イソヒヨドリ
磯でさえずるヒヨドリ似の鳥
建造物を崖に見立てて市街地にも進出
全長23cm。オスは頭から胸、背、腰までが青藍色。腹は赤褐色。翼と尾は黒っぽい。メスは全体が灰褐色で、背は腹より黒っぽく、鱗様の模様が沢山あります。大西洋から太平洋までユーラシア大陸の中部に連続して分布しています。地中海、黒海、カスピ海沿岸からヒマラヤ山地など、温暖な海岸から大河沿いの崖地などに生息しています。日本では全国で繁殖していますが、北海道では少なく、本州以南には普通に分布しています。小笠原諸島、南西諸島などにも多数が生息しています。海岸の崖地に生息しているのが普通ですが、時に海岸から離れた崖地、さらに人工的な建物にも生息することがあります。さえずりは柔らかな澄んだ声で、かなり美声。岩の上やコンクリート堤防の上などでさえずる姿をよく見ます。
海岸の磯で見ることの多い、灰黒色に見える鳥で、ヒヨドリと大きさも似ているので 「磯鵯(イソヒヨドリ)」の名は、生息地にちなんだ名前になっています。
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