ウミアイサ
魚を捕えるための細いくちばし
ツンツン頭をしたカモの仲間
全長59㎝(オス)、52㎝(メス)。派手な色をして、カモのような体に、ウのような細いくちばしですが、カモの仲間です。カモの仲間としては、体が細長く、首も長めで、脚は体の後方に付いていて、脚の力のみで潜水ができます。オスは頭が緑黒色で、後方になびく冠羽は二段に見え、背は黒色。翼の上面は黒色で、大きな白斑があります。くちばしは細長く、先が鉤になっていて、捕えた魚をしっかり挟むのに役立ちます。このくちばしは潜水して魚を捕える形をしています。カモ類の中でもっぱら魚食なのはアイサ類のみです。メス、若鳥ならびにオスの冬羽は頭が赤味のある褐色、背など上面は薄い黒褐色で、脇は灰色です。冬羽では、目を囲むように白点があります。
ディスプレイの時には、メスに向かって泳ぎながらくちばしを開いて声を出し、脚で水をかいては後方に飛ばす、求愛行動を繰り返し行います。
北半球北部の森林地帯に分布・繁殖していて、冬にはそれぞれの地方の温帯域へ渡り越冬します。日本では冬鳥で、海に近い湖沼や河川、または湾内や港内などの静かな海上で見られることが多いようですが、巣をつくるのは大木の樹洞です。
諸説ありますが、アイサは、秋が去ってから訪れることから、奈良・平安時代にはアサキと言われていました。
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