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SUNGOLIATH

SPIRITS of SUNGOLIATH

スピリッツオブサンゴリアス

ロングインタビュー

2025年1月31日

#942 ショーン マクマーン 『説明しきれない感情』

大怪我から復帰して絶好調のマクマーン選手。現在の心境とシーズン初勝利以降の戦い方について聞きました。(取材日:2025年1月下旬)

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◆身体もマインドもパーフェクト

――ホンダ戦での今シーズン初勝利おめでとうございます

最初は辛い時期が続きましたが、つっかえていたものが飲み込めた感じであり、良い勝利を得たかなと思います。またここから5週続けて試合があるので、それに向けて頑張っています。

――シーズン前のインタビューでは最高に調子が良いと言っていましたが、その通りのプレーを見せてくれていますね

身体もマインドもパーフェクトですし、これまでの5試合ではそれを実行するだけでした。このまま続けていけるように、もっと自信を持てるようにやっていきたいと思います。

――今はプレーしていて、とても楽しいんじゃないですか?

もちろん、エキサイティングです。ただ、試合の前の緊張感はとてもシリアスなもので、試合に出た時に出来るのか、出来ないのかと不安に思う時もあります。ただ、今は実行するだけで、フィールドに出た時に良かったと思えるようにプレーしています。

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――そういう感覚は怪我をする前もありましたか?

小さい頃からラグビーをすることが好きですし、それはいつも持っているものだったと思います。それはスーパーラグビーでプレーしていた時もそうですし、ワラビーズ(オーストラリア代表)でプレーしていた時もそうです。ただ、2年前に怪我をしてサイドラインに座っていなければいけない状況から考えると、自分の好きなことをやれることはとても楽しいことなので、説明しきれない感情があります。

――雰囲気がとても明るくなりましたね

とっても嬉しいです(笑)。それもみんなに見せたいです。

――ご家族は試合を見に来ていましたか?

これまでの5試合は、ほぼ見に来てくれています。特に下の子は私がプレーする姿を初めて見てくれていますが、グラウンドで父親がプレーする姿を喜んでくれて、とても誇らしく思いました。子ども2人がいるからこそ、ここまでやって来ることができたと実感しています。

――お子さんからのお父さんの点数は上がりましたか?

何とも言えませんが(笑)、妻と2人の息子が自分を今の状態に持ってきてくれましたし、自分を動かしてくれる存在なので、言葉では言い表せない感情があります。

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◆自分の力の110%、120%

――これほどチームが勝てなかった状況は珍しいと思いますが、自分の調子とチームの成績がリンクしない時にはどんなことを考えていましたか?

最初の数試合はとても辛かったですし、不安に思うこともありました。けれど、やっぱりこのチームには良いことがありますし、良いことをたくさんしてきていて、本当に小さなところで結びつかなかったのかなと思います。その中で自分が何をしなければいけないのか、どうすればチームに貢献できるのかを常に考えて、それを実行すればいいと思っていました。自分のマインドセットとして、常にチームに貢献する、自分のやらなければいけない仕事をするということを考えていました。そして、練習だろうが試合だろうが、自分の力の110%、120%を出して、自分のやるべきことをやる。それがチームの成績にリンクしていけばいいなと思っています。

――自分の力の110%、120%を出すコツはありますか?

やり方というものはないんですが、常にそうやるべきだと過ごしてきました。自分の全てを出し切るということが、自分のやり方です。

――特に今の状況では他のチームメイトもそうあるべきだと思いますか?

自分のやり方は自分のやり方で、それがみんなに通用するわけではないと思います。自分の仕事をするということは共通だと思いますが、他の人にはそれぞれスキルがあるので、その人それぞれのやり方があると思います。

――チームメイトが選ぶプレーヤーズ・プレーヤー(※選手間で選ぶ練習を含めたその週の最優秀選手)に5週で2度選ばれましたが、みんながマクマーン選手のことを見ていて、そのやり方が素晴らしいと感じているんじゃないですか?

光栄なことです。自分のことを見て、そう思ってくれたというのは素晴らしいことだと思います。ただ、自分がやってきたことは、やらなければいけないことにフォーカスして、それを積み重ねて勝つということだと思うので、そこはブレずにやっていきたいと思います。その姿を見て、他の人が学んでくれたら嬉しいことですね。

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◆選手としてはリミットはありません

――シーズンのだいたい3分の1が終わりましたが、身体の方が大丈夫ですか?

とても良い状態です。怪我をしてずっとサイドラインにいたので、試合に出ることがどれだけ負担のかかることかを改めて実感しました。このバイウィークでのリフレッシュもとても良かったですし、自分のコンディションはとても良いので、ここからの5試合はかなりタフな試合になると思いますが、自分の状態はバッチリです。

――あえて言うと、今の自分の課題は何ですか?

常に強くなければいけませんし、フィジカルのところで言えば身体は鍛えなければいけません。もちろんスキルのところでも良いタックルをするなど、全てのことに関して改善していかなければいけないと思っています。何かが足りないというわけではなくて、常に成長していかなければいけないと思っています。

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――自分が理想とする姿の何%くらいまで来ていますか?

限界は空の高さまであるので、それはないですね(笑)。90%と言っても、残りの10%がどれほどあるか分かりませんし、70%と言っても残りの30%がどれほどのものか分かりません。やっぱり継続していくことが大切だと思うので、選手としてはリミットはありません。どこまで成長していきたいと思います。

――空の上に上がって、空の上から見たりしたいんじゃないですか?

空の上には月がありますし、リミットはないですね(笑)。

――これからチームにとって大切なことは何だと思いますか?

もちろん勝つことがいちばん大切なんですが、いま自分たちがやらなければいけないことは、与えられたチャンスを逃さずに最後までやり切ることです。これまで、いろいろとやってきて、いちばん最後で勝ち切れないので、最後までやり切って優勝に繋げることが大事だと思います。

――次の静岡ブルーレヴズ戦に向けては?

自分の仕事としては強くなること。チームとしては先ほど言ったように最後に勝ち切れるように仕事をすること、来たチャンスを必ず活かすことが大切だと思います。フィジカルを強く、試合のスタート、後半のスタートから最後まで、同じ強さを持ってやることが大事だと思います。

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(インタビュー&構成:針谷和昌/通訳:白鳥あゆ美)
[写真:長尾亜紀]

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