山崎蒸溜所便り
1937年10月8日
2017年9月19日
こんにちは、水野めぐみです。
爽やかな風が吹き、日増しに秋の深まりを感じる季節になりました。
さて、タイトルの「1937年10月8日」は何の日かご存知ですか?
今日は、今年で誕生80周年を迎える「角瓶」についてご紹介します!
80年という長きにわたり、多くのお客様に愛され続けてきた「角瓶」。昨日もご自宅やお店で「角ハイボール」を飲んだよ!という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今年で誕生80周年を迎える「角瓶」
サントリー創業者・鳥井信治郎が「スコッチに負けない日本のウイスキー」を目指し、生み出した傑作「角瓶」。その完成までには、様々な苦闘がありました。
1923年に、日本初のモルトウイスキー蒸溜所「山崎蒸溜所」の建設を開始し、本格的な国産ウイスキーづくりに着手した信治郎。1929年には、初の本格国産ウイスキー「白札」を発売します。しかし、「煙臭い」などと言われなかなか手にとってもらえませんでした。
信治郎はそんな状況にも諦めず、"日本人の繊細な味覚に合ったウイスキーをつくる"という一途な信念を原酒の改良とブレンドに捧げ、ジャパニーズウイスキーの香味を創造し続けました。
執念さえも感じさせる試行錯誤の末、1937年10月8日にようやく誕生したのが「角瓶」です。「角瓶」は発売と同時に日本人の心をつかみ、その豊かな香味は多くの人々を魅了します。
山崎ウイスキー館内に展示中の発売初期の「角瓶」
また、ボトルのデザインは薩摩切子にヒントを得た亀甲模様で、ウイスキーに日本らしさを取り入れたデザインが特長的です。2016年には、1937年発売当初の印象に近い角張った瓶形を採用したボトルにリニューアル。鳥井信治郎のサインが中央にあり、ウイスキーの定番ブランド"角瓶"らしさを強調したデザインになりました。
そして、実は「角瓶」のラベルに「角瓶」という文字が書かれていないのをご存知でしたか?発売当初から"Suntory Whisky"としか書かれておらず、ボトルの形から生まれた愛称がそのまま製品名として定着したものなんです。
「角瓶」を生み出した
サントリー創業者・鳥井信治郎
近年のハイボールブームにより「角ハイボール」としてもお馴染みですが、「角ハイボール」は、ソーダで割ることで「角瓶」が持つ甘く華やかな香りが引き立ち、ドライな後口と、爽快感がお楽しみいただけます。揚げ物をはじめ、お料理の味わいを引き立てるので、幅広い世代の方々におススメですよ。
1937年の誕生以来、長く愛され続けている「角瓶」。食欲の秋は、ぜひお好きなお料理に「角ハイボール」を合わせて、至福のひと時をお楽しみくださいね♪