カモメ
カモメの仲間は40種以上
その中で〝カモメ”という名をつけられた鳥
全長45cm。成鳥では灰色の背・翼の上面、白色の腹・尾、翼の先に黒っぽい斑点模様があります。日本には冬鳥として全国の海岸、河口、港など海で見られます。カモメは海と航海を象徴する鳥で、おぼれ死んだ水夫の魂が姿をかえたものといわれます。むやみに殺すことは不吉であり、家の窓にカモメがぶつかると良くないことが起こるとされています。カモメの仲間は世界で40余種、それぞれの特徴からセグロ(背黒)カモメとかシロ(白)カモメとかの名前がありますが、「カモメ」という名の種はこれひとつです。冬の河口などにたくさん群れていて、何でも食べてしまう「海辺の掃除屋さん」です。しかしこの習性が街をきれいにしているのも事実ですし、漁師たちもこの鳥が魚群の上に集まる習性を利用して、魚群探知を行うなど、大切にしています。
むかし、イギリスでは、お人好しでだまされやすい紳士のことをカモメと呼びました。日本でのカモに当たります。カモはネギを背負ってきますが、カモメは灯台の窓にもぶつかるほど、だまされやすい鳥だったのでしょう。
/ 冬鴎(かもめ) 黒き帽子の上に鳴く 西東三鬼 /
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