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「蒸溜所で聞いた、ウイスキーの愉しみ方」
~シニアテイスター編~

2021年12月27日

こんにちは、森川ユタカです。
今回は「蒸溜所で聞いた、ウイスキーの愉しみ方」の第2弾をお届けします。
この連載では、蒸溜所で働くつくり手にウイスキーの愉しみ方にまつわるインタビューを行い、ウイスキーライフがさらに充実するような情報をお伝えしています。


2021.jpg木々の葉も落ち、冬を迎えた白州蒸溜所


今回のインタビューでは白州蒸溜所でウイスキーの貯蔵・ブレンドの統括をしている徳重さんに話を聞きました。


2枚目.jpg今回は徳重さんにお話を聞きました!


※写真はすべて撮影時のみマスクをはずして撮影しています。


■白州蒸溜所での仕事について
森川「白州蒸溜所では、普段どんな仕事をしているんですか?」
徳重「白州蒸溜所の『貯蔵・ブレンドグループ』の統括をしています。樽の搬入など原酒が順調に成長していけるような環境づくりや、目や鼻や舌など、五感をフルに使ってウイスキー品質を確認する『官能検査』をして熟成のピークを見極めることが主な業務です。」
森川「徳重さんはシニアテイスターの資格を持っていると聞きました。」
徳重「よく知ってますね。私の部署では原酒の官能検査を行うので、原酒の品質を確認するために必要なシニアテイスターという資格を持っています。(※)」
シニアテイスターは原酒の官能検査を行いますが、体調によって香りや味の感じ方が変わらないよう日々体調管理も行いながら製品の品質を守っています。
徳重さんは、白州蒸溜所と山崎蒸溜所の両方の蒸溜所での勤務経験があり、仕込みから瓶詰に至る全てのウイスキーづくりの工程を経験しています。
そんな、ウイスキーづくりを知り尽くした徳重さんは、普段どのようにウイスキーを愉しんでいるのでしょうか。
※シニアテイスターとはサントリーの社内制度で、厳しい研修を経てブレンダーに匹敵する能力や知識を持っている人のみが取得できる制度です。



■お気に入りのスタイルとマリアージュは?
森川「徳重さんのお気に入りのウイスキーの愉しみ方を教えてください。」
徳重「のどごしが良いものが好きなので、夏はやっぱりハイボール!次の日が休みだとストレートでゆっくりと愉しんだりもします。」
森川「飲み方はその時々の気分によって飲み方も変えているんですね。ウイスキーと合わせるおつまみもあったら教えてください。」
徳重「おつまみは定番のナッツと合わせることも多いですが、食事と合わせることも多いですね。自然とその日食べたい料理と合わせています。」


3枚目.jpg徳重さん自らつくった「白州森香るハイボール」♪


徳重「特に白州と合わせる時には、スモーキーさを残したいので、あっさりしたお料理と合わせるのがおすすめです。例えばキノコ系のパスタなども良いですね。」
森川「白州の特長をそっとアシストしてくれる料理を選ぶと相性がいいんですね。」
徳重「ゆっくりと白州のスモーキーさを堪能したい時は、食後にストレートでも愉しんだりもしますよ。そこからシュワっとしたのどごしを求めてハイボールに戻ってきちゃうんですけどね(笑)」



■お気に入りの飲用シーンとは
森川「ウイスキーを愉しむのは自宅が多いんですか?」
徳重「以前は居酒屋やバーでウイスキーを愉しむことが多かったですが、最近は難しいので、少しでも居酒屋気分を感じたくて、自宅で角ハイジョッキでハイボールをつくるようになりました!」
森川「角ハイジョッキいいですよね、私も使っています!自宅だと自分のペースで、テレビ番組や音楽を聴きながらウイスキーを愉しむことができますね。」
徳重「私はもっぱら野球を見ながらが多いですね!出身が関西なので地元のチームを応援しながらウイスキーを愉しんでいます!」


4枚目.jpg愛用の角ハイジョッキも持ってきてくれました!


■徳重さんの考えるウイスキーの魅力
森川「よくウイスキーを嗜むそうですが、徳重さんを魅了するウイスキーの魅力とは何なのでしょうか。」
徳重「ウイスキーには色んな愉しみ方があるので飽きないところかな。ストレートやロック、ハイボールなど、その日の気分に合わせて好きな飲み方ができるというのは魅力だと思います。ウイスキーとソーダとの比率も、自分好みに変えるのもいいですよね。最近はバーボンウイスキーでつくるハイボールの一番おいしい比率をいろいろと試しています。」
森川「ベストな比率は見つかりましたか?」
徳重「今の黄金比はウイスキー1にソーダ2~3かな。」
森川「少し濃い目がお好きなんですね。私も今度試してみます!」


樽前①.JPGウイスキー博物館の展示用樽の前で。細かい部分が気になるのは職業柄?


■読者の皆さんへメッセージ
森川「最後に、読者の皆さんへメッセージをお願いします。」
徳重「いつも同じウイスキーを愉しむのではなく、ぜひ色んなウイスキーを試してみてください!私はバーでウイスキーを愉しむのも好きなのですが、せっかくバーに行くならと全体の雰囲気を楽しんでいます。マスターにおすすめのウイスキーを聞いて冒険してみるのも面白いと思いますよ。」


ウイスキーづくりの全ての工程を経験し、ウイスキーづくりを知り尽くした徳重さん。言葉の端々から、ウイスキーが大好きなことが伝わってきました。
皆さんもぜひ、そんな徳重さんの愉しみ方を参考に、素敵なウイスキーライフをお過ごしください♪



※国産ウイスキーは、現在大変ご好評をいただいており、私どもの想定を上回る販売状況となっております。また、原酒を熟成させる期間が数年単位で必要なウイスキーは生産数量をすぐに増やすことが難しいため、国産プレミアムウイスキーは、充分な数量をご提供することが困難な状況が続いており、皆様にはご迷惑をおかけしております。現在、原酒の増産に努めておりますが、今しばらくはこのような状況が続くものと考えられます。お客様には多大なるご迷惑、ご不便をおかけし心よりお詫び申し上げます。


(こちらの記事にて実施していたアンケートは終了しました。ご協力ありがとうございました。)


【お知らせ】工場見学の営業に関する最新情報は、白州蒸溜所ホームページにてご案内しています。ご来場前に必ず、営業日・時間、予約方法等のご確認をお願いいたします。

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