2019年9月 6日
#652 青木 佑輔 『「どういうスクラムを組むか」宣言』
スクラムコーチとなって2シーズン目を迎えた青木佑輔コーチ。コーチとして何を考え、どんなことを目標としているのでしょうか?コーチになってから初めてのインタビューを行いました。(取材日:2019年8月下旬)
◆息を抜く隙がない
――コーチ姿を見ると、選手時代よりも集中しているのかなと思います
息が抜けないですからね。例えば、練習で1つのセッションが終わって止まった時には、次の練習の指示などをしなければいけませんし、すぐに次の練習が始まるので、息を抜く隙がないですよね。常に練習メニューを頭に入れて、選手の動きを確認しておかないと、選手から何かを聞かれた時にすぐに答えられなくなってしまいます。
あと、練習以外で"回し"という役割があるんですけど、それはスムーズに練習が進むようにメンバーチェンジのタイミングを伝えるとか、次の練習で必要なものを準備しておくとか、そういう役割なんです。例えば、1日の練習でずっと15人対15人のメニューであれば、メンバーチェンジは1回くらいしかないんですけど、3つのグループでの練習であったり、変則的に10人対10人や11人対11人の練習の時に、選手がどのグループに所属するかが分からなくなる時もあります。それを全て分かっておいて、選手に伝え、次の練習がスムーズに始まるようにしておかなければいけません。それをコーチ業と呼べるか分かりませんが、みんなが上手く回れるようにマネジメントしてあげる役割もあります。
――聞いているだけで大変そうです
結構大変です。インカムで「誰々が怪我したからメンバーチェンジできる?」とか入ってきたりもするので、コーチ1年目だった昨シーズンは焦っちゃって、誰と替えればいいのか分からなくなってしまっていました。今は頭の中である程度イメージができているので、スムーズにメンバーチェンジもできるようになりました。
――その役割をやることで、ラグビーを見る目やラグビーの理解度が深まったりしますか?
バックスの選手とも絡むことで、チーム全体を見られるので、良くなっているのではと思います。
◆少しずつ練習のレベルを上げていっている
――教えることが好きな青木コーチだからこそ、コーチ業が合っていて集中できているんじゃないでしょうか?
回しの役割も経験として自分のプラスになっているので、とても楽しいですよ。
――どの辺が楽しいと感じますか?
練習内容や次にどこで何が起こるかということを全て把握しておかなければいけないので、仕事量も多くてとてもやりがいがありますね。性格として心配性で、きっちりやりたいタイプなので、練習メニューの用紙にメモを取ったり、それを見返したりもしています。
――全体を統括している感覚もあるんですか?
統括しているというよりかは、練習が上手く回っている時が楽しいですね。やっぱり事前に準備していても予期せぬ出来事が起きます。例えば、誰かが怪我をしたからこのメニューに誰かを入れて欲しいとか、そういうアクシデントに対して、頭の中ですぐに対応策が考えられて、それを実践できると嬉しいですよね。
――回し以外で楽しいと感じるところはどこですか?
それはやっぱりスクラムです。少しずつ練習メニューのレベルを上げていっているんですけど、選手がそれに対してコミットしてきて、昨シーズンできなかったこともできるようになっています。
――レベルを上げるとはどういうことですか?
強度を上げていくんですが、例えば、8人対8人でスクラムを組んだ状態で動きをつける練習があります。だいたいスクラムが崩れてしまうので、ヒットなしでスクラムを組むようにしていたんですが、今シーズンはヒットしてスクラムを組んでから動きをつけても、ちゃんと組めるようになってきました。
あと、スクラムを組む前のセットアップの練習では、昨シーズンは形を作るだけだったんですが、今シーズンはそこからヒットして強度を上げていっても、選手は対応できるようになってきました。
――それができるようになった理由は何だと思いますか?
できるようになって、そこから更にちょっとずつレベルを上げていっているからだと思います。あとは、自分の中で「今週はこれをやって、来週はこれをやろう」というように、先を見られるようになったと思います。1週間通して練習していても、オフを挟むと出来ていたことが出来なくなってしまうこともあるんですが、月曜日にしっかりと確認して、すぐに強度の高い練習を入れられるようになったので、先週やった練習を上手く翌週に繋げられていると思います。
――強度の上げ方については、どこかで勉強したんですか?
勉強したわけではありませんが、ちょっとずつ上げていこうと常に考えていました。シーズンを通してトレーニングをしたいと考えていましたが、昨シーズンはできなかったりもしたので、やりたいことはちゃんとやろうと考えて取り組むようにしています。シーズン中でも体力を上げていけるようなトレーニングをしたり、シーズンが深まっても強度を上げていけたので、最後の方はかなりできるようになったなと思っていました。
――カップ戦が進むにつれて、スクラムが良くなっていったんですね
そうですね。良くなっていきました。神戸製鋼との準決勝は出だしは良くなかったんですが、全体としては良かったと思いますし、普通に組み合えば強かったと思います。
――スクラムコーチとしての役割でも、練習の回しの役割でも、プログラム力というところに楽しさを感じているんですね
ひとつひとつ組み立てていくことが好きですね。瞬発力みたいなものはないかもしれないですけど、積み重ねていくことが好きです。
◆選手同士で解決できる
――現役時代のインタビューで、スクラムについて口でしか伝えられていなかったことをちゃんとまとめていきたいということを言っていましたよね
昨シーズンから伝えていたイメージを、今シーズンは選手たちが実践してくれています。昨シーズンは僕の伝え方も良くなかった部分があったので、映像などをしっかりと使って、選手同士が同じ絵を見られるように頑張っています。
あと、選手にも「どういうスクラムを組むか」を宣言させてからやらせていて、8人だけじゃなく、フロントローはこれをやる、ロックやバックローはこれをやると、それぞれのパートごとでも同じイメージで組めるような取り組みをしています。細かな部分まで宣言させることで、より具体的なイメージでスクラムが組めるようになったと思います。
昨シーズンまでは8人でどう組むかということだけでしたが、それぞれが全然違う動きをしながら8人でどう組むかが、今シーズンはより具体的になったと思います。やっぱり事前に僕が口で伝えていても、試合になると色々なプレッシャーがあって練習通りに行かないこともあるんですが、選手に自分たちでどう組むかを考えさせることで、練習とは違う動きをした時に選手同士で解決できるんです。
――そのやり方がサンゴリアスのフォワードに定着しましたか?
まだまだです。まだまだ強くなれると思います。
――現役時代はフッカーでしたが、フッカーの選手には何か教えているんですか?
フッカーにはより具体的な話ができたと思います。途中でサマ(マロロ)が入ってきましたが、北出がジャパンに呼ばれて、フッカーが駿太(中村)しかいなかったので細かく教えていたら、シーズンの最後にはスクラムが強くなりましたし、上から見た映像でも昨シーズンとは全然違っていました。選手が成長していくということも楽しいですね。
◆押される要因をひとつひとつ潰す
――コーチになって初めてのインタビューになりますが、選手時代よりも話すようになりましたね
コーチをやっていて、言葉にすることが上手くなったと思います。やっぱり言葉で伝えるということはコーチにとって必要だと思います。ずっと自分の経験や体験を言語化したいと思っていますが、スクラムを教えることって難しいんですよ。
――言語化する上で気を付けていることはありますか?
伝えることで意識していることはありませんが、「なんで出来ないの?」「なんで分かんないの?」とかは言わないようにしています(笑)。すぐには良くならないという感覚で話すようにしています。
僕が現役時代の時は、他のフッカーやプロップに対して「なんで出来ないの?」って結構言っていたんですよ。けれど、選手ができるように導くことがコーチの仕事なので、コーチが選手に対して「なんで出来ないの?」って言ってたら、言われた選手としたら「それを出来るようにするのがコーチの仕事だろ」って感じますよね(笑)。ただ、試合で起きたことに対して「なぜあのようになったのか?いつもやっていることとは違うことをやったよね?」と聞くことはありますよ。
――選手が同じ絵を見られているかどうかについては、どこを見て判断するんですか?
その瞬間の映像を見て、できているかどうかを判断します。例えば、「今日はジャブをするようにシュッとバインドして」と言っても、脇を開いてクロールをするように上からバインドしていたら見ていて分かりますよね。実際にその選手にその映像を見せると、「全然できていなかったですね」って返事が返ってくるので、選手自身も出来たか出来なかったかの判断がつくと思います。
ただ、それは癖もあるので、すぐに出来るようになるのは難しい部分もあります。そのバインドの部分って「スクラムが押せているから良いじゃないですか」って言われたらそれまでなんですよ。押せない状況になった時に「やっぱり押せなかったよね」ってなってしまうので、そうならないためにも常に言うようにして、押される要因をひとつひとつ潰すようにしています。
スクラムが押せている時にはそういう部分に目を塞ぎがちになるというか、押せていると良くない癖を直そうとしないというか、直すことを重要視しなくなるんです。スクラム全体を見たら、選手個人のバインドの仕方なんて数%のことでしかなくて、それよりも膝の落とし込みであったり、ヒットの瞬間であったり、上半身の姿勢とかの方が大切なので、バインドの仕方って後回しになってしまうんです。
由起乙(森川)とは、バインドの仕方について、どこが一番いいのかをずっとやり続けて、今シーズンは良い形で止まるようになったんです。だから、今はとても良いスクラムを組むようになりましたよ。組み方であったりタイミングを色々と試行錯誤して、それが上手くかみ合う時があって、それからはめちゃくちゃ強くなったので、僕の中で由起乙はいま理想的な1番の組み方をしていると思います。
――時間がかかることなんですね
時間はかかりますよ。やっぱり体の使い方って人それぞれですし癖もあるので、これまで何年もスクラムを組んできて、それを変えるっていうのは、すぐには変わらないですよね。
――変えることへの怖さもあるんですか?
それは怖いですよ。フロントローとしたら、スクラムは1度だって押されたくないので、組み方を変えることで押されるんじゃないかという怖さもあります。だから「押されても良いからやってみて」って言ったりもします。
今シーズンの試合でもやって欲しい組み方があって、練習でいくら組んでも実戦で試してみないと分からないので、駿太に「押されても良いからやってみて」って言ったんです。それでその組み方をやる時にはこっちにも分かるように指で1を出してって伝えて、そのサインが出たスクラムは「押されるかもしれないな」って思って見ようと思っていました。
――実際にはどうだったんですか?
僕が駿太のサインを見ていませんでした(笑)。あとから映像で見たら結構上手くいっていて良かったですよ。
◆なぜサントリーでやっているか
――今の段階としては、青木コーチの中でスクラムは良くなったと思いますか?
良くなってきたと思います。
――コーチになった時と比較して、今はどれくらいまでいっていますか?
昨シーズンまでは、練習の反省であったり、試合で出た課題を次の試合までに直さなければいけないという感覚で、常に課題ばかりをやっていた感じでした。今はやりたい形ができていて、長期間の計画を立てて、こういうことをやって成長していくという形ができています。
昨シーズンはそのプランがズレまくっていたと思いますし、あまり長期間もプランも立てられていなかったと思います。ですので、昨シーズンは自分が思っていた通りにできなかったと思います。スクラムって全体練習の最後にあって、練習に使える時間も削られがちだったんですが、「これだけはやりたい」と言えるようになったので良かったと思います。
――チームとして次の試合に向けた課題がありつつ、個人としての年間の課題があるわけで、そこの噛み合わせが難しいんじゃないですか?
個人の部分は一緒になって話をしていけばいいんですが、チームの方が難しいですね。昨シーズンであればチームとしてのスクラムが上手くいっていなくて、その修正に追われるという感じでしたが、チームとして上手くいっていれば、シーズン中でも新しいオプションを試せたりしますよね。
――では、2018-2019シーズンは満足できなかったんですね
成績で言えば満足できないですよね。あとスクラムでも全然満足できませんでした。今シーズンのカップ戦で言えば、昨シーズンを30%だとすれば、70%くらいにはなったと思います。
――そこから更に上げるための課題は何ですか?
いっぱいあるんですが、ヒットの後の爆発力であったり、もっとタイトに組めると思うんですよ。その部分をずっと考えていたんですが、もっとみんなの体の使い方を変えなければいけなんじゃないかなと思ったんです。これまでも「タイトに組め」とは言ってきましたが、もっと具体的にどうすればタイトになれるのかをやっていきたいと思います。それが上手くいけば、圧倒的に強くなると思いますよ。次のシーズンが終わった時に、どうやったのかが言えればいいですね。
――コーチとして2シーズン目になりますが、コーチとして難しいと感じることはありますか?
試合に出ていない選手との接し方であったり、モチベーションの上げ方は難しいと感じますね。僕はプロとして現役生活を過ごしてきて、やらなければ自分の給料に関わりますし、次のシーズンの契約をしてもらえなくなったり、そういうことを考えていたんですが、歳を重ねてきて「なぜサントリーでやっているか」を考えた時に、自分が試合に出なくてもチームに対して貢献できることがあると思うようになりましたし、今の現役選手がそういう気持ちになれないのは寂しいことだなと思ったんです。グラウンドで100%やることがチームのためになると思うので、試合に出られていない選手たちには、そういう話をするようにしています。
◆キックオフが蹴られた後に
――スクラム以外のセットプレーについてはどうですか?
タイ(マクアイザック/FWコーチ)がいるので、ラインアウトはほとんどタイが見ています。スクラム以外に僕が見ているところは、今シーズンからブレイクダウンとキックオフを見ています。最初は大変でしたが、面白いですね。
――ブレイクダウンでの課題は何ですか?
課題というか、昨シーズンあったシステムを、今シーズンはよりアタックができるシステムに変えました。ということは、ブレイクダウンに掛ける人数が減るので、昨シーズンよりもブレイクダウンでボールを失う可能性が高くなったんです。昨シーズンより人数を掛けなくなった割にはボールを取られなかったという感覚はあるんですが、サントリーは試合の中で他のチームよりもブレイクダウンの数が多いので、そういう部分でブレイクダウンの文化ができればと思っています。ブレイクダウンでどういう態度を取るか、ブレイクダウンで何をしなければいけないのか、そういう部分がカップ戦で少しだけ明確になったかなと思います。今シーズンからコーチになったジョージ(スミス/DFコーチ)も「こういうことをやったら良い」と教えてくれて、すごく参考になりますし、一緒にやっている感じです。
あと、昨シーズンとの違いとしては、暑いということでした。昨シーズンはシーズンが深まるにつれて寒くなっていって、ボールが滑らない状況の中でプレーできましたが、今シーズンのカップ戦ではどんどん暑くなっていって、滑りやすくなっていったので、その辺は難しかったですね。
――キックオフについてはどうですか?
キックオフのキャッチと、その後にどうアタックするかを教えています。これまではその部分を指導するコーチがいなかったわけで、僕自身も現役時代は軽視していた部分かもしれません。だから、キャッチした後にチーム全体としてどう動くかを考えなければいけなくて、チームとしてもまだまだ伸びしろがある部分だと思います。
キックオフを教える立場になって、とても勉強になった部分もありました。最初はキックオフをキャッチした後はアタックコーチが、こっちが蹴ったとすればディフェンスコーチが、その後の動きを考えれば良いと思っていましたが、「キックオフが蹴られた後にどう発展するかまで考えて」と言われたんです。それを言われた時はすごく難しいなと思ったんですが、相手の傾向を見ていると分かるようになってきて、そのきっかけを与えたくれたのが晃征(小野)でした。他のコーチからやり方を教わるのではなく、晃征から教えてもらいました(笑)。
――学ぶことがたくさんありましたね
だから、めちゃくちゃ楽しかったですよ。海外のチームの試合を見ていても学ぶことがありますし、僕らは準決勝で神戸製鋼に負けてしまいましたが、もちろん勝つ予定でいたので、東芝のキックオフもクボタのキックオフも分析していました。それでクボタが決勝に進んだわけですが、クボタに対してどういうキックオフをするかを考えて見ていたら、神戸製鋼は僕が考えていたことと同じことをしていました。それを見た時に、少し嬉しくなりました。
耕太郎さん(田原/コーチングコーディネーター)や晃征に「こういうふうに行こうと思う」って話をしていて、神戸製鋼のキックオフを見て「同じことをやっているな」と思いましたし、僕が考えていたことで神戸製鋼もやっていなかったことがあって、試合を見ていたら「絶対に上手くいったな」と思うこともありました。
――その神戸製鋼に対しては、キックオフはどうだったんですか?
まあまあ、良かったと思いますよ。相手の強みをあまり出させないようにはできたんじゃないかなと思います。
◆1.5倍強くなる
――ワールドカップ後には新監督のミルトン・ヘイグ監督が来ますが、新監督とは話しましたか?
まだ具体的には話せていませんが、チームはどういうものだとか、必ずファミリーが大切だとか、そういう文化的な話をしました。
――トップリーグ開幕に向けてのコーチとしての目標は?
いま考えているスクラムのことをもう少し明確にしたり、スクラムの戦略で3つくらい考えていることがあるので、10月の再始動の時にはそれがしっかり固まっているようにしていきたいと思います。それができれば、いまよりも1.5倍くらい強くなるんじゃないかなと思っています。
あと、ブレイクダウンでの課題はあって、神戸製鋼に負けた試合でも、神戸製鋼はカウンターラックをしてくるチームで、それに対して構えるように伝えてはいたんですが、ターゲットにしていた外国人選手ではなく日本人選手にも返されてボールを失ったりしていました。あと、昨シーズンと同じやられ方をした場面もあったので、やっぱりサントリーとしての文化を作らなければいけないと思います。ブレイクダウンでの文化を作らなければ、疲れてきた時に態度に出てしまうんです。
ただ、今シーズンで言えば、ブレイクダウンで良かった点としては、1人目がどういう仕事をするかという部分は良くなってきたと思います。
――コーチとしての夢は?
それはもちろん、日本代表のコーチになることです。そういう気持ちでやっていなかったら、サンゴリアスにいるのも失礼だと思っています。将来的にはコーチとしてワールドカップに行きたいですね。いま日本代表のコーチである慎さん(長谷川/日本代表スクラムコーチ)と比べると、僕はまだまだ足元にも及びませんが、やっぱり慎さんみたいに情熱がないと続かないと思います。何をモチベーションに頑張るかじゃないですか。
――青木コーチのモチベーションは?
言ったことに対して、全員ができなければスクラムは押せないと思うんです。選手とすればやっぱり練習中はキツいと思うんですよ。練習の最後にキツいことをやるわけですし、やりたくないことも、我慢しなければいけないこともあると思うんですが、そういうことから逃げていたらスクラムは組めないと思います。そういう練習をしっかりとやるからこそ、試合でのパフォーマンスにも繋がると思いますし、今シーズンのカップ戦ではそれが出ていたと思います。
そして、試合中にスクラムで押した時に、選手みんなが喜ぶわけですよ。その顔が一番嬉しいですね。それは練習中でも同じです。選手の喜ぶ顔を見ることが、すごく嬉しいんです。
(インタビュー&構成:針谷和昌/編集:五十嵐祐太郎)
[写真:長尾亜紀]