2015年11月25日
#457 小野 晃征 『やっぱりラグビーって素晴らしいスポーツだ』
今回のワールドカップでの経験で、またひと回り大きくなったのではないかと感じさせてくれる小野晃征選手。日本代表の試合前のミーティングで、エディー・ジョーンズ・ヘッドコーチが興奮して色々と話した時、小野選手は何を考えていたのでしょうか? そのスケール感に基づく確かなプレーを、今シーズンのサントリーでも発揮してくれるのではないかと感じます。 (取材日:2015年11月5日)
◆この4年間の努力が実った
—— 小野選手にとって、今回のワールドカップイングランド大会はどんな大会でしたか?
4年をかけてJAPAN WAYという日本代表として作ってきたラグビーとチームの文化が、最後になって1つになった感じがしました。この4年間で色々なことにチャレンジして、色々なメンバーが入ったり外れたりしてきた中、様々なスタイルのラグビーも経験出来ましたし、ヨーロッパ遠征でテストマッチも経験して、その積み重ねがワールドカップで1つになりました。あとワールドカップに出場する31人のメンバーが決まった時に、リーチ(マイケル/東芝)を中心にチームが1つにまとまっていったと思います。
この4年間で、国内ではウェールズに勝ったり、イタリアに勝ったり、マオリ・オールブラックスにも良い試合をしました。ワールドカップは世界の誰もが見ている大会で、オリンピックとサッカーワールドカップに次いで大きな大会でもあるので、そういう大会でしっかりと結果を残せたということは、この4年間の努力が実ったんだと思います。
—— 日本代表ではチャレンジの毎日だったんですか?
ラグビー以外の部分でも色々なチャレンジがありました。日本代表に復帰した時は、サントリーに移籍してきた時でしたし、新しいチーム、新しい街でのチャレンジもありましたし、そういうチャレンジを1つ1つ乗り越えて、最後にワールドカップで自分のベストのパフォーマンスを出せたと思います。
—— この4年間で、個人的な部分で成長したところはどこですか?
エディー(ジョーンズ/前日本代表ヘッドコーチ)に「10番としては安心して練習することが一番良くない」と言われたんです。練習の中で、楽に判断をして楽にプレーするということは良くなくて、10番はプレーメーカーとして選手を指導しなければいけない立場なので、エディーにも他のコーチにも厳しく言われて、練習が一番辛かったですね。
—— 楽ではないということは安全に行くなということですか?
どれだけ1つ1つの判断がチームの流れに影響を与えるかということです。その判断によって、チームが1歩前に出るか、1歩下がるかに関わってくるので、「1つの判断をもっともっと大事にして、色々な状況を経験して、色々な選手を動かして、どうやってチームを有利に動かすかということを考えろ」といつも言われていました。それに加えて、スキルが高くなければいけませんし、高いスキルでプレーするためには1つ1つの判断が大事になってくるんです。この4年間でそこが一番成長した部分だと思います。
◆縦ラインがやらなければ周りも動かない
—— 色々な状況などを考えてベストな判断をするということは、実際にやろうとすると難しいですよね
日本はテストマッチで世界ランキング10位から20位くらいのチームじゃないと、試合を組むことがなかなか出来ないんですが、エディーが意識させるのは、常にトップ10のチームと試合をするレベルでの練習で、常にそのレベルで練習をしないと、当然10位から20位のチームにも勝てませんし、トップ10のチームにもチャレンジ出来ないんです。
周りのレベルと相手のレベルを考えると楽な判断をしてしまいがちなんですが、そうではなくて1人1人を成長させるために、スーパーラグビーやトップ10のチームとのテストマッチレベルでの練習をするというのが、エディーの考えです。
—— 10番にはそのレベルにチームを引き上げる役目があったということですか?
10番だけじゃなくて、縦ラインの2番、8番、9番、10番、15番がそのレベルでやらなければ周りも動かないという考えがあったんだと思います。僕だけじゃなくて、廣瀬さん(俊朗/東芝)、田村(優/NEC)、立川(理道/クボタ)は色々な意味でメンタルがやられました(笑)。
—— 小野選手はエディーさんがサンゴリアスでヘッドコーチをしている時から一緒にやられてきているので、そういう役目を与えられていたということもあるんじゃないですか?
他の10番と比較して、僕の強みはコミュニケーションの部分だと思います。今のチームを見ると、日本語と英語のどちらでも細かいところまで話せた方が有利だと思います。誰が出場してもジャパンのスタイルは変わらないんですが、厳しい状況になった時にでもコミュニケーションが取れるというところが、僕の強みでもあると思います。
グラウンドに立てば選手しかいないので選手同士の間に入ることもありましたし、リーチもトンプソンルーク(近鉄)も日本語は話せるんですが、バックスの中にどちらも話せる人間がいることも、チームの助けになったと思っています。
◆本当に良いチームトライ
—— 南アフリカ戦では全てが上手くいったように思いますが、なぜそういうことが出来たんでしょうか?
チャレンジャーとして練習でやってきたことを全て出せれば勝てる可能性がある、ということを信じて戦えたことが1つあると思います。南アフリカは全てが上手くいかなければ勝てない相手でしたし、準備してきたことがしっかりとハマったと思います。ティア1の相手に対して、60分間は自分たちのやりたいことがハマったとしても途中で修正されてしまうことが多いんですが、あの試合は68分という良いタイミングでラインアウトから展開してトライが取れたので、あれが無ければ、あそこから勢いに乗っていくことは出来なかったと思います。
—— あのトライでは、小野選手も良いタイミングで入っていましたよね
ずっと相手の10番のランビー(パット)を狙っていて、立川もセットピースから常に当たりに行っていて、途中でフーリー(デュプレア)とポラード(ハンドレ)が入ってきた後でも、同じように10番に当たりに行ってみたんです。ポラードはディフェンスが上手いので、一度は捕まったんですが、そこで次のラインアウトでは外を攻めようと話していたんです。少し変えてみたら、僕のところにディフェンスが2人来たことによって、幸太朗(松島)の前にスペースが空いて、外のスペースでも山田(章仁/パナソニック)もゴローさん(五郎丸歩/ヤマハ発動機)も上がってきていたので、トライが取れたと思います。ただ、ラインアウトでボールが取れなければ、あのトライは生まれなかったので、本当に良いチームトライだったと思います。
—— あの一連の流れは練習をしていたんですか?
1つのオプションとしては準備していましたが、練習でも完璧にはいかないサインでしたし、その前の時間帯で相手の10番をターゲットに攻めていたことによって、相手のバックスも狭くなってきていました。その状況で外を攻めたことによって僕のところに2人が来て外が余ったんです。だからその前のゲームを組み立てた時間帯があった結果、あのスペースが出来たと思います。
—— あのタイミングであのサインを出した理由は?
試合の流れから「一発で取りに行くチャレンジをしよう」という考えが自分の中に出てきていましたし、立川の調子が良くてゲインラインが切れていて、そろそろ相手の足も止まるかなと思っていました。そう考えていたら、あの場面で見事に立川とマレ・サウ(ヤマハ発動機)のところで足が止まったので、あの判断をしました。
トライの前に、ラインアウトの時にボールが取れなければ何も始まらなかったので、まずはトンプソンルークに「7人のラインアウトでボールが取れるか?」と聞いたら、「取れるよ」と答えてくれたので、あのオプションも考えられたんだと思います。トンプソンも前向きにラインアウトのコールをして、試合を通してほぼ100%の獲得率でしたし、チームとしてセットピースが強かったので、フィットネスでも負けなかった試合だったと思います。
◆戦った相手に感謝を伝える
—— 後半32分にベンチに下がりましたが、最後のスクラムの場面ではどういう思いでベンチから見ていましたか?
フミさん(田中史朗/パナソニック)と話をしていて、ベスト8に進むことを目標にしていたので、冷静に考えたら南アフリカに対して勝ち点を1点でも取っておくことが大事だと考えていました。ただ、映像を何回か見たら、ペナルティーをもらった時に、誰一人としてゴールポストを指ささなかったんですよ。グラウンドに立っている選手全員が“勝ち”しか考えていなかったので、4年間かけてハードワークしてきたことを信じて最後まで戦うという姿勢が出ていたと思います。
普通であれば、ティア2のチームが南アフリカに対して同点なら、それだけで素晴らしい結果と言われたと思いますが、同点と勝ちでは違う世界で、世界ランキング10位くらいのチームが3位のチームに勝つということは、ラグビーではありえないことなんです。
あの場面の選択として、ラインアウトは無いと思っていましたし、相手にシンビンが出ていたので、スクラムで行くのかなと思いました。キックを選択するにしても、難しい角度だったと思います。
—— 南アフリカに勝った瞬間はどんな思いでしたか?
ちょっと言葉では説明できないんですが、ベンチでみんなと抱き合っていました。グラウンドに立っていた選手たちの近くに早く行きたかったんですが、ゴローさんがキックするまではグラウンド内には入れませんでしたからね。
試合が終わって感じたことは、「やっぱりラグビーって素晴らしいスポーツだ」ということです。南アフリカの選手にとってはあり得ない結果だったと思うんですが、そんな中でも自分たちのハドルの前に、スカルク(バーガー)が僕らのところに来てくれて、「おめでとう。素晴らしい試合だった」と言ってくれたので、ラグビーは本当に紳士なスポーツだと感じましたね。80分間を戦って、南アフリカも悔しい思いがあったと思うんですが、まずは戦った相手に感謝を伝えるというマインドが、改めて凄いと思いました。
—— 南アフリカにはサンゴリアスのチームメイトである、フーリー・デュプレア選手とスカルク・バーガー選手がいて、チームメイトと試合をしてみてどう感じましたか?
スカルクには何度かタックルをされて、かなり重かったですね(笑)。フーリーが途中から入ってきたら、テンポが変わってディフェンスがしづらかったので、そこが怖かったです。
フーリーとしたら、どこかで流れを変えなければいけないという責任で、プレッシャーを掛けてくるプレーもありましたし、フーリーにとっては5ヶ月ぶりくらいの試合だったので、思うようにいかないこともあったと思います。ただ、そこから南アフリカはしっかりと修正して、準決勝まで進んだので、凄いと思います。ワールドカップで3位になったチームに日本が勝ったということはあり得ないことですよ(笑)。
◆焦る必要もないしエネルギーにしたら良い
—— 先ほどハードワークしてきたことを信じて最後まで戦うという話がありましたが、そこまで信じられるというのは、相当な練習をしてきたということですか?
そうですね。周りの動きがほとんど分かるくらい練習をしました。この選手がボールを持ったらこういう動きをするとか、1人1人の動きも分かりますし、相手チームについてもこの選手がボールを持ったらどういう動きをするとか、この選手はボールを持ったら蹴るとか、この選手はタックルが出来ないとか、しっかり分析もしてきて、相手の強みと弱みを理解して、それに対して日本がどうやって勝つかを考えてきました。
選手1人1人が対面の選手の分析をして、それをチームで共有していました。その分析をもとに正太さん(中島/前日本代表分析)が素晴らしい映像を作ってくれていました。選手もしっかりと準備をしてきましたが、選手だけじゃなくてスタッフも含めて、選手にしっかりとした情報を伝えるということが素晴らしかったと思います。
—— 何かのテレビ放送で見ましたが、みんなで君が代の練習もしていましたね
リーダーたちの考えもあったと思いますが、荒木(香織)メンタルコーチが緊張については「選手たちが感じたことのないことを感じる」と言っていて、南アフリカ戦の3日前の午後に久しぶりのオフを過ごしたんですが、僕はフミさんとルームメイトで、部屋でiPadをいじっているだけで冷や汗をかいていました。オフでどうやって時間を過ごせばいいのかも分からない中、体はやっぱり興奮していたんですよ。
もっと分析しなければいけないのか、本当にリラックスした方が良いのかが分かっていなかったと思います。その時に荒木メンタルコーチから「体が準備しているだけだから焦る必要もないし、そういうこともポジティブに考えて、次の練習でエネルギーにしたら良い」とアドバイスをもらいました。
国歌の練習についても、「4万人の前で国歌を歌うということは興奮もするだろうし、涙も出るかもしれないけど、フォーカスしなければいけないのは試合」と言われて、試合の前日にメンバーだけで一度国歌を歌ってみて感じることが分かると思いますし、その中で試合に向けてどう準備をするかを考えることも1つの方法だと思いました。
—— ジグソーパズルもやっていましたね
ジグソーパズルはフミさんがハイランダーズでやっていたことで、色んな意味でチームを1つにすることが大事ということで取り組んでいました。ジグソーパズルのピースを選手が1人1個ずつ持っていて、無くしたらパズルが完成しないので、早めにピースもはめる人もいたり、大事に持っている人もいました。
最後は10人くらいがピースを持っていて、大事にする分、チームのことを思って準備が出来たと思えばピースを置いて、試合前のプレーヤーズミーティングでパズルを完成させて、チームを1つになっていく感覚を持つことが出来ました。特別に作ってもらった「JAPAN WAY」のパズルでしたし、とても良いアイディアだったと思います。フィジカルの準備やメンタルの準備など、みんなの全ての準備が出来てパズルが完成し、戦いに臨めたと思います。
—— 実際に試合の時に国歌を歌ってみてどうでしたか?
気持ちが盛り上がっていく中でも冷静さはあったと思います。あとサモア戦の前には、相手のウォークライ(シバタウ)を映像で見たりしました。相手が戦うためにやることなので、それを目の前で見た時に、相手のウォークライをしっかりと受け取るんですが、そこで相手に圧倒されずに、自分たちは試合のことを考えられるように準備をしてきました。今回のワールドカップではそういう準備がしっかりと出来ていたと思います。
—— その他に取り組んでいたことはありますか?
ワールドカップ中は、試合の前の練習ではリーチと10番が中心になって行い、その練習にはエディーが口を出さないようにしていました。試合2日前の練習が終われば、そこからはミーティングでもエディーは何も言わないようにしていましたし、その後にエディーが声をかけるのは、試合直前にロッカーから出る前だけでした。 ワールドカップ前の試合では、ずっとエディーが選手を指導していたんですが、ワールドカップの試合直前に選手に何かを言っても、そこからは何も変わらないと考えていたと思いますし、選手たちがそこまでしっかりと成長して、選手同士で考えを言えるようになったということもあったと思います。
選手がお互いにゲームプランを理解して、そのゲームプランに対して良くない時に言い合えるようにならなければ、そういうことにはならなかったと思います。仲間同士で良い環境を作ることは当たり前なんですが、その中で、良くない時に厳しく言い合える環境が出来たので、良いチームが出来ていたと思います。
◆信じてやれば勝てる
—— 荒木メンタルコーチには、選手の要望でワールドカップに帯同してもらったそうですね
そうですね。何度か話をさせてもらって、何か特別なことがある時に、そこでどうやって自分のルーティーンを作るかをアドバイスもらいました。僕はゴルフが好きなので、ストレスを感じたらゴルフ場をイメージするようにしていました。ゴルフをしているイメージを持つことによって、一瞬、そのストレスから離れられるんです。
試合前のミーティングで、エディーが興奮して色々と言ってくるんですが、僕はその時には冷静にゲームプランを考えたいので、そういう時には目を閉じで頭の中でゴルフ場を回っていました。エディーには悪かったんですが、そういうところで荒木メンタルコーチのアドバイスを実践していました(笑)。
試合直前に何を言われても、そこで相手を吹っ飛ばせるくらいにパワーアップをするわけでもないので、10番としては、試合直前は冷静に頭の中に入っているゲームプランを考えるようにしています。
—— 試合直前には頭の中でゴルフ場を回っていたんですね
そうですね。頭の中で、ニュージーランドのクライストチャーチにあるシャーリーゴルフ場の1番から18番まで回っていました(笑)。さすがに試合中には回りませんよ。人によって違うと思いますが、荒木さんと話したことで、ストレスを感じた時に落ち着くことを考えるようにしていました。
シャーリーゴルフ場は何度か回ったことのあるコースで、1番ホールであれば、右に少し曲がっていて、その左にバンカーがあるから、そのバンカーの手前に落とすようにして、2オンして、2パットでパーにするというイメージで回っています。前回クライストチャーチに帰った時に、そのコースで91か92で回ったので、その時のショットをイメージするようにしていました。
—— それは日本にいる時から実践していたんですか?
いや、ワールドカップに行ってからです。どうすればもっと良く準備することが出来るようになるかを考えて、ゴルフ場を回る方法を見つけました。そのことを荒木さんに話したら驚いていましたけどね。
—— 小野選手が出場した3試合は全て勝つことが出来ましたが、その3試合ではこれまで取り組んできたことが通用したと思いましたか?
やればやるだけ、チームの自信がどんどん大きくなっていって、この自信はどこまで大きくなるんだろうと思っていました。自分と仲間を信じてラグビーをすれば、誰にでも勝てるんじゃないかと思えるほどになっていました。
スコットランドに負けたことに言い訳はありませんが、サモアを相手に前半で20対0になりましたし、自分自身と周りの選手、仲間、そしてゲームプランを信じてやれば勝てるということを感じました。
◆勝つ練習が勝つ試合に繋がる
—— ワールドカップでの経験を活かすために、サンゴリアスではどう取り組んでいきますか?
日本代表のままトップリーグでも高いレベルのプレーでやっていきたいですし、それが日本代表選手の責任でもあると思います。個人的には経験したことを活かして、周りの選手の良いプレーを引き出してチームをリードしていきたいと思います。
ファンの皆さんにはラグビーの楽しさを感じてもらえるようなプレーをしていきたいですね。ラグビーはワールドカップだけじゃなく、来年は日本チームがスーパーラグビーに参戦しますし、オリンピックで7人制ラグビーもあって、日本では2019年にワールドカップ、2020年にはオリンピックがあるので、それに向けて日本ラグビーを盛り上げていけるように取り組んでいきたいと思います。
選手としてはグラウンドに立った時に仲間と一緒に楽しむことが大事ですし、見ているファンにラグビーは面白いということを伝えていかなければいけないと思います。
—— ワールドカップで日本代表が勝ったことで今の盛り上がりがあると思いますが、やはり勝つことは重要だと思いますか?
トップレベルになってくると結果が全てだと思います。勝つ練習が勝つ試合に繋がると思うので、サントリーでもそこにこだわって、勝つ練習、勝つ準備をして試合に臨んで、2冠を取りたいと思います。
—— 海外のチームでプレーしたいという思いはありますか?
今のところはあまり考えていません。元々海外で育ってきたので、いつかはニュージーランドに戻りたいと思っています。まぁ、僕の中では今が海外だと思っています(笑)。
—— 2019年のワールドカップについてはどう考えていますか?
僕はあまり先のことを考えることはしないんです。家族のサポートがあったからこそ、ここまで出来ていると思います。日本代表で162日間も遠征に行って、自分の好きなことをやらせてもらっていましたし、妻はニュージーランド人なのに日本に1人でいて辛い思いをさせてしまったと思うので、恩返しの意味でも、家族の時間を大事にしていきたいと思います。来年以降は、またどうなるか分かりませんが、色々なチャレンジが出てくると思うので、自分のベストを出していきたいと思います。
(インタビュー&構成:針谷和昌/編集:五十嵐祐太郎)
[写真:長尾亜紀]