カンムリカイツブリ
水草を集めて浮巣で子育て
今日本で繁殖個体が増加中
全長56㎝。首が長く、水面に軽く浮いている水鳥。夏羽では、頭部に赤褐色や黒色の飾り羽が出ます。冬羽では顔から首は白色で、目の下に黒線があります。くちばしは桃色。頭上に黒色の冠羽があります。脚は体の後方に付いていて、脚だけで潜水ができます。飛行時は脚が短い尾をこえて後方へ伸びているのが見えます。
ユーラシア大陸の中部に広く分布しており、冬期にはやや南に渡ります。オーストラリアには移入されたものがいます。日本では冬鳥として渡来していますが、およそ50年前に本州北部で繁殖が知られるようになりました。現在は琵琶湖、新潟県内とそれより北の東北地方の湖沼、最近は北海道の湖沼でも繁殖するなど増加傾向にあり、冬期に見られる個体も増えています。冬期には湖沼のほか内湾や港などの海上でもよく見られます。
群性が強く、時に数百羽、千羽を超す群を見ることもあります。潜水して小魚類を捕らえ、主食にしています。
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