クマタカ
鷹斑(たかふ)模様の森の王者
全長72cm(オス)、80cm(メス)。日本から中国南部、ヒマラヤなどに分布していて、日本ではほぼ全国で繁殖しています。山地の広葉樹林を生息地にしていて、小さなネズミ類からタヌキ、ヤマドリなど動物を食べています。ワシ・タカの仲間は、南極を除くほぼ全世界に分布し、からだの大きさは30cmくらいのものから1mを超すものまでおよそ220種をかぞえます。一般に体の大きいものをワシ、中型から小型をタカと呼んでいるようですが、はっきりした区別はありません。食物連鎖の頂点に位置するので、もともと個体数の少ない種です。クマタカは、日本ではタカと呼んでいますが、世界標準では立派なワシです。トビよりもひとまわり大きく、日本では昔から、オオタカなどと共に、鷹狩りに使われる種として有名です。ちなみにオオタカの獲物は主に鳥類で、ハト類、ムクドリ、カラス類など多様ですし、ハヤブサの獲物はキジ、ガン・カモ、サギ類、ハイタカはスズメ、ウズラ、ヒバリなどをとらえました。法律で捕獲禁止になった今でも、タカの仲間たちのヒナの密猟が絶えないのは残念なことです。
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