ビロードキンクロ
ビロードのような光沢をもつ黒色のカモ
全長58㎝(オス)、50㎝(メス)。オスは全身黒色です。目の下に三日月型の小白斑があり、くちばしは黄色・橙赤色などの模様ですが、基部に黒色のこぶ状突起が見られます。若鳥はこの突起が不明瞭。メスは全身がほぼ黒褐色で、顔に二つの淡色斑があります。くちばしは鼠黒色。
「フィューウ フィューウ」と聞こえる声。オス・メスとも次列風切羽の各羽の先端が白色なので、飛行時には白帯になって現れ、黒と白の対比が目立ちます。一緒に見ることが多いクロガモは全身黒色で、白帯はありません。水上で体を低くして浮かび、飛行時は海面よりやや高いところを直線的に飛びます。群れで飛行するときは固まらず、列を作って飛ぶ姿をよく見ます。潜水して、貝類を主食にしています。
ユーラシア大陸・北米大陸の北部に広く分布・繁殖し、冬には温帯へ渡っています。日本では冬鳥で、全国で見られますが北日本の磯海岸、砂海岸によく見られます。湖沼で見ることもありますが、海上を好むようです。
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