山崎蒸溜所便り
【山崎蒸溜所】案内係がおすすめする冬の特別な日のマリアージュ
2024年12月11日
こんにちは、水野めぐみです。
街をイルミネーションが彩り、本格的な冬の訪れと年の瀬を感じるようになってきましたね。
今年の冬、皆さまはどのように過ごす予定でしょうか? ご家族やご友人たちと集まる機会も多いのではないでしょうか。
今回は山崎蒸溜所の案内係から、少し特別な日におすすめのお食事のメニューとウイスキーのマリアージュをご紹介します。
冬の特別な日のフルコース
和の要素を取り込んだ料理とジャパニーズウイスキーのマリアージュを、コースのようにご紹介しますので、ぜひお好みのマリアージュを見つけてみてくださいね。
「いぶりがっこのポテトサラダ」×水割り
まず一品目は、前菜の「いぶりがっこのポテトサラダ」です。
料理とウイスキーのマリアージュのポイントのひとつは共通点を探すこと。
いぶりがっこは、大根をナラや桜の木で燻し乾燥させ、米ぬかを使って漬け込んだ、燻製香が特長の漬物です。
ポテトサラダにいぶりがっこを混ぜることで、独特の香りが広がり、ひと味違う前菜となります。ウイスキーも木樽で熟成していますので、いぶりがっこ同様にスモーキーさやウッディーな風味を感じることができます。
こうした共通点があると、相乗効果が生まれマリアージュの相性が良くなります。
前菜に合わせたウイスキーは水割り。水がウイスキーの個性をやわらかく包むので、食事に合わせやすい飲み方です。
「ローストビーフの柚子胡椒添え」×オン・ザ・ロックス
二品目は、肉料理の「ローストビーフの柚子胡椒添え」。
合わせたウイスキーはオン・ザ・ロックスです。
このマリアージュのポイントは、ウイスキーと料理の味の濃さを合わせること。
ローストビーフのような肉料理には、オン・ザ・ロックスのように、ウイスキーのおいしさをじっくりと愉しめる飲み方がおすすめです。ウイスキーの芳醇で深い味わいが、肉のうまみを引き立たせます。
ローストビーフに添えた柚子胡椒の爽やかな香りと辛みがアクセントとなり、マリアージュに一層深みが出ますよ。
「トマト鍋」×ハイボール
続いて三品目は、メインの「トマト鍋」。
寒い時期にはお鍋を食べる機会も多くなるかと思いますが、今回はトマトの赤が映えるクリスマスにもおすすめの鍋です。合わせたウイスキーはハイボール。フレッシュなトマトと、すっきりとしたハイボールで、爽やかなマリアージュです。
ハイボールは、ウイスキー本来の味わい・コクが際立ち、料理の味わいも引き立ててくれます。
トマト鍋とウイスキーとのマリアージュのポイントも共通点を探すこと。
トマト鍋にチーズを加えることで、鍋とウイスキーに発酵という結びつきが生まれます。
チーズ特有の香りが、ウイスキーと合わせることでまろやかになり、互いの個性や味わいをより愉しむことができます。
鍋で体を温めながら、きりりと冷えたハイボールを愉しむのもいいですよね。
「抹茶シュトーレン」×ホットウイスキー紅茶
最後は、この季節の定番デザート「シュトーレン」です。
今回は、栗や小豆などが入った抹茶味の和風シュトーレン。
仕上げの香りづけに、霧吹きでほんのりとウイスキーを吹きかけました。合わせたのは、ホットウイスキー紅茶です。
ホットウイスキー紅茶は、ホットティーに数滴ウイスキーを垂らしたもので、優しい紅茶の香りとウイスキーの香りが重なり、贅沢な余韻が広がります。ウイスキーは長い熟成工程で味わいが少しずつ変化していきますが、シュトーレンも同様に焼き上がりから時間が経つにつれ味がなじんで変化していくという共通点があります。
ウイスキーはシュトーレン以外のデザートとも相性が良いので、お好みのデザートを味わいながら、ウイスキーの長い熟成の時を感じてみてはいかがでしょうか。
今回は、冬の特別な日にぴったりなウイスキーと食事のマリアージュをご紹介しました。
読書や映画鑑賞とともにじっくりとウイスキーを愉しむのも魅力的ですが、年末年始のイベントでご家族やご友人たちと集まり、皆さまでウイスキーと食事のマリアージュを愉しむのも良いですよね。
マリアージュの際は、今回ご紹介したポイントをぜひ参考にしてみてくださいね。
今年の冬も、ウイスキーで温まりながら、素敵な時間をお過ごしください♪
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