ホウロクシギ
長くて湾曲したくちばしを穴に差し込み
カニ捕り名人
全長62㎝。日本で記録のあるシギの仲間としては最大。全体にうすい黄褐色をしていて、黒褐色の縦斑が体中にあります。くちばしは長くて19㎝ほどで、下に向かって湾曲しています。飛行した時は背に目立つ模様が見えません。背、腹とも白色のダイシャクシギとこの点で区別ができます。
アジア極東部のカムチャツカや沿海州に分布・繁殖していて、冬には東南アジアへ渡っています。タカブシギ、アオアシシギなども繁殖している広い湿原の環境です。日本では春・秋の渡りの季節に通過する旅鳥で、海岸や河口の広い干潟に生息しています。干潟でカニ類、貝類、ゴカイ類、小魚類を食べています。飛立つときに「ホホーヘーン」あるいは「ホーヒーン」と聞こえる声を出しています。ダイシャクシギの声と似ていますが、より濁った感じの声です。
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