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SUNGOLIATH

SPIRITS of SUNGOLIATH

スピリッツオブサンゴリアス

ロングインタビュー

2025年1月24日

#941 堀越 康介 『何のためにラグビーをやっているか』

開幕5戦目の初勝利。堀越キャプテンに現状と課題を聞きました。(取材日:2025年1月下旬)

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◆プラスワン

――ようやくの初勝利、三重ホンダヒート戦はいかがでしたか?

4試合勝てていなくて、同点の試合も2試合ありました。どうやったら勝ち切れるのか、どうやったら勝てるのかというところを、ホンダ戦の週にみんなで頑張ってきて、プラスワンというテーマもあり、全員で1%上げる努力をしようと準備してきました。そういうところ意識しながら1週間過ごして、それがようやく勝ちという結果に繋がって、嬉しいですね。良かったです。

――プラスワンというテーマには効果がありましたか?

そうですね。本当にやってきたことしか試合には出ないと思うんですけれど、勝つために自分で次の仕事を探して、もう一度やろうというマインドセットのところが良かったんじゃないかなと思います。アタックもディフェンスも、試合毎に課題が出て、それに対して1週間みんなでコミットして試合に臨むということをやってきたので、全体的に少しずつ良くなっているんじゃないかなと思います。

――セットプレーも良くなってきているのでは?

クボタ戦でモールトライが取れて、ようやく取れたなという感覚でした。練習でとても良いトレーニングが出来ているんですけれど、結果を出すのは試合なので、その試合で結果を出さないとダメだということを、フォワード全体で理解しています。まだまだですけれど、クボタ戦でようやくモールでトライが取れて、もっと取っていきたいと思っています。

――ギリギリで勝てない試合が続いて、みんなの心理面はどうでしたか?

心のブレは感じませんでした。僕自身もこれほど勝てていないのは経験したことがありませんでしたし、ひとつ勝つことは本当に難しいことですし、そこはみんな改めて感じたんじゃないかなと思います。ただ、チームとしてどうあるべきか、サンゴリアスとしてどうあるべきか、方向性という部分ではブレていなくて、毎週みんながコミットして練習に取り組んで試合に臨んでいたので、そこは大丈夫だったと思います。

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◆すべて自分たち次第

――この後も厳しい戦いが続くと思いますが、そこに向けては?

もちろん今のままじゃ優勝できないと思っていますし、勝ち続けることもチームとしてまだまだな部分が多いと思います。個々の1%を上げるという意味でも、個人としてもみんなが上げていかなければいけないと思いますし、チームとしても上げていなかければいけないと思います。

みんなも今のままじゃ優勝できないと思っています。けれど、優勝できるチャンスはたくさんあると思いますし、すべて自分たち次第と感じていると思うので、チームの方向性や、やるべきことを見失わないように頑張りたいと思います。

――早くも5試合が終わったという危機感は?

ひとつ勝ったことはみんなの自信になったと思います。けれど先ほど言った通り、もっともっと自分たちが成長しないといけないと全員が思っていますし、チームとしてもそういう雰囲気があるので、危機感はあると思います。先を見ずにひとつひとつ全部勝っていく、100%のベストを尽くして勝っていくと思っています。

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◆どこでアタッキング・ラグビーを出すか

――他のチームのレベルアップを肌で感じますか?

そうですね。今はどのチームにも良い選手、良いコーチがいて、昨シーズンから積み上げてきたやりたいラグビーを行って各チームが色を出してきています。どのチームも今シーズンは、それを上手く出せているシーズンなんじゃないかなと思います。

――改めてサンゴリアスとしては、何を軸に戦い、勝っていきますか?

それはみんなが分かっていると思います。僕らはアタッキング・ラグビーなので、アタックしてボールを繋いで、展開して勝つ。その下地には泥臭さとかディフェンス、ボールを持っていない時の動きだったり、しんどい時にどういう行動をするかというところが、僕らのラグビーの根底にあると思うので、そこをブラさないようにはしたいですが、どこでアタッキング・ラグビーを出すかというところも大事になってくると思うので、そういうところを考えていきたいと思います。

――どこでアタッキング・ラグビーを出すかという点について、もう少し詳しく言うと?

昔のサンゴリアスであれば、自陣でもどんどんボールを繋いで展開するラグビーで、見ていても面白かったですし、素晴らしいラグビーだったと思います。ただ、今のラグビーでそれをやっていると難しいところもあります。キックとラン、ボールを持つところをしっかりとミックスしながら、どこのゾーンで自分たちのアタッキング・ラグビーを出すかということだと思います。

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――強みという部分では?

例えば、プレシーズンで言えば、モールが強くて、敵陣で良いディフェンスしてボールを奪って、タッチに蹴ってモールでトライというシーンが多く見られました。シーズン序盤ではそういうところの強みを出せずにいたので、そういうところも今後は大事になってくると思います。

――勝っていない時のキャプテンシップについては?

みんなには常に前を向こうと言っていて、下を向いても仕方ないし、次の1週間後にはまた試合があるので、週の初めにはみんなでやるべきことにコミットして、絶対に勝ちに行こうと話していました。

あまり結果が出ていない時でも、チームとして次に向けて何をするかというところで良い準備が出来ていたのは、リーダー全員のおかげだと思います。だから、自分としては自分のパフォーマンスに集中して、自分のパフォーマンスが良ければチームが勝つというくらいの考えで行きたいですね。

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◆僕たちが伸びる部分

――今の自分の課題は何ですか?

ワークレートを上げることです。ひとつずつの仕事の質を上げていくことです。

――その上にチームとして、ここから勝ち続けていくためにどんなことを目指していますか?

チームが良くなっていくために、プラスワンもその中のひとつだと思いますし、あとはみんなが同じところを向いて、方向性を間違わずに、全員で毎日100%ベストを尽くしていく、それに尽きると思います。方向性を間違えた努力は何の意味も持たないと思っているので、そこだけだと思います。1日1日全員でどうなりたいかというベクトルを、毎回100%のベストを尽くして頑張ることだと思います。

――そこはこれまでも出来ていましたか?

これまでも悪くはなかったと思います。ただ先ほども言いましたが、このままだとまだまだだと全員が感じていると思いますし、そこに僕たちが伸びる部分があると思います。

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――これまでの試合は、もちろん勝ってほしいですが、見ている方としてはギリギリの試合で、ハラハラドキドキして面白い試合ではあります

僕も見ている側だったら面白いと思います(笑)。以前、宮里藍さんがクラブハウスに来て話をしてくれたことがありました。その中で「何のためにラグビーをやっているか」という話になりました。その話で僕がいちばん最初に思いついたのが、"勝った時"ということでした。

ホンダ戦で勝って、あの感覚というか、仲間と喜ぶ、スタッフと喜ぶ、ファンと喜ぶという感覚が、いちばん魂が震えるというか、やっていて良かったと思える瞬間です。それをもっとこのメンバーと一緒に積み重ねて、感じていきたいと思っています。

(インタビュー&構成:針谷和昌)
[写真:長尾亜紀]

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