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白州蒸溜所便り

シングルモルトウイスキー「白州」のつくりのこだわりをご紹介!

2019年9月24日

皆さんこんにちは、森川ユタカです。白州蒸溜所では、だんだんと秋の訪れを感じる日も増えてきました。
今回はシングルモルトウイスキー「白州」のつくりのこだわりについてご紹介します♪


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シングルモルトウイスキー「白州」のつくりのこだわりをご紹介!


白州蒸溜所でのウイスキーづくりの特長は、世界にも類を見ない多彩な原酒のつくり分けです。モルトウイスキーは、仕込み、発酵、蒸溜、貯蔵、ブレンドの工程を経てつくられていますが、今回は、発酵と蒸溜での製造工程のこだわりについてご紹介します!


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発酵槽内の様子(発酵3日目)


発酵とは、仕込みの工程でできた麦汁に酵母を加えてアルコールを生み出す工程です。



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白州蒸溜所で使用している木桶の発酵槽


白州蒸溜所ならではの発酵のこだわりは、木桶の発酵槽を使用していることです。乳酸菌や微生物の働きによって、シングルモルトウイスキー「白州」特有の香りや味わいをモルトウイスキー原酒にもたらしてくれるのです。
発酵を2~3日間行うことで、アルコール度数約7%の「もろみ」ができあがります。できあがった「もろみ」は、次の工程である蒸溜へと移されます。



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蒸溜室に並ぶ大きさや形の異なる蒸溜釜


蒸溜工程では、「もろみ」を蒸溜釜に入れて加熱し、アルコールや香り・味わいの成分を凝縮します。蒸溜は2回繰り返し行われ、2回目の蒸溜でアルコール度数約70%もある無色透明のホワイトスピリッツ、「ニューポット」が生み出されるのです!
この蒸溜工程でのこだわりは、大きさや形状の違う蒸溜釜を使用すること。白州蒸溜所では、「ストレート型」と「ランタン型」という2つのタイプの蒸溜釜を使用して、原酒のつくり分けを行っています。 さらに大きさ、蒸溜釜の首の角度の違いによっても、出来上がるモルトウイスキー原酒の味わいや香りの多彩性を生み出す秘密があるのです。


蒸溜したばかりの「ニューポット」は、香りや味わいも荒々しく、まだウイスキーと呼べるものではありません。この後、樽の中で長い熟成の時を経ることで、色や香味が変化していくのです。



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貯蔵庫内はウイスキーの華やかな香りが広がっています


10年、20年と長い時間をかけて「ニューポット」を熟成させることで、香りや味わいも芳醇な琥珀色のモルトウイスキー原酒となります。その後ブレンドの工程を経てシングルモルトウイスキー「白州」はつくられているのです。


白州蒸溜所ツアーでは、現場ならではの熱気や香りをご体感いただきながら、シングルモルトウイスキー「白州」のつくりのこだわりを詳しくご紹介しています。
平日は比較的ご予約いただきやすい日もありますので、事前にホームページや電話でご確認・ご予約のうえ、ぜひツアーにご参加ください!


【入場には予約が必要です(要予約)】
ウイスキー博物館やショップ・レストラン・BAR「白州」のみご利用のお客様も、場内見学のご予約が必要です。予約なくご来場の場合、場内混雑時には入場できない場合がありますので、事前にツアーまたは場内見学のご予約をお願いします。
※時期によっては、満席の場合もございます。詳しくはホームページをご確認ください。


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