白州蒸溜所便り
野鳥のすむ森でのウイスキーづくり
2022年5月10日
こんにちは、森川ユタカです。
白州蒸溜所にも新緑の季節がやってきました!蒸溜所の中を歩いていると野鳥のさえずりが賑やかに聴こえてきます♪
今回は、毎年5月10日からはじまる愛鳥週間にあわせ、白州の森で見かける野鳥とウイスキーづくりのつながりについてご紹介します。
白州蒸溜所ツアーで乗車するバスには野鳥が描かれています
白州蒸溜所でのウイスキーづくりと野鳥につながりがあると聞くと、「意外」と思われるかもしれませんね。
実は、サントリーは1973年にウイスキーづくり50周年を記念して、愛鳥活動を始めました。
この年は白州蒸溜所が開設されたのと同じ年で、蒸溜所の敷地を森にした「バードサンクチュアリ(野鳥の聖域)」も開園。野鳥が安心してすめる場所をつくる活動を始めました。
野鳥は「環境のバロメーター」と言われるほど、環境変化に敏感で、ちょっとした変化で姿を消してしまいます。そのため、多様な野鳥がすめる場所は、自然が豊かであることの証でもあるのです。
バードサンクチュアリの遊歩道
この今から50年近く前に始まった、自然環境を考え守る愛鳥活動は、現在サントリーが行っている豊かな水を育み、生物の多様性を守る「天然水の森」の活動にもつながっています。
白州蒸溜所でのウイスキーづくりは、この豊かな自然環境の中で育まれているんですよ。
アカゲラがつついてあけた穴
バードサンクチュアリを散策すると、様々な種類の野鳥を見ることができます。
運がよければ、キツツキの名で親しまれているアカゲラと出会うこともあります。木をつつく理由は、木の中にいる虫を捕食したり、穴をあけて巣にしたり、求愛行動のためだそうです。
時には同じキツツキの仲間のアオゲラを見かけることも。蒸溜所のスタッフでも見かけると思わず嬉しくなる珍しい鳥です。
人懐っこいハクセキレイ
蒸溜所でよく見かけるのがハクセキレイです。
警戒心が薄い鳥なので、地面をちょこちょこ歩く様子を間近で観察することができます。この日はしっかりとカメラの前に姿をみせてくれました。
木の枝に止まるカワラヒワ
白州の森では、他にもカワラヒワという名の野鳥を年間通してよく見かけます。
体は黄緑色を帯びた褐色で、尾羽が魚の尾のような形をしたスズメくらいの大きさの鳥です。翼にある黄色帯があって、羽を広げるときれいなんですよ。
今回は、白州蒸溜所で見かける野鳥とウイスキーづくりとのつながりについてご紹介しました。
ご紹介した野鳥は、バードサンクチュアリで見かける鳥の一部です。白州蒸溜所では、この野鳥が好む豊かな自然のなかでウイスキーづくりを行っています。
【お知らせ】工場見学の営業に関する最新情報は、白州蒸溜所ホームページにてご案内しています。ご来場前に必ず、営業日・時間、予約方法等のご確認をお願いいたします。
※バードサンクチュアリのみの見学にも事前に「場内見学」のご予約が必要です。バードサンクチュアリは一部立ち入れない場所がございますので、予めご了承ください。