オバシギ
地味な羽色とゆっくりした動きから 姥(おば)シギ?
全長28㎝。シギの仲間で、くちばし、脚の長さは中くらい。身体は横長の太り気味の体形で、ゆっくりとした動きをしています。夏羽では、上面に赤褐色の斑があります。腹など下面は白色で、胸から腹には黒斑が多数でます。冬羽では、上面は灰色っぽくなります。くちばし、脚は黒っぽい。飛行姿は伸ばした脚が尾の先端をこえません。上尾筒、尾の上部は白色、尾の先端が黒っぽいので飛行時には目につきます。
アジアの極北部のツンドラで繁殖し、オーストラリアなど南半球で越冬しています。日本では春・秋の渡りの時期に渡来する旅鳥です。海岸や河口の干潟で見られることが多く、海岸に近い池沼畔や湿地・水田などでも見られます。ゴカイ類、ミミズ類など底生動物を食べていますが、高層湿原では低木の木の実を食べた観察もあります。「キッ キッ」とオグロシギに似た、より小さめの声を出します。
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