シジュウカラ
白いほっぺたに黒いネクタイ
全長14.5cm。体重は14gくらいです。日本ではほぼ全国に分布していますが、北日本に多く、西日本には少ないようです。平地から山地の林にすみますが、市街地、住宅地で見ることも多い鳥です。木の穴に巣をつくりますが、人工的な狭い穴にもよくつくります。「ツツピン ツツピン」と鳴いて、鳥の中でもいち早く春を告げるシジュウカラは、市街地でもおなじみの鳥です。四十の雀と書いてシジュウカラ。たくさん群れるから、という説や、スズメ40羽分の価値があったことから名付けられたという説もあります。
ある男が、死んでしまったシジュウカラを寺へ持って行き、出てきた小坊主に、あの世への引導(いんどう)を渡してほしいと頼みました。小坊主が「これは何ですか」ときくので、「これはシジュウカラという鳥です」と答えると、小坊主は「なにシジュウカラ?人間でさえ人生わずか50年(五十年)というのに、なんじは小鳥のぶんざいでシジュウカラとは生き過ぎたり。カアーツ!」と叫んで引導を渡しました。シジュウカラの引導という江戸時代のお話ですが、これは、あの有名な一休和尚の小坊主時代のエピソードとされています。
/ むずかしや どれが四十雀(シジュウカラ)五十雀(ゴジュウカラ*) 一茶 /
*ゴジュウカラという鳥が別にいます。
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