オオセグロカモメ
背中の黒い大型カモメは海のギャング
全長61cm、翼を広げると156cmにもなる大形種。背、翼の上面は黒色で、下面は白色。くちばしは橙黄色で大きく、下くちばしの先の方に赤斑があります。巣内の雛は親鳥の赤斑をめざしてくちばしでつつき、餌をねだります。アジア東部のオホーツク海沿岸、カムチャツカ沿岸などに分布・繁殖している、世界的には分布の狭い種です。日本では北海道、東北地方の離島や岩礁などで群れをつくって繁殖していますが、北海道では大きな建物の屋根、河川の中州などに巣をつくっている例があります。最近新潟県での繁殖例が見つかっています。カモメ類は基本魚食です。昼間は漁港や港湾、河口、砂浜海岸などで集まっていることが多く、夜間漁をしている漁船の周りなどに集まって餌をとります。カモメ類の多くは海の鳥と思われていますが、太洋で見られるものはミツユビカモメくらいで、陸地近くに居るものが大部分です。沿岸の鳥と言ってよいでしょう。
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