2011年11月 9日
#258 特別編 『ワールドカップ日本代表 戦いを終えて』
ワールドカップ4戦を戦ってきたサントリーサンゴリアスの日本代表選手に、ワールドカップと開幕へ向けての意気込みを訊きました。小野澤宏時選手は別途、個別のインタビューを掲載します。
ニコラス ライアン 選手
楽しかった。でもいい結果出なかったし、負けちゃったから残念だったね。でもいい経験だと思う。その経験をサントリーで活かしたい。自分のプレーは出来たけれど、チームスポーツだから、負けてがっかりしました。自分が生まれた国であるニュージーランドは、今年絶対に優勝すると思う。面白いね!フランスはニュージーランドより強くないと思う(笑)。オールブラックス、大丈夫。
畠山 健介 選手
楽しかったです。凄くいい経験が出来たので、これからのラグビー人生に活かしていきたいです。世界で有名な1番の人とも(スクラムを)組めたし、オールブラックスとも試合が出来たし、日本代表の結果で言うとちょっと物足りなかったと思うんですけど、それでもそういう経験が出来るということが素晴らしかったと思います。本当に凄く楽しませてもらいました。もうだいぶワールドカップから気持ちも体も切り替えて、サントリーの方にフィットしてきている感じなので、この調子でしっかりと合わせるところは合わせて、開幕戦でいいゲームを出来ればなと思っています。
青木 佑輔 選手
結果は出なかったんですけど、いい経験になりました。4年前の悔しい思いをいつか晴らせたらいいなと思っていて、そういうチャンスが今回はあったので、出られて良かったです。ただ代表に入っただけではなく、昨年怪我もあって、手術をしていろいろな方にサポートして頂いて、そういった方々に恩返しではないですけれど、大舞台でプレーして元気にやれる姿を見せることが、恩返しになるんじゃないかと思っていました。自分が出て嬉しいというよりも、そういう姿を見せられたことが嬉しかったです。開幕からは1戦1戦勝って、チームとしては二冠と言っていますけれど、足元をすくわれないように、しっかり戦っていきたいと思います。
日和佐 篤 選手
凄いプレッシャーの中で、いい経験にはなりました。出るからには楽しまなければと思ったんですが、実際は楽しめてなかったです。勝たないといけないので。でも自分の思うようにやれたので、良かったかなと思います。今年は運が良かったと思いました。サントリーに入れて、去年はジョージさん(グレーガン)、キヨさん(田中澄憲)、耕太郎さん(田原)に教えてもらって、メンバーがほぼ固定されていたので入る余地はないと思っていましたが、日本代表にも選ばれて運が良かったですね。
試合をしてみて、フランスに関してはいけそうな感じがあったんですけれど、ニュージーランドはフィジカルでこてんぱんにやられてしまいました。球捌きに関しては「いけるな!」と感じたんですけれど、フィジカルがダメなので、そこはフットワークでカバーしないといけないのかなと思いました。サントリーでは新しいシェイプを今年やっていて、凄く機能していいシェイプだと思います。それを発揮するにはいかにハーフ団が頑張るかだと思うので、頑張っていきたいですね。新しいシェイプは、見てのお楽しみです(笑)。
平 浩二 選手
大会はニュージーランドが優勝すると思います。地元開催だし、力の差を見せつけて勝ってほしいと思います。ワールドカップから日本へ帰って来て思うんですけど、やるラグビーがぜんぜん違うので、僕としてはサントリーの方が面白いですね。調子も徐々に上がって来たので、あとはレギュラーで出られるように、頑張りたいと思います。
(インタビュー&構成:針谷和昌/編集:五十嵐祐太郎)
[写真:写真:長尾亜紀(Courtesy of The Japan Times / Z.Papp)]