鳥を守る活動は、人々の未来も明るくする。
そう信じて1973年から啓発活動を行ってきたサントリーは
その歩みのなかで、野鳥保護に取り組む
数多くの素敵な団体と出会いました。
もっとたくさんの鳥たちを救うために、ぜひ彼らを応援したい。
そんな想いを形にしたのが、
公益信託「サントリー世界愛鳥基金」です。
サントリーは、公益信託「サントリー愛鳥基金」を通して、国内外の活動団体に助成を行っています。
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“水辺の生態系の頂点にいるコウノトリや、ツル・トキなどが
すめる環境を取り戻したい”大型助成を通じて、水辺環境の整備を長期的にサポートします。
2023年度助成先 2件、2,000万円
※クリックすると具体的な活動内容が表示されます。
トキと人の共生を
目指した水辺づくり
~天王川流域を中心とした
自然再生の取組~コウノトリ定着・
広域ネットワーク
推進プロジェクト(公財)日本生態系協会当協会では、生物多様性を基盤とする持続可能な地域づくりに取り組んでおり、その主要な取り組みのひとつが生態系ネットワーク形成です。本プロジェクトでは、複数の地域・団体の取り組みをつなぐと共に連携を深め、取り組みのシンボルであるコウノトリの野生復帰の支援促進と広域連携の仕組みづくりを目指しています。
団体所在地:東京都 助成額:1,200万円 -
“絶滅危惧種をはじめ危機にさらされている、
さまざまな野鳥を守りたい”専門の野鳥保護団体に助成し、保護活動をバックアップします。
2023年度助成先 10件、1,820.1万円
※クリックすると具体的な活動内容が表示されます。
奄美大島に生息する
希少鳥類の調査・
保護活動(公財)日本鳥類保護連盟1947年に設立した団体で、設立当初には愛鳥週間を設定しました。子供たちへの愛鳥教育などによる普及啓発、鳥類保護・環境保全のための調査研究、国際協力事業などを実施しています。調査研究では、奄美大島での活動のほか、コアジサシの渡りについての調査や外来種ワカケホンセイインコの調査などを実施しています。
団体所在地:東京都 助成額:313万円2023年度は、オーストンオオアカゲラの個体数を推定するために調査を実施し、5羽にGPSタグを装着しました。アマミヤマシギは2022年度に装着した個体を継続して追跡しましたが、奄美大島付近に停滞した台風6号の影響で通信が取れなくなりました。2023年度内に沖縄島、喜界島で捕獲をして新たなGPSタグを装着する予定です。これらの活動の結果を日本鳥学会でそれぞれ発表しました。
絶滅危惧種アホウドリの保全
及び学術研究のための
普及啓発活動(公財)山階鳥類研究所山階鳥類研究所は鳥の研究を専門にしている研究機関です。アホウドリやヤンバルクイナなど絶滅危惧種保全の研究や、鳥の渡りや寿命などを知ることができる鳥類標識調査、海鳥のモニタリングに関わる調査なども実施しています。さらに、鳥学に関する図書や鳥類標本を収集・管理し、多くの研究者の研究活動に供しています。
団体所在地:千葉県 助成額:230万円絶滅危惧種アホウドリは、近年個体数が増えているものの、まだまだ保全活動が必要です。そのためには、この鳥に対する関心をこれまで以上に高める必要があります。本活動では、これまでの成果と知見を幅広い層へ発信するため、保全活動の具体的な内容を紹介する動画等を作成するとともに、長期的に活動資金を確保する基盤を構築するために寄附を募るサイトを開設しました。
発信機で明らかになる
道北タンチョウ渡りと越冬地NPO法人サロベツ・エコ・ネットワークサロベツ周辺の自然環境の保全活動、調査研究活動及び環境教育活動を通して、自然と人間との共存の大切さを広く発信し、併せて地域の発展・活性化に寄与し、サロベツ及び周辺の豊かで美しい自然を次世代に引き継ぐことを活動理念とし、サロベツ湿原センターを委託管理しています。
団体所在地:北海道 助成額:229.1万円フィリピンミンダナオ島における
フィリピンワシの感電防止対策と
生物多様性に富む原生林の
保全再生Philippine Eagle Foundation
(フィリピンワシ保護財団)フィリピンワシ保護財団は、フィリピンの国鳥であり、豊かな生物多様性の指標種でもあるフィリピンワシを絶滅の危機から救うとともに、生息地のコミュニティの生活基盤を守ることを目的に①地域コミュニティの生活を支えるプログラム②野外調査プログラム③保護教育プログラム④飼育下繁殖プログラムを継続的に実施しています。
団体所在地:フィリピン 助成額:221.1 万円絶滅危惧種フィリピンワシの主要な生息地であるミンダナオ島南部の繁殖地、Sinica山麓のArakan自治区において、巣立ち雛の感電死を根絶するため、地元電力会社、政府機関、自治会と共に緊急的に感電防止対策を実施しました。また違法な密猟や森林伐採を根絶するため、地元住民からなる森林パトロール隊を結成し、監視活動と教育啓発活動を行いました。
ヨウムの野生復帰を想定した
繁殖技術の確立(公財)富山市ファミリーパーク公社富山市ファミリーパークは1984年の開園より、緑豊かな自然の中で、家族が楽しみ、憩う施設として市民に親しまれてきました。開園以来、園内の自然や日本産動物を中心とした動物展示をとおして、生物の多様性や命のつながりを伝えています。近年は、ライチョウなどの希少野生動物の生息域外保全にも力を注いでいます。
団体所在地:富山県 助成額:208.2万円2022年にヨウム5羽(オス3、メス2)の群れ飼育を開始し、2023年6~7月に2羽のメスから計8個の産卵を確認しました。交尾をしていないため、全て無精卵でしたが、産卵時期にあわせて雌雄に繁殖ホルモンの活性がありました。今後は、交尾を促すための環境を整えます。ヨウムの生息地にあるウガンダ野生生物保全教育センターとヨウムの繁殖の取り組みについて情報共有を始めました。
ライチョウの中央アルプスへの
再導入および生息域内保全に
貢献するための飼育下保険集団の
創出に向けた技術開発(公社)日本動物園水族館協会動物園・水族館事業の発展振興を図ることにより、文化の発展と科学技術の振興並びに自然環境の保護保全に貢献し、もって人と自然が共生する社会の実現に寄与することを目的とし、動物園・水族館に関する調査研究、教育普及、種保存、支援などの事業を行なっています。
団体所在地:東京都 助成額:207.6万円コウノトリ繁殖支援活動
日本野鳥の会佐賀県支部日本野鳥の会佐賀県支部は野鳥を愛で楽しむ団体です。しかし昨今の環境劣化による野鳥の減少を目の当たりにするようになり、現在は微力ながら野鳥の保護保全活動にも取り組んでいます。2023年度はブッポウソウの巣箱掛け・コアジサシの繁殖地保護・コウノトリ繁殖支援・ツル分散化事業を実施致しました。
団体所在地:佐賀県 助成額:150万円3月に再渡来したコウノトリの番い(つがい)の繁殖成功に向け、2022年に番いが繁殖を試みた電柱横に巣塔を設置し誘導しましたが上手く行かず、他の地区に移動しての挑戦でした。九州電力への協力依頼・電線バイパス設置の交渉・産卵後のモニタリング・孵化後は監視小屋を設置しての日中の見守り(カラスの捕食予防)など支部総出で取り組み、2羽の巣立ちに成功しました。
長崎県における
カンムリウミスズメの生息状況NPO法人 NRDAアジアNRDAアジアは、2000年に設立された日本環境災害情報センターを母体としています。2011年の福島原発事故をうけて海洋への放射線の影響を調査することを主目的に、組織されました。海鳥を指標に、経済活動の海への影響を科学的に評価し、海洋自然環境を次世代に引き継ぐことを使命としています。
団体所在地:長崎県 助成額:91.9万円2023年3月、NRDAアジアは野母崎沖繁殖期洋上調査でカンムリウミスズメ3ペアを確認し、潜在的繁殖地を見いだしました。これを受けて、2024年3月には野母崎沖の三ツ瀬にてスポットライトサーベイの実施を予定しています。また、1978年以来調査報告の無い、男女群島での上陸調査も文化庁に上陸許可を申請済で、来る3月に実施予定です。
コアジサシの水上営巣地への
誘致と越冬地の解明水鳥研究会水鳥研究会は、東アジア・オーストラリア フライウェイ地域における水鳥類の調査研究を行っています。中でも日本で繁殖を行っているコアジサシ等地上営巣性の水鳥の生態調査を行っています。またこの結果を基に、良好な生息環境や営巣環境の保全・造成を行うことで、水鳥の保護にフィードバックしています。
団体所在地:千葉県 助成額:86.2万円ヤマセミの環境保全活動を
未来へつなぐNPO法人 三段峡-太田川流域研究会当団体は、「100年後に生態系の保たれた地域を届けたい」と三段峡を中心に「調べる」「伝える」「つなぐ」の事業を行っています。専門家と鳥類・両生類・植物などを調査し、希少蝶類やヤマセミの保全活動を行っています。また、三段峡を野外博物館と捉え、次世代に活躍する子供達が自然を体験し学ぶ場を提供しています。
団体所在地:広島県 助成額:83万円 -
“愛鳥活動の裾野を広げるために、
身近な活動を応援していきたい”学校のクラブや自治体、
ボランティア団体などへの支援を行います。2023年度助成先 10件、179万円
※「活動レポートを見る」ボタンをクリックすると内容が
表示されます。【宮城県】 石巻市立北上小学校 野鳥観察クラブ
学校周辺の野鳥を観察(スズメ、トンビ、モズ、セキレイなど)愛鳥活動を通し、野生生物への関心を高め、自然を大切にしようとする気持ちを育てる助成額:20万円誘鳥木の植樹のためのマウンド作り、植樹(6本)、校舎周辺及び北上地区内の野鳥観察、巣箱作りを行いました。また、長年北上川の生き物を撮っている写真家を招いたり、川のビジターセンターに足を運び、鳥たちの餌場である湿地の大切さについて話を聞いたりして、北上川に生息する生き物についての理解を深めることができました。
【宮城県】 大崎市立田尻小学校 野鳥観察クラブ
6年生の野鳥観察会での講話野鳥の観察助成額:20万円野鳥観察クラブの児童を中心に2022年度から2年計画で活動を開始。2023年9月:野鳥教室で野鳥に関する基礎的な知識を学び、11月の野鳥観察会でフィールドスコープ(本助成金で購入)を活用し、野鳥の姿をより詳しく観察し、楽しみながら親しみを深めることができました。2月には、野鳥を模った木工クラフトを予定しています。
【長野県】 飯田市立飯田西中学校 愛鳥園芸委員会
冬の探鳥会 12月9日(土)野鳥の観察や生育環境保護を通して、愛鳥精神を高め、自然保護に奉仕する助成額:20万円飯田市のシンボル・風越山麓をフィールドに、春と冬の2回、地域の公民館と共同で探鳥会を開催しました。生徒だけでなく、多くの保護者や地域の方々の参加があり、助成金により購入した双眼鏡も活用しながら野鳥の観察を行いました。参加者からも、野鳥の観察の楽しさを味わうだけでなく、自然保護への考えや地域住民のつながりをより深めることができた、との感想がありました。
【新潟県】 新潟市立赤塚中学校 白鳥環境愛護委員会
白鳥池の掃除白鳥の保護・観察助成額:20万円【福井県】 よしかわ“コウノトリ”ファンクラブ
コウノトリ子育て中コウノトリが住み続ける環境整備助成額:20万円【静岡県】 日本野鳥の会東富士・静岡県野鳥愛護協会東富士 キッズ隊
巣箱を作ったよ!野鳥観察を通してふるさと富士山の自然の大切さを知る助成額:18.7万円月1回のペースで探鳥会を行い、富士山東麓の里山、湖沼でみられる野鳥を観察し巣箱を作って設置しました。児童が生態系の中での野鳥の役割を意識できるよう指導に努めました。11月には故郷の自然を再認識し、鳥の世界を広げる目的で、ジャパンバードフェスティバル我孫子に遠征しました。近年、鳥をテーマに理科研究をしたり、作文コンクールに応募する児童も出てきました。
【静岡県】 静岡県立静岡城北高等学校 科学部
雷鳥の保護活動助成額:10万円学校文化祭で、雷鳥についてパネル展示と来場者への説明を実施し、雷鳥保護に興味を持ってもらえました。雷鳥保護には地球温暖化防止が必要なため、地球温暖化の環境への影響を調べようと、静岡市中心市街地で植物調査を行いました。(公財)藤原ナチュラルヒストリー振興財団の学生発表会にレポートを提出し、クラス内で研究成果を発表しました。
【兵庫県】 昆陽池公園野鳥観察グループ「チームK」
タカの渡り観察会 2023年9月23日兵庫県伊丹市昆陽池公園における野鳥継続観察と市民への自然の素晴らしさの訴求助成額:20万円【香川県】 香川県立 香川中央高等学校 自然科学部
校舎ベランダでのペリット採集香川中央高校周辺で採集されるペリットからごみ問題を考える助成額:10.3万円2022~24年1月にかけて校舎周辺で65個のペリット(食べたもののうち、消化されずに口から吐き出されたもの)の採集を実施。よく採集される校舎4階ベランダにトレイルカメラ(助成金で購入)を設置し、ペリットの主がカラスであることを確認、含まれていた昆虫・植物類は図鑑で同定し、採集したペリットのうち17%にあたる11個に、アルミ箔のような金属、髪ゴムや輪ゴム、プラスチック製品などの人工物が含まれている事がわかりました。