山崎蒸溜所便り
【山崎蒸溜所】春のフォトレポート~山崎の桜とウイスキーのエピソード~
2023年4月5日
こんにちは、水野めぐみです。
山崎はうららかな春の陽気を感じる日が増えました。
そこで今回は春の蒸溜所のフォトレポートとともに、山崎の桜にまつわるウイスキーのエピソードをお届けいたします。
山崎蒸溜所では、本格的な春の訪れを告げるように草木のつぼみがひらき、新緑が爽やかに揺れています。今年は例年より桜の開花が早まり、春色に包まれた景色はとても心地よいです。
山崎蒸溜所でお客様を最初にお迎えするのは、受付前に咲く「ソメイヨシノ」。
大きな枝にたくさんの淡いピンクの花をつけ、春風に乗ってほんのりと良い香りが漂います。
裏庭を覗いてみると、「シダレザクラ」の濃いピンクの花をつけた枝が池のほとりに垂れるように伸びていました。
水面に写るシダレザクラやもみじの新緑、青空のコントラストが相まって、風情ある景色が蒸溜所を訪れる人たちを魅了します。
蒸溜所の裏手にある椎尾神社には、大きな桜の木があり、鳥居に覆いかぶさるように満開の桜が咲き誇っています。
山崎蒸溜所よりも遥かに長い歴史を持つ椎尾神社には、実はサントリーウイスキー「ローヤル」にまつわるエピソードがあります。
ローヤルは1960年にサントリー創業60周年を記念して発売されました。
サントリーの創業者であり、マスターブレンダーだった鳥井信治郎の最後の作品です。信治郎は、「ローヤル」の味わいを椎尾神社の桜吹雪の光景からイマジネーションを膨らませブレンドしました。甘く華やかな香りと、やわらかくなめらかな口あたり。すっきりと心地よい余韻が特長で、多くの方から愛され続けているウイスキーです。
「ローヤル」のボトルの四角い形。
これは漢字の「酒」のつくり「酉」がモチーフです。この文字は十二支の十番目の「とり」であり、酒の壺、酒器という意味もあるんですよ。
また緩やかなカーブが描かれたボトルキャップは、椎尾神社の鳥居がモチーフになっています。
今回は山崎蒸溜所の春の風景とそれにまつわるウイスキーのエピソードをご紹介しました。みなさんも春の景色と共に、ウイスキーを語らってみるのはいかがでしょうか。
※国産ウイスキーは、現在大変ご好評をいただいており、私どもの想定を上回る販売状況となっております。また、原酒を熟成させる期間が数年単位で必要なウイスキーは生産数量をすぐに増やすことが難しいため、国産プレミアムウイスキーは充分な数量をご提供することが困難な状況が続いており、皆様にはご迷惑をおかけしております。現在、原酒の増産に努めておりますが、今しばらくはこのような状況が続くものと考えられます。お客様には多大なるご迷惑、ご不便をおかけし心よりお詫び申し上げます。
【お知らせ】工場見学の営業に関する最新情報は、山崎蒸溜所ホームページにてご案内しています。ご来場前に必ず、営業日・時間、予約方法等のご確認をお願いいたします。「山崎蒸溜所ギフトショップ」へのご来場には、「山崎蒸溜所ツアー」または、「山崎ウイスキー館見学」のご予約が必要です。