SPIRITS of SUNGOLIATH

スピリッツオブサンゴリアス

ロングインタビュー

2024年6月14日

#908 サム・ケイン×ニコラス・サンチェス×チェスリン・コルビ 『来シーズンはもっと良い結果を』

ケイン選手、コルビ選手、サンチェス選手の3人に行ったインタビュー。前回同様、こちらも6月1日に行われたサンゴリアス・フレンズデーでのステージイベントのトークの再現です。

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◆優しく応援していただいたことに感謝

――まずそれぞれにお聞きしたいんですけれど、今シーズンのサンゴリアスの戦い、そして自分のプレーはいかがでしたか?

ケイン:皆さん、こんにちは(日本語で)。個人的にはガッカリしたシーズンでした。最初の7試合は良いパフォーマンスが出来ていたと思うんですが、そこから腰の怪我で出られなくなっていたので、グラウンドでチームに貢献できなかったことにはとてもガッカリしました。チームから大変サポートしていただいて、また契約させていただけたので、来シーズンは頑張っていきたいと思います。

コルビ:こんにちは(日本語で)。サムと同じで、最初の頃はとても良いパフォーマンスを出せたと思うんですが、そこから怪我などでパフォーマンスが、ずっと試合に出続けられなかったのがガッカリしたところでした。最終的には、シーズンを通して良いパフォーマンスも悪いパフォーマンスもありましたけれど、チームの皆さん、チームメイトの皆さんに感謝していますし、ファンの皆さんにもとても感謝しています。いつも応援していただいたことに感謝しています。こういう名誉あるクラブでプレーできることは、本当に嬉しいことです。ありがとうございます。

サンチェス:皆さん、こんにちは(日本語で)。自分としてもガッカリするシーズンで、思ったようにプレーが出来なかった、もっと試合に出たいという気持ちがありましたけれど、皆さんからの応援、そして日本に呼んでいただいたことに、とても感謝しています。チームメイト、スタッフの皆さんもとても良い思い出を作っていただいて、とても良い経験になったので、試合に出た時もファンの皆さんから優しく応援していただいたことに感謝しています。ありがとうございます。

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◆最後まで残って応援してくれていることに感謝

――皆さん、それぞれ初めてのシーズンでしたけれど、日本あるいはリーグワン、あるいはサンゴリアスで、今シーズンいちばん印象に残っていることは何ですか?

ケイン:たくさんの思い出はあるんですけれど、ひとつはトヨタ戦。逆転で勝てた時、直人(齋藤)のトライで逆転勝利した時がひとつの思い出です。もうひとつは、試合が終わった後に選手たちがグラウンドを1周する時に、ファンの人たちが残ってくれているところが、インターナショナルレベルやニュージーランドでもなかったので、最後まで残って応援してくれていることが本当に感謝しています。ありがとうございます。

コルビ:個人的にはいちばんの思い出は、オフフィールドのところで、チームのみんなで屋形船に乗って、選手とスタッフと良い思い出が出来たことです。1回、1回、試合に出られた時には、今までのサンゴリアスの文化を作り上げた人たちを代表して自分がグラウンドに立てたことが、毎試合良い思い出になりましたし、誇りを持ってフィールドに立てました。サムと同じで、トヨタ戦に勝てたことはとても良い思い出になりました。ファンの皆さんは、試合の3時間前、4時間前から会場に来て頂いて、いつも応援してくれて感謝しています。皆さんの応援のおかげで、エナジーを与えてもらっていました。(日本語で)ありがとうございます。

サンチェス:個人的にはひとつの思い出と言えませんが、本当に良い経験が出来ましたし、日本人の人たち、日本の文化からいろいろと学べたという経験があったので、楽しい経験でした。ありがとうございました。

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◆走る量が驚き

――今のお話にも少し入っていたかもしれませんが、この3人はこのチームに来た時に、ここで何かを学びたい、成長したいと言うのが、共通したコメントでした。学んだこと、あるいは成長したことをそれぞれ教えてください

コルビ:個人的にはみんなと合流した時から走る量がとてつもなくて驚きました。横を見ると、ロックもプロップも走り続けていて、自分も負けちゃいけない、諦めちゃいけないと思って、そこをいちばん最初に学びました。日本のスピード、ラグビーのスピードはとても速かったので、そこで新しく学べたこともいろいろありましたし、日本で経験がたくさんある選手がサンゴリアスにいるので、その人たちからも学べることもありましたし、自分たちもチームの皆さんに自分たちの経験を共有して、チームとして全員が成長できるように過ごせたと思います。

ケイン:個人的にはオンフィールドのところで人間的に成長したことがいちばん感じたところです。新しい文化に来て、新しいこと、細かいことですけれど、スーパーの通い方、電車の乗り方から、そういう細かいところでも人間的に成長できたと思います。十何年間、ニュージーランドの同じチームでプレーしてきましたが、新しい環境、新しいスタッフ、新しい選手と、いろいろと慣れていかなければいけなかったので、そこはとても成長できたところかなと思います。

サンチェス:チェス(チェスリン・コルビ)と同じで、練習のところで強度的にも、毎日毎日がタフで、みんなが100%の強度で常に練習するというところが最初驚いたところです。そこもカルチャーとして学べたこともありましたし、皆さんの練習の取り組み方というのは、とても尊敬できた部分です。個人的に日本に来る時に、食事のことを心配していましたが、日本食がとても大好きになって、ほぼ毎日牛丼を食べていました(笑)。

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◆終わりとしてはとても良い結果

――最後の質問になりますけれど、来シーズンに向けての意気込み、サンチェス選手はこれからどんなことをやっていこうとしているのか、教えてください。

サンチェス:(日本語で大きな声で)分からない(笑)。一度アルゼンチンに戻って、そこから家族と決めていきます。社長じゃないので分からないです(笑)。

コルビ:今シーズン優勝できなかったことは、とても悔しい気持ちがありますけれど、最後の3位決定戦で勝てた結果は終わりとしてはとても良い結果だったのかなと思います。来シーズンはより一貫性を持ってパフォーマンスを発揮できるように取り組んでいきたいと思いますし、オフには一度休んで、プレシーズンが始まった時にしっかりと100%で行ける準備をしていきたいと思います。来シーズンはもっと良い結果を残せるように頑張りたいと思います。

ケイン:まず一度ニュージーランドに戻って、ニュージーランドとの契約を終わらせてから来シーズン戻ってくれるように準備していきます。今シーズンの試合を見ている中でもトップのチームとそこまで差はないと思いますし、ひとつのプレー、ふたつのプレーで勝ち負けが決まる中、そういうところで毎日毎日一生懸命やって、そういう場面で勝てるように取り組んでいきたいと思います。

――ケイン選手、体調はどうですか?

ケイン:今はとても良い状態で、一度ニュージーランドに帰ってスペシャリストのところに行って、4週間から5週間後にはフルでラグビーが出来るようにしていきたいと思っています。

――皆さん、ありがとうございました

3人:(日本語で)ありがとうございます。

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(インタビュー&構成:針谷和昌/通訳:樋野ジェシー興太郎)
[写真:長尾亜紀]

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