2009年12月25日
#184 佐合 佑太 スリランカセブンス代表 『とにかくチャレンジする』
スリランカセブンズ大会結果
■第1日目プールA第1戦 日本代表33(19-0,14-0)0イラン代表
■第1日目プールA第2戦 日本代表40(12-0,28-0)0カザフスタン代表
■第2日目カップトーナメント準々決勝 日本代表35(14-7,21-0)7韓国代表
■第2日目カップトーナメント準決勝 日本代表40(19-5,21-0)5中華台北代表
■第2日目カップトーナメント決勝 日本代表26(5-7,21-0)7マレーシア代表
◆シンプルなイメージ
—— スリランカ"光の輝く島(スリランカのシンハラ語での意味"はどうでしたか?
もっと過酷な感じかなと思っていましたが、泊まったホテルが良かったのかもしれないですが、結構すごしやすかったです。
—— 自然が綺麗だったりしましたか?
あまり自然のあるところには行きませんでしたが、海とかは綺麗でした。
—— 大会は何試合したんですか?
5試合です。15人制と比べて人数が少ないということもあり、日本代表はコミュニケーションがしっかりとれていて、密なところまでコミュニケーションが取れて、すごくシンプルなイメージがありました。
—— それは村田監督の意図なんでしょうか?
そうですね。アタックとディフェンスにそれぞれテーマがあって、アタックでは2対1の状況を作ること、ディフェンスではひとりひとりの間隔を3mに保って壁の様なディフェンスをしていく、それだけしっかりしていれば必ず勝てるといわれていました。
—— 相手チームの印象は?
決勝で当たったマレーシアは強いイメージでした。立ち上がりにシンビンがあって認定トライを取られたりして、それでペースがつかめず前半ビハインドで折り返したという感じです。
—— 日本は他の国に比べてレベルが一つ抜けている感じでしたか?
そうですね。アジアの中ではやっぱり少し抜けていると思います。あとは今回は韓国がクラブチームレベルで来ていたということもありました。アジアの中では韓国と日本が強いですね。
—— 印象的な試合は?
決勝と最初の試合のイラン戦ですね。決勝戦は単純に優勝できたということですが、いちばん最初のイラン戦はすごく緊張して、まったくセブンスをやったことがなかったので、どういう感じか分からなかったんですが、日本代表ということでグラウンドに立つということで緊張しました。
◆周りが見えるように
—— 15人制との大きな違いは?
スペースがすごくあるので、広い視野が持てるんですね。バックスとフォワードもほとんどくくりがない状態で、常にラインに残ってプレーするので、いつもやっているイメージとは全く違うイメージですね。
—— それは15人制に戻っても活かせることですか?
そうですね。今までだとフォワードフェーズで狭い視野でガンガン行っていたんですが、すこし余裕を持って周りが見えるようにはなりました。
—— 分かりやすく7人制のルールを説明をしてください
僕もセブンスは素人みたいなもんですが(笑)。交代選手はベンチに5人まで入れるのですが、交代できるのは3人までで、試合時間は7分ハーフです。ハーフタイムは1分です。ベンチに戻らないでそのまま後半です。
—— 他に大きな違いは?
スクラムもありますし、ラインアウトともあります。どっちも3人でやります。ラインアウトはハーフが投げて3人でジャンプですね。それからペナルティもトライ後のキックも全てキックはドロップキックです。あとは細かいところではいろいろありますが、そんなに差はないですね。
—— プレー的な特徴は?
足が速い選手がいれば、スペースに蹴って競争という場面は増えますし、15人制だったらウイングが外で勝負しますが、走っていてもスペース的に無理だと思ったら、タックルを受ける前に後ろに向いて下げるということが戦略的にあります。
—— 少しサッカーっぽい展開というか、一度戻してまたやり直すということですね
そうですね。
◆オリンピックはどうでしょうか
—— 7人制で面白いところは?
いま言ったような、スペースをいかに見つけるかということですね。ただ闇雲にまっすぐ行けばいいということではない部分ですね。僕も最初は分からなくて、ボール持ったらとにかく前へ進んでしたんですが(笑)。
—— 自身の出来はどうでした?
みんな足が速かったり身体能力が高い選手が集まっていましたが、戦術面で日本は少し抜けていたかなと思います。コンタクトの部分でも抜けていましたね。自分は最初の1日目は50%位、2日目は70%位でしたね。
—— スリランカのメンバーが、東アジア競技大会(日本優勝)にも行ったんですか?
そうですね。
—— 佐合選手は選ばれなかったということですか?
というよりは、最初からスリランカだけと言われていました。
—— もし東アジア大会にも来てほしいと言われていたら行きましたか?
それはもちろん。東アジア大会にはスリランカに言ったメンバーにプラス何人かが加わって行っていましたね。
—— オリンピック競技にもなって、狙っていますか?
32歳ですからね、どうでしょうか。7年後ですね。厳しいんじゃないですか?想像つかないですね。周りを見ている限りでは、30歳超えたら難しいと思います。
◆負けない雰囲気
—— 調子はどうですか?
調子は悪くないですが、やらなきゃいけないことはたくさんあります。フィットネスもそうですし、体ももう少し大きくしなければいけません。ラグビーももっと知らないといけないです。
—— その辺りを達成する目標は?
早いに越したことはないですが、とにかくチャレンジすることですね。今回こうやってセブンスに行かせてもらったりしていて、そういうところで得た経験をどう活かせるかなということでやっています。
—— チームの雰囲気は?
すごく良いと思います。安定しているというか、そんなに負ける心配がないという雰囲気があります。優勝に向けて頑張ります。
(インタビュー&構成:針谷和昌/編集:植田悠太)