SPIRITS of SUNGOLIATH

スピリッツオブサンゴリアス

ロングインタビュー

2013年6月 5日

#332 ウイダージャパンセブンズ2013 『アタックし続ける』

若手主体で臨んだウイダージャパンセブンズ2013。カップトーナメント準決勝敗退という結果でしたが、健闘した出場選手たちの声を聞きました。

[1試合目を終えて]

カップトーナメント1回戦
○41-5 セブンズシニアアカデミー

◆仲宗根健太 『トライまでの流れが見えやすい』

スピリッツ画像

—— セブンズでは中心選手ですね

いやいや、地味なプレーヤーなので(笑)。セブンズでもブレイクダウンやサポートを速くすることを心掛けました。ブレイクダウンは凄く大事で、ボールをキープ出来れば、ずっとアタック出来るのがセブンズです。

—— セブンズをやっていて面白いところはどこですか?

多くのフェーズを重ねてトライを獲ったり、セブンズはトライまでの流れが見えやすいので、そこが面白いですね。例えば、僕がブレイクダウンに入って、ターンオーバーしてトライに繋がったり、トライに直結するプレーが多いと思います。

セブンズは一瞬の隙があると、すぐにトライを獲られてしまうので、集中して緊張感を持ってプレーするところが面白いですね。

—— セブンズに合っていると思いますか?

そのチームのスタイルにもよると思いますが、ブレイクダウンを多く作るスタイルであれば、合っていると思います。

—— 今回の試合で、サンゴリアスの課題は何ですか?

アタックし続けることだと思います。アタックすることがサントリーの強みなので、ディフェンスからターンオーバーしなければいけないですし、アタックでは確実なプレーをして、ボールをキープしてアタックし続けることが大事だと思います。

—— セブンズで15人制に活かせるところはどこですか?

サボるとすぐにバレます。活かすというよりは、自分の責任をしっかりと果たすというところは15人制でも同じだと思うので、しっかりと取り組みたいと思います。

◆大島佐利 『ブレイクダウンが大事』

スピリッツ画像

—— キャプテンとして大活躍ですね

1試合目はボールがキープ出来たことが、結果に繋がったと思います。1人1人が前に出ることが出来ましたし、ブレイクダウンでファイト出来ました。それと、こぼれ球に対する反応も相手を上回ることが出来たので、その結果、ボールをキープ出来たと思います。

—— セブンズではブレイクダウンが特に大事ですね

セブンズではブレイクダウンが最もターンオーバーが起きるポイントなので、重要だと思います。セブンズはボールを持っていることが大事なので、ボールの争奪戦であるブレイクダウンが大事になってきます。

—— チームメイトにセブンズ代表の経験からアドバイスをしましたか?

チームの中で、アグレッシブにボールを前に運んで、1人1人が勝負をしようとずっと言いました。代表での経験もあるので、僕がアグレッシブさを体現しようと思いプレーしました。

—— 勝つためのポイントはどこですか?

ボールをキープして、サントリーのラグビーをすることが一番大事だと思います。普段やっているサントリーのラグビーは、1人1人が前に出ることを意識してやっていて、7人制でも15人制でも、そこは変わりません。ボールをキープすることは、15人制でもやっていることなので、7人制にも活かせていると思います。

◆小澤直輝 『1つ1つのプレーは15人制と同じ』

スピリッツ画像

—— トライは気持ち良かったですか?

大島さんがキックオフで競ってくれたボールを取って、そのままトライ出来たので良かったです。

—— セブンズは面白いですか?

スペースが1人1人広いので、面白いと思います。僕はあまりスキルがありませんが、スペースが広いので、アタックしやすく面白いですね。

—— 15人制に活かせるところはどこですか?

7人であってもやることは一緒で、ボールを持ったら1人1人が前に出ること、ディフェンスでは横とコミュニケーションを取って守ることなど、1つ1つのプレーは15人制と同じなので、繋がっていると思います

—— 今回の試合での課題は何ですか?

ボールをキープ出来れば、僕たちのスタイルが出せるので、しっかりとボールをキープすることと、ディフェンスをタイトにして、集中を切らさないようにしたいと思います。スタミナが切れることはないと思うので、しっかりと走って仕事をしたいと思います。

◆柳原瑞樹 『コミュニケーションが大事』

スピリッツ画像

—— 1試合目が終わりましたが、セブンズはどうでしたか?

少しだけの出場でしたが、練習をしていたので、試合では問題ありませんでした。

—— 15人制との違いはどこですか?

1人1人のスペースが広いので、守る範囲が広くなりますが、アタック出来る範囲も広くなります。スペースの感覚が全然違うと感じました。スペースが広いので、セブンズではコミュニケーションが大事で、仲間でフォローし合って守らなければいけません。そこは15人制にも通じるところだと思います。

—— 次の試合への意気込みは?

ラインブレイクしたいですね。あとはディフェンスタックルを激しく行って、そこからターンオーバーしてサントリーラグビーをしたいです。

—— ベンチから見ている時は、どう感じましたか?

良い入りが出来ていたと思います。1試合目は学生がメインのチームでしたが、次からはトップリーグのチームが相手なので、どう入れるかが大事になってくると思います。

◆竹本竜太郎 『前を向いてスマートに判断していく』

スピリッツ画像

—— 1試合目は力を発揮出来たんじゃないですか?

常にボールをキープ出来ていたと思います。練習の方が大変だったので、試合は楽しむことが出来ました。1試合目はもう少し良い判断が出来る場面があったので、そこは改善点です。

—— かなり練習をしたんですか?

チーム練習の後に、セブンズのメンバーだけで集まって練習をしましたし、走り込みもしました。2試合目からはトップリーグのチームが相手なので、よりハードになってくると思いますが、しっかりとタフチョイスをして、ボールをキープしていきたいと思います。

—— スペースが広いセブンズはプレーしていてどうですか?

勝負が出来ているので、しっかりと前を向いて、スマートに判断していくこと大切になってくると思います。もっと足が速ければ面白いと感じると思います。今回はフッカーでの出場なので、やるべきことをしっかりとやり、ワークレートを高めていきたいと思います。

◆塚本健太 『しっかりと体を当てて止められるように』

スピリッツ画像

—— セブンズは初めてですか?

大学生の時に何回かは経験したことがありますが、学生とはレベルが違うと感じました。自分がどこまで出来るかというところは楽しみですね。

—— 15人制との違いはどこですか?

スペースが広いので、楽しいですね。まだディフェンスが課題なので、しっかりと体を当てて、止められるようにしていきたいと思います。相手がトップリーグのチームでは、まだまだ力が足りないと思いますが、しっかりとアピール出来るように頑張りたいです。

◆宮本啓希 『ボールを大きく動かせるところが面白い』

スピリッツ画像

—— キックがあまり入りませんでしたね

そこはあまり気にしないでください(笑)。次は頑張ります。

—— セブンズでのポイントはどこですか?

ずっと声を出し続けることだと思います。ずっと走り続けるので、早め早めに声を出すように心掛けています。

—— セブンズの面白さはどこですか?

展開が速いことと、スペースが広いので、ボールを大きく動かせるところが面白いですね。

—— セブンズで勝つためのポイントはどこですか?

7人制だからと言って、普段やっているラグビーを変えずに、ボールをキープし続けることがポイントだと思います。15人制でやっていることと変わらず、ワークレート上げることだけです。

◆宮本賢二 『ボールキープの意識』

スピリッツ画像

—— 1試合を終えて、今の気持ちは?

正直、ホッとした気持ちです。僕らはセブンズでも普段やっているラグビーを崩さず、サントリーらしくプレーしようと言っていて、1試合目ではそれを発揮することが出来たと思います。ボールキープの意識が高かったので、その部分でも優位に試合を進めることが出来たと思います。

—— 15人制と比べてどうでしたか?

スペースは広くありますが、1試合ではまだまだ相手を抜く気持ち良さは足りないですね。セブンズでの面白さは、1人1人が勝負出来ることだと思います。

—— 勝ち進むための課題は何ですか?

もっと速いコミュニケーションを取ることと、アタックでは引き続きボールキープを意識していくことだと思います。

◆中靍隆彰 『スペースが広く勝負出来る』

スピリッツ画像

—— 今日の試合がサンゴリアスとしてのデビュー戦ですね

7人制ですが、デビューですね。セブンズはスペースが広く勝負出来るという面では、自分の持ち味は活かせると思います。

—— セブンズの経験はありますか?

あまり経験したことはありません。セブンズに臨むにあたって、まずは初戦をしっかり勝つということを話して臨みました。

—— 15人制とは違いますか?

スペースも広くて自由に走れるので、セブンズにはセブンズの楽しさがあると思います。

—— 1試合目を終えての課題は何ですか?

しっかりとトライを獲りきることが役割なので、自分の役割を果たしたいと思います。

—— この大会での個人的な目標は何ですか?

サントリーの一員として初めての試合で、ここで活躍しなければ15人制でも試合には出られないと思うので、しっかりと活躍したいと思います。

◆竹下祥平 『スペースが広い分、視野も広く』

スピリッツ画像

—— 1試合目では先制トライを獲りましたね

自分の中で、Go Forwardを意識してプレーしていたので、それについては出来たと思います。スペースがある方が走りやすいので、楽しかったです。

—— 去年と比べて、今年のこの大会はどうですか?

去年と比べて体を大きくしているので、フィジカルについては強くなっていると思います。

—— 15人制と比べてセブンズはどうですか?

スペースが広い分、視野も広くしなければいけません。その分、勝負が出来るので、自分の行きたいところに行きやすいと思います。視野を広くするということは、15人制にも通じると思うので、凄く勉強になります。

—— セブンズでの課題は何ですか?

まだコミュニケーションが足りないと思うので、もっとコミュニケーションが取れれば、ミスも減ってくると思います。

◆芦田一顕 『もっと工夫してボールをもらうように』

スピリッツ画像

—— 去年のこの大会にも出場しましたが、去年と比べてどうですか?

去年は最後の試合のラスト3分くらいの出場でしたが、今年は1試合目の後半から出させてもらいました。1試合目はボールキープとブレイクダウンで相手を圧倒出来たので、自分たちのペースで試合を進められたと思います。

僕は関西出身で、秩父宮ラグビー場での初めての試合が、去年のこの大会でした。去年は緊張しましたが、今年はリラックスして試合に臨めました。まだ試合があるので、この後はトライを獲りたいと思います。

—— 15人制に比べてスペースが広いですが、プレーはしやすいですか?

1試合目は思うようなプレーで出来ませんでしたね。次はもっと工夫してボールをもらうようにすれば大丈夫だと思います。

—— チームとしての課題は何ですか?

スペースが広い分、1試合目は、ディフェンス面でコミュニケーション不足だったので、そこを修正していけば、問題ないと思います。

◆阪本圭輔 『周りを活かせるプレー』

スピリッツ画像

—— セブンズの試合ですが、試合に出てみてどうでしたか?

試合自体が久しぶりで、サントリーの一員として試合に出るので、緊張しました。

—— セブンズの経験はありますか?

大学時代に少しプレーしたことはありますが、レベルが違っていたので、経験がないに等しいと思います。

—— 緊張は取れましたか?

2試合目が始まる頃には、また緊張すると思います。1プレーすると緊張が取れるタイプだとは思うんですが、1試合目は出場時間が短くて、満足できるプレーが出来ませんでした。あと、まだまだフィットネスも足りなくて、周りについていくのに必死でした。

—— 課題は何ですか?

7人制でも15人制でも、しっかりコミュニケーションを取って、ミスしないでボールキープすることが重要だと思うので、そこにこだわってプレーしたいと思います。

1試合目は前しか見れていなかったので、次からは周りをしっかりと見て、周りを活かせるプレーをしていきたいと思います。

◆平浩二(臨時コーチ) 『間合いとスペースがあるので楽しい』

スピリッツ画像

—— 今回の大会はコーチとして参加していますが、1試合目を見てどう感じていますか?

サントリーの15人制でもやっているボールキープが、そのままセブンズでも出来て、アタックし続けたことが、結果にも繋がっていると思います。

—— 平選手もセブンズの経験がありますが、セブンズの面白さはどこですか?

セブンズは間合いとスペースがあるので、それが好きな選手は楽しいと思います。僕もセブンズをプレーして楽しかったですね。

—— セブンズでもまだプレー出来るんじゃないですか?

まだプレー出来ると思います(笑)。

—— セブンズで勝つためには、何に気をつければ良いですか?

ボールキープすることが僕らの強みなので、そこをしっかりと出せれば、優勝出来ると思います。

[2試合目を終えて]

カップトーナメント準決勝
●21-33 リコーブラックラムズ

◆大島佐利 『この悔しさを15人制に』

ファンダメンタルスキルという点で、サントリーがやろうとしていたアタックはできたのではないかと思います。ただブレイクダウンでやられてしまいました。そこは勉強になりましたが、ゲームの中でも改善していかなければいけなかった部分だと思います。改善すべき部分は、具体的には例えば「顔を上げる」という細かい点です。

今日応援して下さった方々には、セブンズの面白さとともに、サンゴリアスのバックスのスキルを見てもらえたのではないかと思いますが、これからやるべきいちばんのことは、この悔しさを15人制ではらせるように、またレベルアップしていくことだと思います。そのために目の前のことをひとつひとつやっていきたいと思います。

(インタビュー&構成:針谷和昌/編集:五十嵐祐太郎)
[写真:長尾亜紀]

一覧へ