オオルリ
渓谷に響きわたる「ピールーリー」
全長16.5cm。日本では夏鳥で、ほぼ全国で繁殖しています。山地の渓流沿いで見られることが多い鳥です。初夏の自然は野鳥の大コーラスとともに緑の幕があがります。そんな夏鳥の中で、濃いブルーの背中、白いおなかというはっきりしたコントラストをもつオオルリのオスは、よく目立ちます。おまけに高い木のてっぺんで、長時間、場所を変えず、尾を振りながら高く澄んだ美しい声で「ピールーリー ポピーリ ピピ ギッギッ」とさえずるようすは、森の名歌手の看板に恥じません。メスは地味な色彩ですが、巣は崖や岩のすき間ですから、見つかりにくい色をしています。
/この沢や いま大瑠璃(おおるり)の こゑひとつ 水原秋櫻子/
/瑠璃鳥の 色のこし飛ぶ 水の上 長谷川かな女/
※当サイトの内容、テキスト、画像、音源等の無断転載・無断使用を禁止します。