出典:社団法人 霞会館(蔵)、(株)学研ホールディングス「この鳥を守ろう」
コウノトリ
成鳥はくちばしを叩き合わせて意思疎通
全長112cm。翼開長195cm。全身ほぼ白色で、風切羽が黒色。飛行した時には白黒がはっきりします。くちばしは太めで長く、黒色。足は暗赤色。目の回りに赤色があります。鳴き声を出さず、くちばしを叩き合せてカタカタカタ・・・と音を出して互いの意思の疎通をはかっています。はばたき飛行の他、はばたかずに上昇気流を利用して高く上がったり、遠方へ飛ぶこともよくおこないます。大木の樹上や高い建物、鉄塔などに枝を集めて巣をつくります。食べ物は、水辺で魚類、カエル類など両生類、ザリガニなど甲殻類、貝類などの他、ネズミ類、小鳥の雛なども食べています。広い水田、河川、沼地などに生息します。アジア東部、中緯度の温帯あたりに分布しています。日本ではほぼ全国から記録はありましたが、日本で繁殖していたものは、1970年代に絶滅しています。現在は、稀に大陸から迷行してくる他、兵庫県豊岡市で人工繁殖させたものを同平野に野外放鳥しており、繁殖するものも出てきています。江戸時代には江戸市中でも見ることができ、浅草の浅草寺の大屋根に繁殖していました。昭和はじめまでは、兵庫・出石ではコウノトリの繁殖する様子を見せる茶店があり、観光地になっていました。
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