シマフクロウ
日本最大のフクロウ
どっしりとした姿は森の守り神のよう
全長71cm。日本で最大のフクロウ。魚類を主食にし、カエルや小哺乳類なども食べます。大木にできた洞に巣をつくります。
一般にフクロウ類は飛ぶときには羽音はしませんが、シマフクロウは羽音をさせて飛行します。水辺で泳いでくる魚を待ち伏せる狩りが多いので、羽音をさせても問題がないのでしょう。シマフクロウは、アイヌの人たちからコタンコロカムイ(村を守る神様)としてあがめられている、人間の子供ほどもある我が国最大のフクロウです。北海道東部の原生林に、ごく少ない数がいるだけで、それも近年は激減して絶滅のピンチにある鳥です。
シマフクロウが飛んでいると、子供が矢を射かけてきました。神の鳥に矢を当てた者が勇気ある者の証となるのです。シマフクロウは矢をつかんで地上におり、その子と一緒に家に行きました。そこにいたのは、かつて長者だった男の落ちぶれた姿でした。しかし、神の鳥に対する礼儀正しい長者の態度に感心したシマフクロウは、家の中を飛びながら神通力で次々と宝ものを恵み、大きな家にかえてやりました。シマフクロウは村の人たちのもてなしを受け、神々のすむ国へ帰り、村は長者とともに平和で豊かな暮らしができるようになりました。これは吹雪の北海道からのお話です。
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