2014年9月24日
#396 畠山 健介 『こだわるところをミックスさせていく』
相手陣営に蹴り込まれたボールに先頭を切って走っていく選手が誰かと見ると、畠山健介選手であることが度々あります。セットプレーで若手フロントローを引っ張り、攻撃にも積極的に参加する畠山選手。中堅としての今シーズンへの意気込みを聞きました。
◆精度と集中力
—— 好調で頑張っている様に見えますが、自分としてはどうですか?
調子は悪くはないですが、そこまで良いという感じでもないですね。気持ち的には「もっと出来る」と思っています。タイトファイブはいつも仕事をしなきゃいけないポジションなので、もっとやらなきゃいけないと感じています。
—— 具体的にはどういうプレーですか?
全部です。セットプレーもフィールドプレーも全部、もっとしっかりやらなきゃいけないと思っています。
—— 第3節キヤノン戦では、ラインアウトで相手にボールを獲られることが多かったですね
ラインアウト自体が悪いというよりも、ボールや点を取らなきゃいけないところで取れていないことの方が大きいですね。ミスから簡単に相手にボールを与えてしまっています。スクラムでもありましたが、自陣深い場所ではもっと集中力とメンタリティーを上げていかないとダメですし、逆に敵陣深いところでも集中力を上げて取らないといけないので、今後、修正していかなければいけないところだと思います。
—— 試合ごとにメンバーが変わっていると思いますが、そのことも影響ありますか?
メンバーが変わっても、やることがしっかりと固まっていれば、ブレたり大きなミスが起きたりすることはないと思っています。あとは精度と集中力ですね。
—— 暑さは影響がありますか?
なくはないと思いますが、それは相手も同じ条件なので、理由になりませんね。
—— チームとしてなかなかすっきりした勝ち方が出来ていない状況で、フラストレーションが溜まるようなことはありませんか?
隆道さん(佐々木)がフォワードのリーダーなので、隆道さんにはよく文句を言っています(笑)。僕よりも隆道さんの方が大人なので、上手くいかない状況を改善していこうとしてくれているんですが、僕はまだシニアメンバーに比べて子供なので、ワーワー言っています(笑)。
—— フロントローに関してはどうですか?
フロントローについては、イケさん(池谷)とアオさん(青木)が調子を崩していて試合に出られず、ずっとサントリーを引っ張ってきてくれた人たちがいない状況で、僕や金井が一番上の年齢になっています。若いメンバーなので、未熟さが出たりする時もありますが、比較的良い方向に進んでいると思います。
石原は、本人は不服なところもあるかもしれませんが、成長出来ていると思います。小澤に関しても、フッカーとしての経験値はまだまだ足りませんが、少しずつ伸びてきています。それにリザーブに金井がいて、1年目の垣永がいて、垣永は1年目とは思えないくらい仕事をしてくれているので、凄く良いと思います。
—— セカンドロー、バックローとのコミュニケーションはどうですか?
そこですよね。良いコミュニケーションを取らないと、いい仕事をしてももったいないと思います。もっと前から後ろに、後ろから前に話をして、お互いの意見を聞き合うことが出来れば、チームとしての良いメンタリティーが作れると思います。
◆タイトファイブの仕事量を改善
—— 先ほど佐々木選手に意見を言うと言っていましたが、どういう場面で言っているんですか?
試合中でも練習中でも、グラウンドの内外でも言いますね。やっていることに対して、「こうした方が良いんじゃないですか?」とか言いますし、隆道さんからも「こうだから、こういうことをやっている」と言ってきますし、それに対しても更に言ったりします。アオさんも隆道さんも2歳上ですが、グラウンドのことに関しては、僕はあまり年齢とか関係なく、言い合ったりします。
—— 個人的に現時点での課題は何ですか?
もうちょっとワークレートを上げることですね。セットプレーに関してはチームとしての決まり事があるので、精度を高めていくしかないと思いますが、フィールドプレーに関しては、自分も含めて、タイトファイブの仕事量がもっともっと上がっていかなければ、チーム自体が良くなっていかないと思うので、そこを改善していかなければいけないと思っています。
—— 今シーズンの試合でのサンゴリアスのスタッツを見ると、タックル数が多いですよね。それは守る時間が長いということですか?
ディフェンスの時間は多いと思います。それはスコアが獲れていないからディフェンスが長くなりますよね。ミスして相手にボールを与えてしまっているということと、相手もボールをキープしようとしているんだと思います。以前までは、エリアを確保するためにキックを使ってくるチームが多かったと思うんですが、今はサントリーにボールを渡したら攻めてくるからボールを保持しようとしてきますし、他のチームもアタックをしようとする意識がついてきているんだと思います。
—— ディフェンスでもワークレートを上げることは大変ですね
守りに関しては、自分たちに与えられている役割をしっかりと果たすことが大事です。ブレイクダウン周辺であったり、1対1のタックルのところであったり、そういう細かいところを含めて、タイトファイブの仕事をこだわらないといけないですね。
—— あとスタッツを見ると、ペナルティーの数が少なくなっていますね
あまり実感はしていないですね。数は減っているのかもしれませんが、まだまだ相手の得点ゾーンでペナルティーを犯してしまっているので、ペナルティーが減っているというイメージまでには至っていません。
昨シーズンで言えば、パナソニックが一番ペナルティーの数が少なくて、そして良い成績を残したという例はありますが、僕の中では、ペナルティーの数が多いことがマイナスだとは捉えていなくて、アグレッシブにファイトした結果としてペナルティーを取られるということもあると思います。ペナルティーをしないことに越したことはないと思いますが、今シーズンに関しては、逆にペナルティーをさせてもらえないのかなと思うこともあります。
その中でも、試合中に自陣でペナルティーを犯してしまうことがあるので、そこは注意していかなければいけないと思います。それを減らすことが出来れば、得点される心配も少なくなりますよね。
—— 昨シーズンのプレーオフファイナルで、パナソニックからペナルティーゴールだけで24点も獲られたという意識があるんじゃないですか?
それはあるかもしれません。自陣でペナルティーをすると相手に3点を与えることになるので、自陣においてはペナルティーをしないということが大事になりますが、逆にペナルティーをせずに相手にずっとボールをキープされることも危ないんです。どこかでディフェンスで仕掛けなければいけない部分が絶対に出てくるので、その上での積極性は大事だと思います。上手く言うのが難しいですが、ペナルティーを恐れていては良いディフェンスが出来ません。
今はどのチームにもトライが獲れる選手がいるので、ずっとボールをキープされた状態だと、必ずスペースを突かれることにもなります。相手の怖さを感じなければ、ずっと攻めさせながらゲインラインを上げていけばいいと思いますが、今のサントリーは大事なところでペナルティーを犯してしまっているので、そこが気になりますね。
—— ペナルティーの数自体は少ないですが、大事なところで犯してしまっているということですね
そういうイメージがあります。第3節のキヤノン戦でもそうでしたね。
◆対応していても止められないスタイルを確立させたい
—— サントリーのアタックする時間が短くなっているのは、相手チームのレベルが上がっているからですか?それともサントリーが研究されているからですか?
両方だと思います。トップリーグのどの試合を見ても、気候的な問題もあるかもしれませんが、接戦の試合が多いですし、ヤマハとパナソニックの試合を見ても、プレーをしていた選手にどういう感覚があったかは分かりませんが、凄く競った良い内容のゲームをしていたと思います。
全体的に年々レベルが上がってきていて、上位チームと下位チームの差がなくなってきていると思います。
—— サントリーとしてはどう強化をしていけばいいと思いますか?
自分たちのラグビーを変えることはないので、何をしなければいけないのかを、しっかりと明確にしなければいけないと思います。何にこだわってやるのかを絞って、それだけをやるということにした方が良いのかもしれません。
シーズンが深まって、チームとして成熟できていれば、色々なことも出来ると思いますが、今のサントリーは若手であったり、これまで試合に出ていなかった選手が試合のメンバーに選ばれていたりするので、成熟したプレーを発揮できるまでには、まだ時間がかかると思います。
剛さん(有賀)とも話をして、開幕戦では結構スクラムにこだわったんですが、スクラムにこだわるのは良いことだけど、サントリーのラグビーはテンポを上げることだから、そこを忘れちゃいけないと思いました。スクラムを押しても良いと思いますが、良いボールをバックスに出すことも凄く大事なことなので、こだわるところをミックスさせていかなければ、サントリーのラグビーではないという話を、剛さんとしました。
時と場合によっては、フィールドでも攻めて、セットピースも押すということも大事だと思いますが、何に焦点をおいて、どういう過程でフィニッシュまで持っていくのかという部分を、しっかりと明確にしないといけないと思います。
—— そのポイントが明確になると、シーズン終盤までそのポイントでいけるのか、それとも更なる課題が出てくるものですか?
後者だと思います。「このポイントは出来ているけど、こっちのポイントも出来るようになれば、更に良くなっていくよね」という感じになっていくと思います。そういう形の方が、うちのメンバーには浸透しやすいんじゃないかなと思いますね。
エディーさん(ジョーンズ/日本代表ヘッドコーチ)がサントリーの監督1年目の時に、開幕3試合して1勝2敗という成績で、それまでは試合中にキックを使ったりしていたんですが、これからは蹴ることは止めて、自分たちのラグビーをしようと話をして、4戦目の豊田織機との試合に臨みました。
豊田織機との試合では、アグレッシブに攻めることが出来て、良い内容の試合が出来たことがきっかけとなって、自分たちが変わることが出来ました。今シーズンは勝つことは出来ていますが、あの時のようなシーズンを通して調子を上げていけるようなきっけかとなる試合がどこかで出来ればと思っています。そのために、焦点を絞ったり、覚悟を決めるというメンタル的な部分が凄く大事になってくると思います。
—— そろそろポイントとなる試合が出てこないといけませんね
勝てていることは良いことだと思いますが、このままズルズルといってしまうと、2ndステージで大変になってくると思います。対応していても止められないのがサントリーのスタイルだと思うので、そのスタイルを確立させたいですね。
—— 昨シーズンからトップリーグが2ステージ制になりましたが、この方式は選手としてはどうですか?
1stステージでも2ndステージでも対戦して、更にプレーオフや日本選手権でも対戦すると、同じチームと4試合戦わなければいけないチームも出てくるので、人によっても捉え方は変わるでしょうね。もしかしたら、1stステージで負けたチームの方が、2ndステージで同じチームと対戦する時に、モチベーションは保ちやすいかもしれません。
1度勝ったチームは、勝ったという優位性はあったとしても、どこかでプレッシャーを感じると思いますし、やりにくいのは勝った方のチームだと思います。負けたチームは失うものはないという気持ちで試合に臨めると思います。
◆もっとこうすればいい
—— 畠山選手は7年目になりますが、常に安定して試合に出続けている継続性が凄いと思います。継続して試合に出続けられている要因は何だと思いますか?
周りにレベルの高い選手がいるから自分のプレーに集中できるということもありますし、本当に周りのおかげで試合に出られていると思います。あとは、悪い言い方をすると、僕は痛がりで、小さい怪我でもトレーナーのところに行ってケアをしてもらっているので、他のメンバーからはどう思われているか分かりませんが、100%のパフォーマンスを出すという意味で言うと、ベストな選択をしているんじゃないかなと思います。
「あいつは痛がりだからな」と思われながらも治療をしてくれて、怪我が大きくなる前に未然に防ぐことが出来ているので、それを許してくれているスタッフのおかげでもあると思います。僕の中で、その2つが大きいと思います。
—— 大学時代から注目をされていたと思いますが、社会人でプレーするようになって成長した部分はどこだと思いますか?
周りの人のことだったら色々と言えるんですけど(笑)、自分のことになるといまいちよく分からないですね。大学の時は3年、4年になったら、自分の欲しいタイミングでしかボールをもらっていなかったような感じがしますし、自分が目立とうとするプレーしかしていなかったような気がしますが、サントリーではチームプレーが第一なので、その意識は大学時代よりも高くなっていると思います。
—— 24時間ラグビーのことを考えていたりするんですか?
それに関しては、他のメンバーと比べて、一番低いかもしれません。試合の映像を見るのもクラブハウスですし、考えるのもグラウンドで考えている感じです。試合で良くなかった時も、自分の中で意見としてまとまっていて、それを隆道さんに言ったりします。
—— 記憶力が凄いんですね
記憶力というよりは、そうなった時に「もっとこうすればいいのにな」って思うんですよ。まあ、それは僕の中での物差しでしかないので、他のメンバーには申し訳ないんですが、「もっとこうすれば良いんじゃないかな」とか、その場面で思うんですよ。起きた瞬間に言ってしまうと、練習を止めてしまったりして、意味のない時間を作ってしまうことになりかねないので、その日の練習などが終わった時に、隆道さんやフォワードコーチのベークさん(マーク・ベークウェル)に言ったりします。
◆攻撃する幅や選択肢を持つ
—— 自分の足りない部分を感じた時にはどうするんですか?
自己反省をして、「ああしよう、こうしよう」と考えますね。それに本当に悪いなと思った時には、声に出してみんなに謝ります。例えば、スクラムで自分の方が良くないと思えば、「もっと低くしよう」とか「次はこうしよう」とか考えて、実践するようにしています。
今、試合に出ているメンバーは若い選手が多く、多くのことを求めてもパニックを起こしてしまうので、自分で出来ることは自分でやって、周りの選手には必要最低限のことを求めるようにしています。それでも出来ていなければ、強めに念を押すようにしています。
—— それは映像などで、外から見ていても分かることですか?
それはありますね。ただ、中にいる時と外から見ている時では、絶対的に感覚が違うので、僕から色々と言われた本人はどう思っているか分かりませんが、僕が感じて言うべきだと思ったことについては言うようにしています。
—— 指導者に向いているんじゃないですか?
どうですかね。ただ、選手がその立場で話すのは良くないと思います。思ったことに対して、本人に直接言えばいいことと、コーチに言うべきことは分けています。コーチに言うべきことは、練習内容が変わってしまうようなことであったり、この練習の時にはこの方法が良いんじゃないかと思った時などには、コーチに言うようにしています。
そういうことを繰り返していたら、最近ではベークさんから「今日のスクラム練習では、どういう方法が良いと思う?」など、意見を求めに来てくれるようになりましたね。そして、実際に練習をしてみて、すぐに修正できるようなことがあれば、その場で伝えるようにしています。
—— それは他のポジションの選手にも伝えるんですか?
伝えます。例えば、1番には3番側に来てほしいのにそれが出来ていない時には、「外に行っているから、もっとこっち側に来てほしい」と伝えます。それが外から見ていると分かりやすいので、言いやすくなりますね。ただ、3番側が出来なかったことかもしれないので、中に入ってみないと分からない部分でもあります。
ロックなどの後ろにいる選手に関しては、スクラムで言えば、方向などは前の3人の仕事だったりするので、重さ以外はそこまで求めていません。その中でも後ろからの意見は大事にしなければいけなくて、例えば真壁から「外に行っているので、真っ直ぐ押せないです」と言われれば、すぐに直さなきゃいけません。
セットピースで、1つの形だけにこだわりすぎてしまうと、相手の形に対応できなくなってしまうことがあるので、いくつか選択肢を持って、それを使い分けなければいけません。相手に的を絞らせず、対応させる幅を広げていかないと、サントリーとしては難しくなります。
例えば、大きいフォワードがたくさんいて、どのチームが来てもラインアウトモールで押せるという確信があれば、相手チームは対応していても防げないと思うんですが、サントリーは大きいフォワードが少なくて、体重も他のチームよりも軽いことが多いので、そういう僕らが取る術としては、攻撃する幅や選択肢を持って、それを使い分けて、相手に迷いを生じさせていかないと厳しいですね。
◆もう1段階集中のレベルを上げる
—— どのくらいまでにチームの成熟度を上げていければと思いますか?
早ければ早いほど良いと思いますよ。戦い方自体が見えていないわけではなくて、スタッフも示してくれていますし、みんなも分かっていると思うんですが、単純にミスが多いですよね。集中していないわけでもなくて、もう1段階集中のレベルを上げる必要があると思います。
相手からのプレッシャーも厳しくなってきていて、サントリーに速い球出しをさせたら大変になるということを、相手チームが分かっているので、ブレイクダウンでもどんどんプレッシャーをかけて、スクラムハーフやスタンドオフに良いボールを出させないようにしてきます。それにディフェンスラインを上げて、詰めてディフェンスをしてくるチームも多くなりましたね。
サントリーとしてはそういう相手に対して、ブレイクダウンでしっかりとスクラムハーフが良いボールを出せるようにすることと、ゲインラインを越えていかなければいけないと思います。それを繰り返すことが出来れば、外にスペースが空くようになりますし、スコアが獲れると思います。
—— 若いメンバーが多く出場していて、その経験がどこで活きてくるかになりますね
それに関しては、3年後、4年後とかになるでしょうね。隆道さんや剛さんが1年目だった時も、その世代の選手が多く試合に出場して、その年はタイトルが獲れませんでしたが、後にチームの核となってタイトルを獲りました。中核を担う選手が体力的にピークを迎える時が、チームとしても強い時期になると思うので、いま試合に出ている若手がピークを迎える時には、もっともっと強いサントリーになると思います。
ただ、だからと言って、今は負けていいというわけではないので、今の状況の中で、中堅や他の選手がもっともっと頑張らないといけないと思います。
—— 中堅やベテラン選手は安定していますよね
はっきり言えば、中堅やベテラン選手が試合に出た方が、経験がある分、安定したパフォーマンスを出すことが出来て、強いサントリーを見せられると思いますが、今後のことを考えると、試合に出ていた中堅やベテラン選手が一気に抜けて、これまで公式戦や緊迫した試合に出たことがない若手が試合に出ることになれば、それこそ苦しい状況を繰り返すと思います。
これまであまり試合に出てこなかった若手選手ばかりが試合に出なきゃいけなくなって、パニックになった時や劣勢に陥った時に、経験がないことから、誰からも意見が出てこなかったり、解決策が見出せない状況になることは良くないですよね。
今の若手と中堅、ベテランがミックスされた状態や、後半からベテラン選手に入ってもらったりする状態が、選手を育てるという意味では、良いやり方だと思います。
◆サントリーらしい戦い方
—— これからシーズンが進んでいくにつれて、どういう戦い方をしていきたいですか?
ボールをキープして、攻めて攻めて、サントリーらしい戦い方をしたいですね。開幕戦のコカ・コーラ戦を振り返ると、あの試合はほぼ負け試合だったと思いますが、自分たちのラグビーが出来ていなかったので、はっきり言って、疲れませんでした。
勝った時や自分たちのラグビーが出来た時は、身体的には本当に疲れるんですよ。それでも勝つとメンタル的には保てるんですが、開幕戦ではそれがありませんでした。サントリーにミスもありましたし、相手の対応もあったので、出し切れていない感覚がありました。これからの試合では、試合後に立っていられないくらい疲れているけど、凄く充実しているような状態の試合をしたいですね。
—— ファンが試合を見ていて、畠山選手がどういうプレーをしていれば、調子が良いと思えばいいですか?
試合中によく声が出ていれば調子が良いと思います。苦しい時も声は出していますが、険しい顔をして声を出している時は、余裕がない時ですね。チームを盛り上げるような声を出している時は、例え、点差がなかったり、リードされていたとしても、調子が良いと思ってください。
(インタビュー&構成:針谷和昌/編集:五十嵐祐太郎)
[写真:長尾亜紀]