オグロシギ
隠れた黒い尾羽が名前の由来
美しい長いくちばしに長い脚
全長38㎝。くちばし、脚それに首が長く、背の高いスマートなシギ。夏羽では、体に赤褐色味があり、特に顔、首、胸にはっきりしています。腹は白色で黒色の横縞がいくつもあります。冬羽では、上面が灰褐色になっています。飛行した時に上尾筒から尾の上部半分が白色、先端部は黒色で、尾部の白黒が目立ちます。伸ばした脚は尾をこえて後方へ出ています。翼にも長い白帯があるので、似た体形のオオソリハシシギとの区別は容易です。
「キッ キッ」と聞こえる声はオオソリハシシギよりやや高い声で、飛立つときによくこの声を出します。
アジアではカムチャツカや沿海州などで繁殖し、熱帯アジアで越冬します。日本には春秋の渡りの季節に旅鳥として渡来し、海岸や河口の干潟、池沼畔、湿地、水田などに生息します。ゴカイ類、ミミズ類など底生動物を食べています。全国で見られますが、春よりは秋に個体数の多い鳥です。
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