シノリガモ
夏は渓流で子育て
冬は海の荒波を潜って暮らす
全長42㎝。オスは全体がほぼ黒味のある青色で、顔から体に大小長短の白色斑をいくつも持っています。脇腹は大きく赤褐色。メスは黒褐色で、腹は淡色。顔には白斑が3つ(片側に)あります。「グァッ グァッ」と聞こえる声で鳴きます。
アジア大陸・北アメリカ大陸・グリーンランドなどの北部に分布・繁殖し、冬期には温帯に渡っています。日本では主に冬鳥として渡来し、本州中部地方以北の、波の荒い磯のある海岸に生息していることが多いのですが、漁港などでもよく見られます。人工の磯?と思える消波ブロック近くで見ることもあります。10羽以下の小群で見ることが普通です。
食物は潜水し、小型の貝類、小型のカニ類、トビムシ、フジツボ、ウニ類、魚卵(北海道では鮭の卵が多い)などを探し食べています。繁殖地は山地の河川上中流部で、大きな石がゴロゴロしている場所の隙間に営巣しています。日本では、北海道と東北地方で営巣が知られています。ヒナの世話は、他のカモ類と同様、メスが受け持っています。
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