白州蒸溜所便り
【フォトレポート】白州蒸溜所に育つ美しい花に、ウイスキーの姿を重ねる
2023年7月18日
こんにちは、森川ユタカです。
日差しがまぶしく、白州もすっかり夏の陽気となりました。
今回は、白州蒸溜所で見つけた夏の花と、同じ白州の森で熟成を重ねたウイスキーについてご紹介します。
場内の池のほとりに咲くキショウブ
場内にある、野鳥の聖域「バードサンクチュアリ」の池の近くにキショウブが咲いていました。
鮮やかな黄色の花が、緑のなかにくっきりと浮かび上がっています。
ウイスキー博物館前のトチノキ
バードサンクチュアリから、森の小道を歩いていくと、ウイスキー博物館の前に出ます。
博物館前の木には、見慣れない白い花が咲いていました。
日の光をいっぱいに浴びているトチノキの花
皆さん、この花を見たことはありますか?トチノキの花です。
この花は、ミツバチの蜜源であることでも知られています。そして秋には栗のような硬い実がなります。
トチの実はアク抜きが必要ですが、日本では古代から食されてきました。
指先ほどの小さく可憐な花、シラン
ショップ前の広場では、風に揺れながらまっすぐに立つ、シランを見ることができました。
花は3センチ程で小さいですが、下からのぞき込むと、立派な蘭の風格を感じさせてくれます。
ヤマユリが今年も咲きました
この時季は、ヤマユリの甘い香りが場内に漂い、なんだか幸せな気分を運んでくれます。
ヤマユリは、毎年、球根から育って開花しますが、種からも発芽します。種の場合は、なんと花が咲くまで5年もかかるとのこと。
ヤマユリを見ながら、5年前の白州蒸溜所がどのような年だったか、ふり返ってみました。
2018年、世界的な賞を受けたシングルモルトウイスキー「白州25年」
5年前の2018年。白州蒸溜所は、大きな喜びに包まれていました。シングルモルトウイスキー「白州25年」が「WWAワールドベスト・シングルモルトウイスキー」を受賞したのです!
この賞は、「ウイスキーマガジン」が主催するウイスキーの世界コンテストです。世界各国からエントリーされたウイスキーの中から厳正な審査が行われ、「白州25年」が世界のベスト・シングルモルトウイスキーに選ばれたのです。
スパニッシュオーク樽で育まれた「白州25年」の味わいは、濃厚かつクリーミー。長い熟成期間を経て生まれたウイスキーならではの、角がとれたまろやかさを感じさせます。
白州蒸溜所のウイスキーは、つくり手たちの技と、白州の環境の恵みを受け、長い年月によって高品質の原酒が育まれていきます。
白州の森の植物が花を咲かせ、実を結ぶのと同様に、白州の森の中で多くの原酒が熟成の時を重ねているんですよ。
現在、白州蒸溜所は改修工事のため休業中ですが、今秋のリニューアルオープン後には様々なウイスキーの有料試飲ができるテイスティングコーナーを設置します。ぜひ、白州蒸溜所を代表するウイスキーや原酒を召し上がりに来てくださいね。
今回は、白州蒸溜所の夏の植物と、白州の森から誕生した最高品質のウイスキーについてご紹介しました。今後も季節に合わせてフォトレポートをお届けします。どうぞお楽しみに!
【お知らせ】白州蒸溜所は2022年12月より改修工事のため、工場見学及び場内全施設の営業を2023年秋頃まで休止しております。見学・予約再開につきましては、日程が決まり次第、白州蒸溜所ホームページでお知らせいたします。