クロガモ
流氷の間から聞こえるさえずりは
春の到来を告げる
全長47㎝(オス)、43㎝(メス)。潜水採餌のカモの仲間。オスは全身がほぼ黒色で、くちばしも黒色。上くちばしの基部にあるこぶ状突起は橙黄色をしているので、遠方からでも目立ちます。メスは全身がほぼ黒褐色で、顔の下半分と喉のあたりが淡い褐色をしており、くちばしは黒っぽい。
北半球の高緯度地方で繁殖し、冬期には温帯地方へ渡ります。日本では冬鳥として渡来し、主に外海の沿岸に生息しています。繁殖期以外は群れで生活しているので、日本では群れで見られていることが多いです。オスは笛を吹くような「ピーィ ピーィ」とよく透る声で鳴きます。北日本に多く見られます。
食べ物は魚食ではなく、底生のカニ類、貝類などで、潜水をしてとっています。流氷の隙間から聞こえるこの声は、春の到来を期待させるものと言えるでしょう。
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