ヒドリガモ
海藻が大好きな緋色の顔したカモ
全長48㎝。オスは顔が全体に赤褐色で、頭上は褐色です。この額・頭は遠方からは白っぽく見えることがあります。胸は頭よりはうすい赤褐色。背、脇は白羽に黒色の細かい線が沢山あるので、離れて見ると灰色に見えます。メスは全体が褐色で、上面には黒褐色の斑があります。メスには全体に褐色に見えるものと、頭から背に黒みのあるものがいます。くちばしは青灰色で、先端は黒色、脚は灰黒色をしています。飛行時は次列雨覆羽の白色が大きく、よく目立ちます。
ユーラシア大陸北部に広く分布・繁殖しており、冬にはユーラシア・アフリカ大陸の温帯・熱帯地方へ渡ります。日本では冬鳥として全国に渡来し、湖沼、河川、海岸などに生息しています。「ピュゥーウ ピューウ」と区切って鳴く特徴のある声です。
植物質を好み、アマモ、エビモ、アオノリ、アオサなどの海草や水藻などを食べ、陸へ上がって草本の新葉を食べている様子がよく見られます。飛行する時には「フィッフィッフィッフィッ」と特徴のある羽音が聞こえます。オスの頭が赤っぽいことから緋鴨、緋鳥鴨になっていったと思われます。
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