SPIRITS of SUNGOLIATH

スピリッツオブサンゴリアス

ロングインタビュー

2012年8月14日

#291 大島 佐利 SOS3人目 『100%出し切る』

SOS(ソス=Seeds Of Sungoliath)のリーダーに指名された大島佐利選手。社会人3年目の今シーズンに向けて、チャレンジへの意気込みを聞きました。

◆全員がリーダーのつもり

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—— SOSというグループが出来ましたが、いかがですか?

3年目までの若手選手が占めるパーセンテージがチームの中で45%。若手が半分くらいを占める中で、これから何年もサントリーが強くあるためには若手がどんどん成長しよう!ということでSOSが出来ました。そういうグループを作らずに成長出来ればいいとは思うんですが、やっぱり若手の中でも理解してプレーしている選手もいれば、理解が足りない選手もいるので、グループの中で話し合い、成長出来るようなグループになればいいと思います。

—— その中でSOSリーダーになりました

一応リーダーということにはなっていますが、僕の中ではSOSのメンバーは歳が近いですし、誰がリーダーというよりも、全員がリーダーのつもりで切磋琢磨していければ一番良いと思っています。

—— そのリーダーシップがないメンバーというのも45%の中にはいると思うので、底上げしていくという意味でのキャプテンシーは大事ですよね

僕はあんまり喋るのが得意じゃないですし、もともとリーダーシップのある選手ではないとは思っています。リーダーシップを取ろうというよりは、自分から率先してプレーし、練習に取り組んでいこうと考えています。

◆次の仕事

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—— 大島選手は今年3年目ですが、2年目の時はどんな感触でしたか?

2年目の時は、思うようなプレーが出来ずにシーズンが開幕してしまい、自分の中でもどかしいというか、上手くいかない状態をずるずると続けてしまって、壁を越えられずに怪我をして終わってしまったというシーズンだったと思います。

—— その壁というのはどんな壁ですか?

練習においても自分の100%を出し切れていたのかという思いもありますし、試合でも決めなきゃいけないところで自分のプレーが出来なかったりと、常に100%を出し切るっていうところが僕の壁だったのかなと思っています。

—— どうすれば壁を越えられると思いますか?

今までずっと言われてきたことなんですが、常に100%で練習をする、100%の準備をするということを一番に考えています。それ以外の近道はないと思っています。

—— 順調に来ていますか?

まだまだ課題は多いですが、僕の中では一歩一歩進むことが出来ていると思っています。

—— サテライトの試合では活躍していたと思いますが、そこから次のレベルに行くためのポイントは何だと思いますか?

昨シーズンの僕に足りなかったところが、ボールを持っていない時でも100%仕事をして、1つの仕事が終わった後、次から次に仕事を見つけて取り組むことだと思っているので、そこを改善していくことだと思います。

◆グラウンドに寝ている時間を減らす

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—— 今シーズンのポジションはどこになるんですか?

たぶんフランカーになると思います。

—— 自分の中ではフォワードの選手という感じですか?

僕は大学の時からポジション関係なくプレーをしていたので、フォワードでプレーすることに関しては、もう戸惑いはないですね。もともとはバックスですが、大学4年の時はフォワードでプレーしていました。

—— フランカーとしての課題は何ですか?

フランカーとしての課題は、ボールを持ってないところでの仕事量を増やすことと、他の選手をサポートするプレーが一番の課題です。

—— それには何が重要だと思いますか?

スキルや運動量というよりも、判断の速さが一番重要だと思います。

—— 速く判断するためには、どういうステップを踏んでいくのでしょうか?

先ずは試合中グラウンドに寝ている時間を減らして、その時間を減らすことで周りを見る時間が増えると思います。グラウンドに寝ている時間を減らし、判断ミスをしても良いので先ずは動いてみると、「こういう状況ではこのプレーで良かったんだな」というポイントが分かるので、自分の中でひとつひとつそのポイントを探していければいいかなと思っています。

◆ボールを持ったとき

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—— 試合に出るということに関しては、今シーズン順調にいきそうな感じですか?

自分の中でテーマを持って練習試合などに取り組んでいて、課題を見つけることが出来ています。判断のスピードとかプレーの正確さなどの部分で、疲れてくると普段のプレーが出来なくなるので、そこが一番の課題だと思っています。

—— 自信があるところはどこですか?

僕がボールを持った状態で、相手と1対1になった時は僕の武器だと思っています。そこに自信を持っているので、そういう場面になった時に自分のプレーが出せれば、絶対トップリーグでも通用すると思っています。

—— 昨シーズンの怪我の状況は?

膝と眼下底の骨折です。去年の1月くらいに膝を怪我したんですが、膝が治って練習に参加したら2日後に目の近くを骨折してしまいました。昨シーズンの最後は怪我で何も出来ませんでした。

◆2冠達成の瞬間にグラウンドにいる

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—— 今シーズンの目標は何ですか?

2冠達成の瞬間にグラウンドにいることです。それと開幕戦から試合に出場したいですね。開幕戦に出場出来ることは凄いことだと思うので、開幕戦のメンバーに選ばれ、出場出来るような選手になりたいです。

—— 最初の話に戻りますが、SOSのメンバーの中でトップリーグの試合に何人出場出来れば、リーダーとして「よし!」と感じますか?

難しい質問ですね。やっぱり全員出場出来るのが、一番良いことですが...。僕が出場出来れば嬉しいです(笑)。

—— お手本にしている選手はいますか?

3列で一番意識しているのはジョージ・スミスです。ボールを持ってない時のプレーやサポートのプレーが本当に凄いと思いますし、僕に足りないところが一番出来る選手だと思います。

—— 実際に本人から教わったりしていますか?

ブレイクダウンの練習の時に、ジョージから「もっとこうした方がいいよ」と、積極的に教えてくれて、その時に何か分からないことがあれば質問しています。

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—— 弟子入りは?

是非したいです。自分がSOSのリーダーとして出来ていないことや個人のプレーとして出来ていないことを、先輩たちにどんどん聞いたり、コーチングしてもらえるように出来れば良いと思っています。

—— 今年は勝負!というような決意はありますか?

若手と言われていますが、若手だから来年、再来年があるという訳ではないと思っています。「今年が駄目なら」という気持ちが、去年の結果に繋がっていると思うので、これからは「今年が駄目なら終わり!」と思ってプレーをしようと思います。それが今年に賭ける思いです。

—— SOSインタビューをリレー形式でいきたいと思います。次は誰がいいですか?

賢二(宮本)ですね。彼ともよくSOSの話をしています。

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(インタビュー&構成:針谷和昌/編集:五十嵐祐太郎)
[写真:長尾亜紀]

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