タシギ
かくれんぼが上手
柔らかいくちばしは手の代わり?
全長27cm。真っ直ぐな長いくちばしをもつジシギ(地鴫)の仲間。背面は黒褐色・黒色・褐色・白色などの細かい模様をしています。そのため枯草の中にいると見つけられないこともよくあります。泥地を好み、水田、蓮田、湿地、池沼畔などにすんでいます。シギの仲間ですが海岸の砂浜や干潟に行くことはありません。くちばしの先2cm程は、自由に動かすことができるので、泥中にすむミミズ類や昆虫類を探しては挟んで持ち上げ、飲み込んでいます。日本では主に冬鳥として本州以南で越冬しています。
「ジェッ」とか「ヂェッ」としわがれた声で、飛び立つ時に鳴くことが多い。見つけにくいので足元から飛び立たれることも多く、その飛行は体を左右に傾けながら急上昇していきます。
三夕の一首、西行法師の「・・・シギ立つ沢の秋の夕暮れ」は、このシギを詠んでいると思われます。ジシギ類には「鴫」をあて、「鷸」はキアシシギ、チュウシャクシギなど海辺に渡来するシギに使うとよいでしょう。
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