カツオドリ
見事なダイブで魚採り
漁師にとっては魚群の案内役
全長70㎝。熱帯、亜熱帯海域に生息し、離島や岩礁の上に巣を造っている海鳥です。頭から首、胸、背から尾、翼の上面など体の上面は黒褐色をしています。腹と翼下面の基部は白色。くちばしは黄色っぽい。オスは顔が青色、メスは淡黄色をしています。長い翼と尾を持ち、海洋上を直線的に高く飛行するほか、風の強い時にはアホウドリ類のようにソアリング(※)を行なって前に進む飛び方をします。日本では伊豆諸島南部や、小笠原諸島、硫黄列島、薩南諸島、琉球列島などで繁殖しています。海上を飛行しながら魚類、イカ類を見つけると水中へくちばしから飛び込んで捕えます。小笠原航路では船に追い出されるトビウオをねらって、船の横についてくることもよくあります。
*ソアリング(帆翔)…ヨットの帆使いのように風上へ向かって飛行すること
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