙がるほど、達成感のあるクイズになっているんですよ。
クイズラリーに参加されたお客様からは、「ウイスキー館を隅々まで見ることで、新しい発見がありました。楽しかったです。」といった、コメントをたくさんいただいています。
ウイスキー館の様々な場所で答えを探されている様子や、ほかのお客様同士で協力しながらクイズを進めている様子を見ると、山崎蒸溜所により興味を持っていただけているようで、私たちもとてもうれしく思います。
皆さま、ウイスキー館のご紹介はいかがでしたでしょうか。
今回ご紹介した内容はほんの一部で、サントリーウイスキーの歴史など、他にもたくさんの貴重な展示がされています。ぜひご来場の際は、ウイスキー館をじっくりとご覧いただき、山崎蒸溜所のものづくりへのこだわりを感じてください。
※ご来場には事前予約が必要です。詳細は山崎蒸溜所ホームページでご確認いただき、予約のうえご来場ください。