2011年11月 1日
#257 尾崎 章 『もっと良いチームにしなければ』
◆初めてで、意識はしています
—— 今シーズンはロッカーリーダーですが、どう感じていますか?
最初、耕太郎(田原/サブマネージャー)から電話が来たとき、一瞬、断ろうかと思いましたが(笑)、率先してそういう役割をやらなければいけないと思い直して、すぐに「やる」と答えました。
—— なぜ断ろうと思ったんですか?
自分自身で、そんなキャラじゃないと思っていましたが、チームのために何かをやらなければいけないという思いはあったので、即答で「やる」と答えました。
—— 実際にロッカーリーダーをやってみていかがですか?
みんなの何かをやらなければという意識が高いので、僕が何かをやって引っ張っていくというよりは、みんなで一緒にやってもらっているという感じですね。耕太郎やヤマさん(山岡)、あとみんなで決めたことの伝達はしっかりやろうという思いでやっています。
—— いままでリーダーという役割はやったことがありますか?
初めてですね。初めてですけど、いままでと変わらず、リーダーだからということはないですけど、意識はしています。
—— 尾崎選手は普段からいろいろな選手に目配せをしていると感じるので、リーダーは合っているんじゃないですか?
いや、そうですかね(笑)。
—— 大変なことはありますか?
みんながチームを良くしていこうと思ってやっているので、本当に大変と感じることはないですね。逆に、伝達したことを僕が忘れていることがあったりしますね。
◆常に2年目、3年目という気持ち
—— 今シーズンで10シーズン目ですが、あっという間でしたか?
チームの中ではベテランの年齢になっていますけど、まだ全然ベテランという感じじゃないですね。池谷(陽輔)と同期なんですけど、池谷もベテランという意識はあまりないと思うので、常に2年目、3年目という気持ちでやっています。さすがに1年目という感じじゃないですけどね(笑)。
—— 今までのシーズンを振り返ると、どういう思いがありますか?
やっとここまで来たかという感じはしないですね。やっぱり負けている時の方が多くて、勝った回数もトップリーグで1回と、日本選手権で1回なので、まだまだやり足りないという感じです。もっと良いチームにしなければという思いの方が強いですね。
—— もっと良いチームにするためには、何が必要だと思いますか?
みんなが同じ方向を向いてやっていくことだと思います。ラグビーだけじゃなくて、生活の中で当たり前のこと、例えば物が落ちていたら拾うとか、そういうこともしっかり出来るようにならなければいけないと思います。去年からそういうことにも取り組んでいて、本当にチームが良くなったので、今シーズンは2冠を獲るために、責任を感じながらやっています。
前まではクラブハウスの中で綺麗だと思っていたところも、ただ見えていなかっただけでした。いまは汚かったところ、見えなかったところも綺麗になってきているので、ラグビー以外のところでも良いチームだと感じています。
◆100%チャレンジ
—— いままでプレーしてきて良かった部分と、今後の課題は何ですか?
10年目だからというわけじゃなく、2、3年前から感じていることですが、僕よりも走れる選手もいますし、強い選手もいるので、チームが良くなればいいかなと感じています。もちろん自分自身は100%チャレンジするんですが、チームが勝てればいいですね。試合に出た時は100%やるし、試合に出なかった時も、出来る限りのサポートをして、チームが良い方向に進むようにすることが、自分の役割だと思っています。
—— 目標は何ですか?
もちろん2冠獲ることですね。
—— 可愛い娘さんは何歳になりましたか?
3歳ですね。1歳半くらいまでは可愛い、可愛いで良かったんですけど、2、3歳からはしっかり怒っています。
(インタビュー&構成:針谷和昌/編集:五十嵐祐太郎)
[写真:長尾亜紀]