アオサギ
日本で繁殖する最大のサギ
青みがかった灰色の羽毛で被われているからアオサギ
全長93cm。体の上面、翼の上面はうすく黒味のある灰色で、翼の風切羽は青色がかった黒色。飛んだ時に風切羽と肩の灰色の対照がはっきりしています。下面は白っぽい。日本で繁殖するサギの仲間としては最大です。背が高く、脚も長い。飛行姿は長い首をZ字型に曲げ、後方へ脚を伸ばし、大きな翼をゆっくりはばたいて飛びます。「グワァー」と大きな声。飛行中には「グワッ」や「カァン」とか聞こえる。より短い声で鳴くこともよくあります。高い樹上に枝を組んで、やや皿形の大きな巣をつくって繁殖します。集まって繁殖することが普通です。食べ物は動物食で、魚類や水辺で捕れる両生類、爬虫類、甲殻類、それに小鳥のヒナなども食べています。日本では北海道から本州、佐渡、四国、九州、対馬などで繁殖しています。最近の30年で増加し、日本中で見ることができるようになりました。
アオサギの英名は”grey heron”ですが、古くは”hern”と綴っていました。ギリシャ生まれの小泉八雲の本名はパトリック・ラフカディオ・ハーン(Hearn)ですが、地元では「ヘルンさん ヘルンさん」と呼ばれていました。そのためでしょうか、着物には「鷺丸」サギマルの紋を付けて喜んでいたそうです。
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